このページについて
アルジャント・キューブテーブル PE-37 は、ポール・エヴァンスのスタジオが製作し、ディレクショナルが販売した小型の机である。溶接したアルミニウムの箱にスレートの天板を嵌める。アルジャントの系列は1965年から1972年にかけて製作され、現在は中古でのみ入手できる。
このページでは、仕様と個体差、中古で確かめる箇所、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
デザイナーについてさらに詳しく知りたい方は、ポール・エヴァンス プロフィールページをご覧ください。
作品の背景やデザインストーリーについては、Argente Cube Table 紹介ページをご参照ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
以下は競売会社の目録の記載による。
| 正式名称 | Argente cube table, model PE 37 |
|---|---|
| 主要素材 | 溶接し、着色したアルミニウム |
| 天板 | スレート |
| 表面 | 手作業で星、渦巻き、線などの模様を刻み、着色と研磨で黒と銀の対比をつくる |
| 個体差 | 手作業のため、模様は一点ごとに異なる。寸法も個体によって差がある |
| 生産状況 | 生産は終了しており、復刻もない。中古でのみ入手できる |
表面の模様と個体差
アルミニウムの表面に手で模様を刻み、着色した地と研磨した部分の対比で模様を見せる。模様の配置と密度は一点ごとに異なり、光の当たり方で見え方も変わる。
注文による製作はできないため、流通している個体から模様と状態を見て選ぶことになる。対で揃えたい場合も、模様が揃うとは限らない。
中古で確かめる箇所
製作から50年以上を経ているため、状態の確認が購入の判断に関わる。
| 箇所 | 確かめること |
|---|---|
| アルミニウムの表面 | 擦れ、着色の剥げ、模様の摩耗、後年の再仕上げの有無 |
| 溶接の箇所 | 割れ |
| スレートの天板 | 欠け、割れ、染み。当初の天板か |
| 床に接する箇所 | 擦れ、変形。保護材の有無 |
着色と研磨による表面は、補修すると当初の見え方には戻らない。補修の跡があるかを確かめる。
同じ設計者の他の系列との比較
同じ設計者の製品は、素材と表面のつくり方で扱いが分かれる。
| 比較項目 | アルジャント | PE-128 スタラグマイト・コーヒーテーブル(円形ガラス天板) | シティスケープ・クレデンザ |
|---|---|---|---|
| 素材 | アルミニウム | 鋼の上に青銅色に仕上げた樹脂 | クロムめっきした鋼、真鍮、木の突板など |
| 表面 | 模様を刻む(ほぼ平滑) | 彫った凹凸 | 板を並べる |
| 天板 | スレート | ガラス | 型による |
| 用途 | 小型の机 | 低い机 | 収納 |
| 入手 | 中古のみ | 中古のみ | 中古のみ |
使用感と設置条件
天板の扱い
スレートは層状に割れる性質があり、縁に硬いものが当たると欠ける。油分や水分は染みになることがあるため、こぼしたら拭き取る。
床との関係
床に接する部分も金属である。床材によっては傷が付くため、保護材の要否を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
アルミニウムの表面は擦れると着色が薄れ、黒と銀の対比が弱まる。スレートの天板は染みと欠けが残る。
日常の手入れ
- アルミニウムの表面
- 柔らかい布で軽く拭く。研磨剤は着色を削り、模様を損なう。
- スレートの天板
- 水分と油分をすぐに拭き取る。
どこで買うか
入手の経路
生産は終了しており、20世紀の家具を扱う販売店と競売で中古の個体が流通する。価格は状態と来歴によって幅がある。
購入前チェックリスト
- 中古でのみ入手できること
- 実物の模様と寸法(個体によって異なる)
- 表面の擦れ、着色の剥げ、再仕上げの有無
- 溶接の箇所の割れ
- スレートの天板の状態と当初のものか
- 金属が床に接すること
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まります。状態と来歴によって幅があります。
- どこで購入できますか?
- 20世紀の家具を扱う販売店と競売で、中古の個体が流通しています。
- 新品は買えますか?
- 買えません。アルジャントの系列は1965年から1972年にかけて製作され、復刻もないため、中古でのみ入手できます。
- 同じ模様のものはありますか?
- ありません。模様は手作業で刻まれるため、一点ごとに異なります。光の当たり方でも見え方が変わります。
- 天板の素材は何ですか?
- スレートです。層状に割れる性質があるため、縁に硬いものが当たると欠けることがあります。水分や油分は染みになるので、こぼしたら拭き取ってください。
- 中古で何を確かめればよいですか?
- アルミニウムの表面の擦れと着色の剥げ、再仕上げの有無、溶接の箇所の割れ、スレートの天板の欠けと染み、床に接する部分の状態をご確認ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- アルミニウムの表面は柔らかい布で軽く拭いてください。研磨剤は着色を削り、模様を損ないます。