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ココナッツチェアは、ジョージ・ネルソンが1955年に設計した椅子である。市場によって2つの製造元が分かれる。樹脂のシェルを3本の脚が支える。座面の高さは300mmを下回る。

このページでは、2つの製造元と寸法の違い、座面の低さと3本脚、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

ココナッツチェアの正規品は、アメリカではハーマンミラー(Herman Miller / MillerKnoll)が、ヨーロッパおよびアジア地域ではヴィトラ(Vitra、スイス)が製造・販売する。シェルはグラスファイバー強化プラスチック(FRP)の成形品で、現行品では両社とも、より持続可能なポリマー素材へと仕様が更新されている。白い成形ポリマーシェルの内側にウレタンフォームクッションを配し、一枚のレザーまたはファブリックで覆う一体構造が特徴。

正式名称 ココナッツチェア
製造ブランド 市場によって分かれる。米国市場はハーマンミラー、欧州とアジアの市場はヴィトラによる
シェル 成形した樹脂による
詰め物 ウレタンのフォーム。一枚の張地で覆う
張地 革と布から選ぶ。選べる範囲は取扱店に確認する
めっきした鋼管の3本脚。床に接する箇所に部材が付く
サイズ(欧州・アジア市場向け) 欧州とアジアの市場向けは幅1,010 × 奥行820 × 高さ835mm。座面の高さ約295mm
サイズ(米国市場向け) 米国市場向けは幅約1,016 × 奥行約832 × 高さ約838mm。座面の高さ約267mm
価格 いずれの製造元も公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。張地で価格が変わる
納期 在庫と受注生産で分かれる。納期は取扱店に確認する
収蔵 シカゴ美術館 ココナッツ チェア(1955年) 収蔵番号 1986.35

2つの製造元と寸法の違い

市場によって製造元が分かれる。いずれも正規の製造にあたる。

比較項目 欧州・アジア市場向け 米国市場向け
1,010mm 約1,016mm
奥行 820mm 約832mm
座面の高さ 約295mm 約267mm

座面の高さが約28mm異なる。立ち座りの動作に関わる。

日本国内で流通するものは市場によって決まる。取扱店に確認する。

選び分けの目安

寸法を確かめる場合
製造元によって座面の高さが約28mm異なる。
入手を考える場合
市場によって製造元が決まる。取扱店に確認する。
置き場所を決める場合
幅は1,010mm前後。実測する。

座面の低さと3本脚

座面の高さは300mmを下回る。低い部類にあたる。

そのため、立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なる。実際に座って確かめられるとよい。

脚は3本による。床が水平でなくてもがたつかないいっぽう、荷重が偏ると傾きやすい。

床に接する箇所に部材が付く。経年で摩耗する。

選び分けの目安

立ち座りを考える場合
座面の高さが300mmを下回る。実際に座って確かめる。
床を確かめる場合
3本脚にあたる。荷重が偏ると傾きやすい。
置き場所を決める場合
幅1,010mm前後。奥行も820mm前後ある。

ライセンスを受けていない製品との違い

本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。

比較項目 正規品 ライセンスを受けていない製品
製造 市場によって2つの製造元による 製造元は個々に異なる
シェル 成形した樹脂 公表されない場合がある
張地 一枚の張地で覆う 個々に確認が要る
めっきした鋼管の3本脚 個々に確認が要る
部品の供給 取扱店を通じて相談できる 個々に異なる

シェルが荷重を支える構成のため、樹脂の仕様は強度に関わる。確認する事項になる。

選び分けの目安

強度を確かめる場合
シェルの仕様を確認する。樹脂が荷重を支える構成にあたる。
見え方を確かめる場合
一枚の張地で覆う。継ぎ目の現れ方が異なる。
長く使う前提の場合
部品の供給と張り替えの対応を確かめる。

同種の寛ぐ椅子との比較

寛ぐ椅子は座面の高さと脚の構成で性格が分かれる。

比較項目 ココナッツチェア イームズ ラウンジチェア 670 パシャ ラウンジチェア
シェル 成形した樹脂 成形した合板 曲げた合板と台
鋼管の3本脚 鋳造したアルミニウム 台が床に接する
座面の高さ 約267〜295mm 椅子の仕様による 370mm
張地 一枚で覆う 座布団を留める 着脱できない
足を置く台 該当しない 組で用いる 該当しない

選び分けの目安

立ち座りを考える場合
座面の高さが300mmを下回る。他の椅子より低い。
床を確かめる場合
3本脚にあたる。台で接する椅子とは条件が異なる。
見え方で選ぶ場合
一枚の張地で覆う。座布団を組み合わせる椅子とは異なる。

使用感と設置条件

シェルの形状

三角に近い形状による。座面と背もたれが連続する。

座る位置を選べる。姿勢を変えて座ることもできる。

張地

一枚の張地で覆う。継ぎ目が少ない。

革と布から選ぶ。選べる範囲は取扱店に確認する。

寸法

幅1,010mm前後、奥行820mm前後。椅子としては大きい部類にあたる。

置き場所と搬入経路を確かめる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

革の張地は使用によって色と質感が変わる。乾燥すると硬くなる。

布の張地は日光で色褪せる。摩擦で毛羽立つ場合がある。

フォームは経年で沈む。座る位置が偏ると差が生じる。

めっきの脚は湿気の多い環境で曇る。床に接する部材も摩耗する。

日常の手入れ

革の張地
乾いた柔らかい布で拭く。水分をすぐに拭き取る。
布の張地
埃を払う。生地によって手入れの方法が異なる。取扱店に確認する。
柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
床に接する部材
摩耗を定期的に確かめる。3点で荷重を支える。

修理と部品

張地の交換については、取扱店を通じて相談する。一枚の張地で覆う構成のため業者による作業になる。

床に接する部材の交換もあわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

2つの製造元がそれぞれ市場を担う。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

張地から選ぶ。在庫と受注生産で納期が分かれる。取扱店に確認する。

実物を確認する

座面の高さが300mmを下回るため、立ち座りの動作を実際に確かめられるとよい。

張地の質感も現物で分かる。

中古の流通

製造元と時期によって寸法が異なる場合がある。年式と製造元を確かめる。

確認箇所は、張地の状態、フォームの沈み、脚のめっき、床に接する部材である。

購入前チェックリスト

  • 座面の高さが300mmを下回ること
  • 製造元によって寸法が異なること(座面の高さで約28mm)
  • 置き場所(幅1,010mm前後、奥行820mm前後)と搬入経路
  • 3本脚(荷重が偏ると傾きやすい)
  • 張地の選択(選べる範囲を取扱店に確認する)
  • 一枚の張地で覆うこと(張り替えは業者による作業)
  • 床に接する部材の摩耗
  • 在庫と受注生産で納期が分かれること

よくある質問

価格はどのくらいですか?
いずれの製造元も公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。張地で価格が変わります。
どこで購入できますか?
市場によって2つの製造元が分かれます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。在庫と受注生産で納期が分かれます。
製造元によって違いはありますか?
いずれも正規の製造ですが寸法が異なります。座面の高さが約295mmと約267mmで約28mm異なり、立ち座りの動作に関わります。
座面が低いのですか?
300mmを下回り低い部類にあたります。立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なるため、実際に座ってお確かめください。
設置に必要な寸法を教えてください。
幅1,010mm前後、奥行820mm前後で椅子としては大きい部類にあたります。置き場所と搬入経路をお確かめください。
脚は何本ですか?
3本です。床が水平でなくてもがたつきませんが、荷重が偏ると傾きやすくなります。床に接する箇所には部材が付き経年で摩耗します。
収蔵されている美術館はありますか?
シカゴ美術館が収蔵しています(ココナッツ チェア、1955年、収蔵番号1986.35)。
張り替えはできますか?
一枚の張地で覆う構成のため業者による作業になります。対応を取扱店にご確認ください。