このページについて
マックス・ビル テーブルクロックは、マックス・ビルが1958年に設計しユンハンスが製造する卓上時計である。木製のケースにアルミニウムの脚を組み合わせ、風防にドーム型のガラスを用いる。
このページでは、正規品の仕様と選べる仕上げ、同じ設計者による壁掛けとの違い、設置と手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
マックス・ビルの設計思想や経歴について詳しくはマックス・ビル プロフィールページをご覧ください。
マックス・ビル テーブルクロックのデザインストーリーについて詳しくはマックス・ビル テーブルクロック紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
1958年の設計に基づく卓上時計である。木製のケースに切削仕上げの前面リングを備え、ドーム型のミネラルガラスの下に白い文字盤を置く。ムーブメントはクオーツで、型番により J738 または J788 を用いる。
| 正式名称 | マックス・ビル テーブルクロック(Max Bill Table Clock / Max Bill Tischuhr) |
|---|---|
| 製造国 | ドイツ |
| ムーブメント | クオーツ(J738) |
| ケース素材 | 木製(仕上げはモデルにより異なる) |
| 脚部 | アルミニウム |
| フロントリング | 切削による仕上げ |
| 風防 | ドーム型のミネラルガラス |
| 文字盤 | ホワイト |
| 針 | アルミニウム。研磨仕上げ |
| サイズ | 幅164 × 高さ174 × 奥行55mm(本体)。脚を含む奥行は75mm |
| 重量 | 約765g |
| 電源 | 電池式 |
| ケースバック | 設計者の署名が刻まれる |
| 付属品 | 保証書(兼取扱説明書)、ボックス |
| 価格 | ユンハンスは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。ケースの仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者による他の製品では、MoMA がキッチンクロック(554.2010)とウォールクロック(347.1961)を収蔵している |
| 保証 | 2年(正規品の場合) |
ケースの仕上げ
木製ケースの仕上げによって型番が分かれる。文字盤は共通の白で、変わるのはケースの色と表面の質感である。
- 白のサテン仕上げ
- ケースと文字盤が同系の白になる。前面リングの金属色との対比が明確に出る。
- ウォールナット仕上げ
- 木目が表面に現れる。個体によって木目の出方が異なる。
- 黒のラッカー仕上げ
- 光沢のある黒。白い文字盤との明暗差が大きく、文字盤の輪郭がはっきり出る。指紋が目立ちやすい。
類似商品・競合との比較
同じ設計者による時計は、置き方と備える機能が異なる。壁掛けか卓上か、時計以外の機能を持つかで用途が分かれる。
| 比較項目 | テーブルクロック | ユンハンス マックス・ビル ウォールクロック | キッチンクロック・ウィズ・タイマー |
|---|---|---|---|
| 置き方 | 卓上 | 壁掛け | 壁掛け |
| ケース | 木製。アルミの脚が付く | 製品による | セラミック(釉薬仕上げ) |
| 時計以外の機能 | なし | なし | 機械式の60分タイマー |
| 風防 | ドーム型のミネラルガラス | 製品による | ドーム型のガラス |
| 寸法 | 幅164×高さ174mm | 直径による | 幅180×高さ252mm |
選び分けの目安
- 壁に穴を開けられない場合
- テーブルクロックは置くだけで使える。壁掛けの製品ではフックの取り付けが要る。
- 調理などで時間を計る場合
- キッチンクロックは機械式の60分タイマーを備える。テーブルクロックは時刻の表示のみである。
- 視線の高さで見る場合
- 卓上に置くと文字盤が視線より下になる。ドーム型の風防は角度によって映り込みが生じるため、光源の位置との関係を確かめる。
使用感と設置条件
ドーム型の風防
風防が中央へ向かって膨らむ。平らなガラスでは正面からしか歪みなく見えないが、膨らんだ面では斜めから見ても文字盤が視野に入る。卓上に置いて見下ろす角度で使うことを前提とした形である。
そのかわり、曲面のため周囲の光源が映り込む。窓や照明の位置によっては、映り込みが文字盤を隠すことがある。
設置に要する寸法
本体は幅164×高さ174×奥行55mm。脚を含む奥行は75mm。脚が後方へ張り出して本体を傾けるため、置く面には奥行75mm分が要る。
重量は約765g。木製のケースとアルミの脚による。倒れにくいが、動かすときは本体を持つ。
文字盤
白地に、細い針と目盛りを配する。数字を置く仕様と、目盛りのみの仕様がある。数字は近くで読む必要があるが、卓上に置く時計では距離が短いため差が出にくい。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
木製のケースは湿度の変化で伸縮する。塗装の仕上げによって、日光を受けたときの色の変化が異なる。
アルミの脚は錆びにくいが、擦れると仕上げが変わる。前面のリングは切削による仕上げで、細かい傷が付くと光の反射が変わる。
ドーム型のガラスは、曲面のため拭き取りに手が届きにくい箇所ができる。
日常の手入れ
- ふだん
- 乾いた柔らかい布で拭く。ガラスの曲面は中央から外へ拭く。
- 避けるもの
- 研磨剤はリングの仕上げとガラスを傷める。木部に水分を残さない。
- 電池
- 時刻が遅れる、あるいは止まる場合は交換する。長期間使わないときは抜いておく。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ユンハンスは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決めるのはケースの仕上げと、文字盤の仕様(数字の有無)である。
実物を確認する
ドーム型の風防は、見る角度によって文字盤の見え方が変わる。映り込みの程度も設置場所の光源によるため、実物で確かめられるとよい。
中古の流通
相場は年式と状態で幅があり、一定していない。当時のものと現行の再生産品では、ムーブメントが異なる場合がある。
確認箇所は、ガラスの傷とひび、木部の割れと変色、脚の取り付け部の緩み、前面リングの状態、時計が動くかである。背面の署名の刻印も確かめる。
購入前チェックリスト
- ケースの仕上げ
- 文字盤の仕様(数字の有無)
- 置き場所の奥行(脚を含めて75mm)
- 光源の位置(ドーム型の風防は映り込みが生じる)
- 電池式であること
- 中古の場合、背面の署名の刻印とガラスの状態
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ユンハンスは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。ケースの仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- ユンハンスの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 風防が膨らんでいるのはなぜですか?
- 斜めから見ても文字盤が視野に入るためです。平らなガラスでは正面からしか歪みなく見えませんが、膨らんだ面では見下ろす角度でも読み取れます。卓上に置いて使うことを前提とした形です。そのかわり曲面のため周囲の光源が映り込みます。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 本体は幅164×高さ174×奥行55mmで、脚を含む奥行は75mmです。脚が後方へ張り出して本体を傾けるため、置く面には奥行75mm分が必要です。重量は約765gです。
- 壁掛けの製品とはどう違いますか?
- 置き方が異なります。テーブルクロックは置くだけで使えますが、壁掛けの製品はフックの取り付けが必要です。またキッチンクロックは機械式の60分タイマーを備えるのに対し、テーブルクロックは時刻の表示のみです。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていません。同じ設計者による他の製品では、ニューヨーク近代美術館がキッチンクロック(収蔵番号554.2010)とウォールクロック(347.1961)を収蔵しています。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 背面に設計者の署名が刻まれます。中古で選ぶ場合はこの刻印を確かめてください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 乾いた柔らかい布で拭きます。ガラスの曲面は中央から外へ拭いてください。研磨剤は前面リングの仕上げとガラスを傷めます。木部に水分を残さないようご注意ください。長期間使わないときは電池を抜いておいてください。