シカ・デザイン
シカ・デザイン(Sika-Design)は、1942年にアンケーア・アンドリアセンによって創業されたデンマークの家具メーカーである。ラタン(籐)を主素材とする手仕事の家具づくりを一貫して受け継ぎ、現在は三代目のルイーズ・アンドリアセンが率いる家族経営の会社として、デンマーク・フューン島のリュンケビューに拠点を置いている。スカンジナビアでも屈指の歴史を持つ籐・ウィッカー家具の作り手として知られている。
特徴とコンセプト
創業以来、シカ・デザインの中心にあるのはラタンという天然素材への深い理解である。ラタンは竹とよく混同されるが、内部が空洞の竹とは異なり中身の詰まった素材で、しなやかに曲げられるうえに世代を越えて使えるほどの耐久性を備える。同社は蒸して手で曲げる伝統的な手法を守りながら、素材の脱皮や染色、三次元的な曲げ加工といった技術開発にも取り組み、軽やかで彫刻的な籐家具を生み出してきた。環境と社会的責任への配慮も早くから重視し、ISO14001やSA8000の認証を取得している。
ブランドヒストリー
創業当初の社名は「ユスク・シウ・オ・ハルムクンスト(ユトランドの葦と藁の工芸)」であり、ユトランド地方の家内職人が編む小さな籠やランプ、花台などの生産から始まった。1950年代にラタン家具の製造へと事業を広げ、社名も「シウ(葦)」「クルヴェ(籠)」「アンドリアセン」に由来する「シカ」へと改められた。1972年にはアンケーアがマレーシアに生産拠点を設け、後にインドネシアへと製造の中心を移している。1983年に二代目クヌッズ・アンドリアセンが会社を引き継ぎ、1996年には三代目のルイーズが加わって、伝統の継承と新しいデザインの両立を進めてきた。
主なインテリアとコレクション
シカ・デザインは、自社オリジナルのデザインと、世界的に知られる建築家・デザイナーによる名作の復刻の双方を手がけている。2007年に発表された「オリジナルズ」は、1950年代から1960年代にかけての自社の籐家具を今日に伝えるコレクションである。また「アイコンズ」コレクションでは、原設計への敬意と権利継承者との協働のもと、名作の籐家具を復刻している。ナナ・ディッツェルとヨルゲン・ディッツェルが1959年に手がけたハンギングエッグチェアは、その代表例として世界各地の住宅やホスピタリティ空間で愛用されている。
主なデザイナー
アイコンズ・コレクションを通じて、シカ・デザインはアルネ・ヤコブセン、ナナ・ディッツェル&ヨルゲン・ディッツェル、R・ヴェングラー、フランコ・アルビニ&フランカ・ヘルグ、ヴィゴ・ボーセン、トーヴェ・キント=ラーセンといった、籐という素材で先駆的な仕事を残した作り手の設計を今日に受け継いでいる。
| 正式名称 | シカ・デザイン / Sika-Design |
|---|---|
| 創業 | 1942年 |
| 創業者 | アンケーア・アンドリアセン(Ankjær Andreasen) |
| 所在地 | デンマーク・フューン島 リュンケビュー |
| 主素材 | ラタン(籐)、アルミニウム+人工繊維(屋外用) |
| 公式サイト | https://sika-design.com |