このページについて
ハンギングエッグチェアは、ナナ・ディッツェルらが1959年に設計した椅子である。天井から吊るか、別売の台に掛けて用いる。室内向けと屋外向けの仕様がある。鎖と台はいずれも別売にあたる。
このページでは、吊り下げの条件、室内向けと屋外向けの違い、別売の部材、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ナナ・ディッツェルの設計思想や経歴について詳しくはナナ・ディッツェル プロフィールページをご覧ください。
ハンギングエッグチェアのデザインストーリーについて詳しくはハンギングエッグチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
ハンギングエッグチェアは、現在デンマークのSika-Design社がICONSコレクションの一部として製造・販売しているほか、日本国内ではヤマカワラタンジャパンがライセンスに基づき自社で製造・販売している。いずれも熟練した職人によるハンドメイド製品であり、一脚一脚が手仕事によって編み上げられている。以下では、日本国内で入手しやすいヤマカワラタン製を中心に、正規品の詳細なスペックを記す。
| 正式名称 | ハンギングエッグチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | 2社が製造する |
| サイズ(チェア本体) | 幅850 × 奥行750 × 高さ1,250mm |
| 座面高 | 約450mm。鎖の長さによって変わる |
| 座面奥行 | 約600mm |
| 重量(チェア本体) | 約7.5kg |
| 主要素材(室内用) | 天然の籐、鋼の枠、ステンレス鋼の鎖による |
| 主要素材(屋外用) | 塗装したアルミニウムと合成の繊維による |
| カラーバリエーション | 2色から選ぶ |
| 鎖(別売) | 長さ1,500mm。短くできる。別売 |
| 台(別売) | 高さ2,050 × 直径1,050mm。鋼またはステンレス鋼による |
| 耐荷重 | 100kg。製造元によって異なる場合がある |
| 設置方法 | 天井から吊る方法と、別売の台に掛ける方法がある。天井から吊る場合は施工の手配が要る |
| クッション | 別売。座布団が用意される |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | 両社とも公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は取扱店により異なる。鎖と台は別に購入する |
吊り下げの条件
天井から吊る方法と、別売の台に掛ける方法がある。
天井から吊る場合、荷重を支えられる下地が要る。取り付けは施工の業者による作業になる。
本体は約7.5kg。座る人の体重が加わるため、想定される荷重は大きくなる。耐荷重は100kgとされるが、製造元によって異なる場合がある。
取り付けの可否と方法は、建物の構造によって変わる。購入前に施工の業者に相談する。
| 比較項目 | 天井から吊る | 台に掛ける |
|---|---|---|
| 下地 | 荷重を支えられる下地が要る | 要さない |
| 施工 | 業者による作業 | 台を組み立てる |
| 置き場所 | 天井の位置による | 台の直径1,050mm |
| 移動 | できない | 台ごと動かせる |
選び分けの目安
- 賃貸の住居の場合
- 台に掛ける方法がある。天井への取り付けを要さない。
- 天井から吊る場合
- 下地の確認と施工の手配が要る。購入前に業者に相談する。
- 置き場所を変えたい場合
- 台を用いれば動かせる。直径1,050mmの範囲を占める。
室内向けと屋外向けの違い
室内向けは天然の籐による。屋外向けは塗装したアルミニウムと合成の繊維による。
室内向けの仕様は屋外では用いない。雨と直射日光で籐が傷む。
屋外向けの仕様は屋内でも用いられる。素材によって見え方と手触りが変わる。
屋外向けでも、常時屋外に置く場合は取扱店に条件を確認する。
選び分けの目安
- 屋外で用いる場合
- 屋外向けの仕様を選ぶ。室内向けは用いない。
- 素材の見え方で選ぶ場合
- 天然の籐と合成の繊維で異なる。実物で確かめられるとよい。
- 置き場所を確かめる場合
- 屋外向けでも常時屋外に置く条件は取扱店に確認する。
別売の部材
鎖、台、座布団はいずれも別売にあたる。本体だけでは用いられない。
鎖は長さ1,500mm。短くできる。座面の高さは鎖の長さによって変わる。
台は高さ2,050 × 直径1,050mm。設置場所の広さと天井高を確かめる。
購入時に何を揃えるかを取扱店に相談する。組み合わせによって費用が変わる。
選び分けの目安
- 購入するものを決める場合
- 鎖、台、座布団は別売。本体だけでは用いられない。
- 座面の高さを決める場合
- 鎖の長さによって変わる。短くできる。
- 台を用いる場合
- 高さ2,050mm。天井高と設置場所の広さを確かめる。
同種の椅子との比較
椅子は設置の方法と入手の条件で性格が分かれる。
| 比較項目 | ハンギングエッグ | ボウルチェア | パシャ ラウンジチェア |
|---|---|---|---|
| 設置 | 吊るか台に掛ける | 床に置く | 床に置く |
| 施工 | 吊る場合は要する | 要さない | 要さない |
| 別売の部材 | 鎖、台、座布団 | 座布団が付属する | 該当しない |
| 屋外 | 対応する仕様がある | 該当しない | 該当しない |
| 座面の高さ | 約450mm(鎖による) | 約430mm | 370mm |
選び分けの目安
- 設置の手間を考える場合
- 吊る場合は施工が要る。床に置く製品とは条件が異なる。
- 購入するものを確かめる場合
- 鎖、台、座布団が別売。一式で完結する製品とは異なる。
- 屋外で用いる場合
- 対応する仕様がある。屋内向けの製品とは条件が異なる。
使用感と設置条件
揺れる動き
吊り下げる構成のため、座ると揺れる。回転もする。
周囲に物を置く場合、揺れる範囲を確かめる。壁との距離も想定する。
寸法
本体は幅850 × 奥行750 × 高さ1,250mm。座面の奥行は約600mm。
台を用いる場合、高さ2,050mmが収まる天井高を確かめる。
座布団
別売にあたる。籐または合成の繊維の面に直接座る構成による。
長く座る場合は座布団を用いることになる。取扱店に確認する。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
天然の籐は乾燥すると割れる。湿度の低い環境では注意する。
籐は日光で色が変わる。長く当たると脆くなる。
合成の繊維は日光に強い。ただし擦れると傷が付く。
鎖と取り付けの部材は荷重がかかり続ける。定期的に確かめる。
日常の手入れ
- 籐の本体
- 柔らかい布で拭く。埃は刷毛で払う。編み目に溜まる。
- 合成の繊維の本体
- 柔らかい布で拭く。水を用いた清掃の可否は取扱店に確認する。
- 鎖と取り付けの部材
- 緩みと摩耗を定期的に確かめる。荷重がかかり続ける箇所にあたる。
- 置き場所
- 籐の仕様では直射日光と乾燥を避ける。
修理と部品
籐の補修や部材の交換については、取扱店を通じて相談する。
取り付けに関わる部材は安全に関わる。自分で判断せず業者に確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
両社とも公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の取り扱いについては、取扱店に確認することになる。
本体、鎖、台、座布団を組み合わせて購入する。必要なものを取扱店に相談する。
実物を確認する
座った際の揺れ方は、実物で確かめられるとよい。
籐と合成の繊維では見え方と手触りが変わる。現物で分かる。
設置前の確認
天井から吊る場合、下地の確認と施工の手配を購入前に行う。建物の構造によって取り付けの可否が変わる。
台を用いる場合、高さ2,050mmと直径1,050mmが収まるかを確かめる。
購入前チェックリスト
- 設置の方法(天井から吊る/台に掛ける)
- 天井から吊る場合、下地の確認と施工の手配
- 台を用いる場合、高さ2,050mmと直径1,050mm
- 鎖、台、座布団が別売であること
- 室内向けと屋外向けの選択
- 揺れる範囲と周囲の物との距離
- 耐荷重(製造元によって異なる場合がある)
- 鎖と取り付けの部材の定期的な確認
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- 両社とも公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は取扱店により異なります。鎖と台は別に購入します。
- どこで購入できますか?
- 2社が製造しており、日本国内の取り扱いについては取扱店にご確認ください。本体、鎖、台、座布団を組み合わせて購入します。
- 天井に取り付けられますか?
- 荷重を支えられる下地が必要で、取り付けは施工の業者による作業になります。本体は約7.5kgですが座る人の体重が加わるため、想定される荷重は大きくなります。取り付けの可否と方法は建物の構造によって変わるため、購入前に施工の業者にご相談ください。
- 賃貸でも使えますか?
- 別売の台に掛ける方法があり、天井への取り付けを要しません。台は高さ2,050×直径1,050mmのため、天井高と設置場所の広さをお確かめください。
- 本体だけ買えば使えますか?
- 使えません。鎖、台、座布団はいずれも別売です。購入時に何を揃えるかを取扱店にご相談ください。
- 屋外で使えますか?
- 屋外向けの仕様があります。室内向けは天然の籐のため屋外では用いないでください。雨と直射日光で籐が傷みます。屋外向けでも常時屋外に置く場合は条件を取扱店にご確認ください。
- 座ると揺れますか?
- 吊り下げる構成のため座ると揺れ、回転もします。周囲に物を置く場合は揺れる範囲を確かめ、壁との距離も想定してください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 籐の本体は柔らかい布で拭き、埃は刷毛で払ってください。編み目に溜まります。籐は乾燥すると割れ、日光で色が変わり長く当たると脆くなります。鎖と取り付けの部材は荷重がかかり続けるため、緩みと摩耗を定期的にお確かめください。