概要

ユンハンス マックス・ビル テーブルクロックは、マックス・ビルが1958年にユンハンスのために設計した卓上時計である。数字を持たず、棒状のインデックスだけで時刻を示す。ドーム型のガラスで文字盤を覆う。現在もドイツで製造が続いている。

特徴・コンセプト

数字を置かない

ビルはキッチンクロック・ウィズ・タイマーでは数字を残したが、この卓上時計では棒状のインデックスだけにしている。台所の時計は家にただ一つの時計であることが多く、子どもが時刻を読む対象になる。卓上時計は手元に置いて短い距離から見るため、針の角度だけで判断できる。置かれる場所と見る距離の違いが、文字盤の構成を分けている。

ドーム型のガラス

文字盤を覆うガラスは中央が盛り上がったドーム型になる。平らなガラスでは正面からの反射が面全体で起きるが、曲面なら反射する角度が位置ごとに変わり、盤面の一部だけが光る。見る角度によって表情が変わる。

針の太さを変える

時針と分針は太さと長さを変えてある。数字がないぶん、二本の針の区別が読み取りの手がかりになる。長さだけでなく太さも変えることで、重なった位置でも判別できる。

素材

ケースは木製で、脚部にアルミニウムを用いる。仕上げはホワイト、ウォールナット、ブラックが用意される。

エピソード

ビルとユンハンスの協働は1956年のキッチンクロックに始まり、翌1957年の掛時計へ続いた。この卓上時計は1958年にあたり、腕時計の展開が始まる1961年より前の設計になる。

評価と影響

ビルがユンハンスのために手がけた時計群のなかでは、卓上に置く形式の一つにあたる。掛時計のユンハンス マックス・ビル ウォールクロックが数字を残して壁から離れた距離に対応するのに対し、こちらは近距離で見ることを前提としている。

基本情報

名称 ユンハンス マックス・ビル テーブルクロック / Junghans Max Bill Table Clock
デザイナー マックス・ビル(Max Bill)
ブランド ユンハンス(Junghans)
発表年 1958年
デザインの成立国 ドイツ
分類 置時計
文字盤 数字を持たず、棒状のインデックスのみ
主要素材 木製ケース、アルミニウムの脚部、ドーム型ミネラルガラス
ムーブメント クオーツ式
仕上げ ホワイト、ウォールナット、ブラック
関連製品 キッチンクロック(1956年)、ウォールクロック(1957年)、腕時計(1961年〜)

Reference

max bill Table Clock | Junghans
https://www.junghans.de/en/collections/max-bill