ユンハンス マックス・ビル テーブルクロックは、スイスの芸術家・建築家であるマックス・ビルが、ドイツの時計メーカー、ユンハンス社のためにデザインした卓上時計である。1958年のオリジナルデザインに基づき、現在もドイツで製造が続けられている。数字を排したバーインデックスの文字盤、凸型ミネラルガラス、緻密に整えられた針のプロポーションが、時刻を読み取るという機能を簡潔な形にまとめている。

特徴・コンセプト

テーブルクロックの設計は、装飾的な要素を抑えながらも簡素にとどまらない、機能に根ざした造形を特徴とする。文字盤・ガラス・針・ケースの各要素が過不足なく構成され、卓上で時刻を確認するという用途に対して素直に応えている。

文字盤のデザイン

文字盤は白を基調とし、時を示すインデックスはバーマーカーのみで構成される。数字を用いないことで視覚的なノイズを抑えつつ、時刻の読み取りやすさは損なわれていない。この簡潔さが、マックス・ビルのデザインが機能美と評される理由のひとつである。

凸型ガラスと光

文字盤を覆う凸型(ドーム型)のミネラルガラスは、単なる保護カバーにとどまらない。湾曲による光の屈折と反射が見る角度によって表情を変え、工業製品でありながら穏やかな佇まいを生み出している。

針のプロポーション

時針・分針は異なる太さと長さで設計され、瞬時に識別できるとともに、全体として調和のとれた構成となっている。細く整えられた針の造形が、簡潔な文字盤とともに時刻表示の明快さを支えている。

基本情報

製品名 Max Bill Table Clock(マックス・ビル テーブルクロック / Max Bill Tischuhr)
デザイナー Max Bill(マックス・ビル, 1908-1994)
デザイン年 1958年
メーカー Junghans(ユンハンス)/ ドイツ
ムーブメント クォーツ(Cal.J738)
ケース素材 木製(脚部:アルミニウム)
ガラス 凸型ミネラルガラス
サイズ W約164 × H約174 × D約75mm(脚部含む、本体奥行約55mm)
重量 約765g
カラーバリエーション ホワイトサテン、ウォルナット、ブラックピアノラッカー