このページについて
マドモアゼル ラウンジチェアは、イルマリ・タピオヴァーラが1956年に設計しアルテックが製造する椅子である。脚、座面、背もたれのいずれもバーチの無垢材による。クッションを持たない。
このページでは、無垢材のみで構成することがもたらす条件、仕上げの選択、寸法と設置、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
イルマリ・タピオヴァーラの設計思想や経歴について詳しくはイルマリ・タピオヴァーラ プロフィールページをご覧ください。
マドモアゼル ラウンジチェアのデザインストーリーについて詳しくはマドモアゼル ラウンジチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
マドモアゼル ラウンジチェアの正規品は、Artek社がフィンランド国内の自社工場で製造している。以下に、購入検討時に確認すべき主要スペックをまとめた。
| 正式名称(日本語) | マドモアゼル ラウンジチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | アルテック |
| 製造国 | フィンランド |
| 主要素材 | バーチの無垢材。脚、座面、背もたれのいずれも同じ素材による |
| サイズ | 幅550 × 奥行660 × 高さ940mm |
| 座面高 | 410mm |
| カラーバリエーション | 複数の仕上げから選ぶ。取り扱われる色は取扱店と時期によって変わる |
| 価格 | アルテックは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| スタッキング | できない |
| 関連モデル | 同じ系列に揺れる仕様がある |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、V&A がポーラー(CIRC.12 to G-1968)を収蔵している |
| 付属品 | 付属しない。脚裏の保護材は別に用意する |
天然木を使用しているため、木目や節の出方、色合いには個体差がある。この自然素材ならではの個性は、一脚ごとに異なる表情を楽しめる無垢材家具の醍醐味として捉えたい。
無垢材のみで構成すること
脚、座面、背もたれのいずれもバーチの無垢材による。クッションを持たず、詰め物も用いない。
張り地を持たないため、汚れや傷みによる張り替えという手入れが生じない。木部の手入れだけで足りる。
いっぽうで、座面と背もたれの硬さがそのまま伝わる。長時間の使用では、この点が使い勝手に関わる。座布団などを別に用意する方法もある。
木は温度を伝えにくい。金属の椅子のような冷たさは感じない。
選び分けの目安
- 手入れの手間を抑えたい場合
- 張り地を持たないため、張り替えという手入れが生じない。
- 長時間座る場合
- クッションを持たないため、硬さがそのまま伝わる。座布団などを別に用意する方法もある。
- 木の経年変化を求める場合
- すべて同じ素材のため、経年での色の変化が全体で揃う。部位ごとの差が生じにくい。
類似商品・競合との比較
木の椅子は、座面と背もたれの構成で性格が分かれる。詰め物や編んだ面を持つかどうかで、座り心地と手入れが変わる。
| 比較項目 | マドモアゼル | パイミオチェア | ファウボーチェア(フォーボーチェア) |
|---|---|---|---|
| 座面 | 無垢材 | 成形合板 | 革を張る |
| 背もたれ | 無垢材 | 成形合板 | 籐を編む |
| 詰め物 | なし | なし | 座面にあり |
| 張り替え | 該当しない | 該当しない | 必要になる場合がある |
| 座面高 | 410mm | 製品による | 440mm |
選び分けの目安
- 張り替えを避けたい場合
- 無垢材のみで構成するため、張り替えという手入れが生じない。
- 背中に沿う面を求める場合
- 成形合板は曲げた形をとり、背中に沿う面をつくれる。無垢材では形の自由度が異なる。
- 低い座面を求める場合
- 座面高410mmは一般的な椅子(400〜450mm前後)の範囲にあたる。
使用感と設置条件
寸法と座り方
幅550×奥行660×高さ940mm、座面高410mm。奥行660mmは、背もたれが後方へ傾く分を含む。
高さ940mmは背もたれの高さにあたる。壁に沿わせる場合、この高さが窓や飾りに干渉しないかを確かめる。
クッションを持たないため、硬さがそのまま伝わる。長時間の使用では、この点が使い勝手に関わる。
仕上げの選択
複数の仕上げから選ぶ。取り扱われる色は取扱店と時期によって変わる。
塗装の仕上げでは、木の色の変化が現れない。無着色に近い仕上げでは、バーチ材が日光で色を変える。
脚裏の保護材
脚裏の保護材は付属しない。床材に応じて別に用意する。
用意しない場合、床を傷める。脚の先端からも傷みが進む。
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
バーチ材は日光で色が変わる。すべて同じ素材のため、変化が全体で揃う。部位ごとの差が生じにくい。
塗装の仕上げでは、この変化が現れない。塗膜が擦れると下地が現れる。
無垢材は湿度の変化で伸縮する。急な乾燥は割れを招く。
接合部には座るたびに力がかかる。緩みが生じた場合、早めに対処する。
日常の手入れ
- ふだん
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分を残さない。
- 接合部
- 緩みを定期的に確かめる。
- 脚裏
- 保護材の摩耗を確かめる。失われると床を傷める。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。
補修
木部の補修については取扱店を通じて相談する。塗装の仕上げでは、部分的な補修で周囲との差が出る場合がある。
どこで買うか
取扱店の調べ方
アルテックは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決めるのは仕上げである。取り扱われる色は取扱店と時期によって変わる。
実物を確認する
クッションを持たないため、座面と背もたれの硬さは実物で確かめられるとよい。長時間座る用途では、この点が判断に関わる。
高さ940mmが設置場所に対してどの程度を占めるかも、実測して確認する。
中古の流通
相場は仕上げと状態で幅があり、一定していない。廃番となった仕上げは中古でしか入手できない。
確認箇所は、木部の割れと色の変化、塗装の剥がれ、接合部の緩み、脚裏の保護材の有無である。
購入前チェックリスト
- 仕上げの選択(取扱店と時期によって変わる)
- クッションを持たないこと(硬さがそのまま伝わる)
- 設置場所の寸法(幅550×奥行660×高さ940mm)
- 背もたれの高さ940mm(窓や飾りとの干渉)
- 座面高410mm
- 脚裏の保護材が付属しないこと
- 重ねられないこと
- 中古の場合、接合部の緩みと木部の割れ
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- アルテックは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- アルテックの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 座り心地はどうですか?
- 脚、座面、背もたれのいずれもバーチの無垢材によるもので、クッションを持ちません。硬さがそのまま伝わるため、長時間の使用ではこの点が使い勝手に関わります。座布団などを別に用意する方法もあります。木は温度を伝えにくいため、金属の椅子のような冷たさは感じません。
- 手入れは大変ですか?
- 張り地を持たないため、汚れや傷みによる張り替えという手入れが生じません。木部の手入れだけで足ります。乾いた柔らかい布で拭き、水分を残さないでください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅550×奥行660×高さ940mmです。奥行660mmは背もたれが後方へ傾く分を含みます。高さ940mmは背もたれの高さにあたるため、壁に沿わせる場合はこの高さが窓や飾りに干渉しないかをご確認ください。
- 仕上げはどう選べばよいですか?
- 複数の仕上げから選べ、取り扱われる色は取扱店と時期によって変わります。塗装の仕上げでは木の色の変化が現れませんが、無着色に近い仕上げではバーチ材が日光で色を変えます。すべて同じ素材のため、変化は全体で揃い部位ごとの差が生じにくくなります。
- 脚に保護材は付いていますか?
- 付属しません。床材に応じて別にご用意ください。用意しない場合、床を傷め、脚の先端からも傷みが進みます。
- 重ねて収納できますか?
- できません。