Sika-Design(シカ・デザイン)
Sika-Designは、デンマーク・フュン島リュンケビューに拠点を置く家具メーカーである。1942年、Ankjær Andreasenが葦と藁の工芸品を扱う事業として創業した。1950年代にラタン家具の製造へ範囲を広げ、社名も現在のものへ改めている。蒸して手で曲げる伝統的な手法を基盤とし、自社の設計と、20世紀の設計の権利者との協働による生産の双方を扱う。現在は三代目のLouise Andreasenが率いる。
事業と製造の実体
Sika-Designの製造を規定しているのはラタンの性質である。ラタンは竹としばしば混同されるが、内部が空洞の竹と異なり中身が詰まっている。このため曲げに耐え、細い径でも荷重を支えられる。加工では材を蒸して軟化させ、手で曲げて形を固定する。
この工程は型を用いないため、曲率と接合の位置が職人の手に委ねられる。同じ設計でも個体ごとに寸法がわずかに異なるのはこのためにあたる。同社は素材の脱皮、染色、三次元的な曲げ加工の技術開発も行っている。
ハンギングエッグチェアは、籐を編んで卵形の殻を作り、天井から吊す構成を持つ。編んだ面そのものが構造を成立させるため、編み目の密度と枠の形状が強度を決める。
1972年にマレーシアへ生産拠点を設け、後にインドネシアへ製造の中心を移した。ラタンの産地に近い立地が選ばれている。屋外用の製品ではアルミニウムと人工繊維を組み合わせる構成も扱う。同社はISO14001とSA8000の認証を取得している。
沿革
1942年、Ankjær Andreasenがデンマークで事業を始めた。当初の社名はJysk Siv og Halmkunst(ユトランドの葦と藁の工芸)で、家内の職人が編む籠、照明、花台などを扱っている。
1950年代、事業はラタン家具の製造へ広がった。社名も、葦を意味するsiv、籠を意味するkurve、Andreasenの頭字を組み合わせたSikaへ改められている。
1972年、Andreasenはマレーシアに生産拠点を設けた。後に製造の中心はインドネシアへ移っている。
1983年に二代目のKnud Andreasenが事業を引き継ぎ、1996年には三代目のLouise Andreasenが加わった。2007年には1950年代から1960年代の自社の設計を再び製品化する系列が発表されている。
デザイナーとの協働
Sika-Designの製品は二つの経路から生まれる。一つは自社の設計で、1950年代から1960年代の製品を再び生産する系列を含む。もう一つは20世紀の設計の権利者との協働による生産である。
後者の対象となる設計者には、Arne Jacobsen、Nanna Ditzel、Jørgen Ditzel、R. Wengler、Franco Albini、Franca Helg、Viggo Boesen、Tove Kindt-Larsenらがいる。いずれも籐という素材で先行する仕事を残した設計者にあたる。
Nanna Ditzelの設計思想や経歴について詳しくはNanna Ditzelプロフィールページをご覧ください。
Franco Albiniの設計思想や経歴について詳しくはFranco Albiniプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
ハンギングエッグチェアは、Nanna DitzelとJørgen Ditzelが1959年に手がけた吊り下げ式の椅子である。籐を編んだ卵形の殻を天井から吊す構成で、編んだ面そのものが構造を成立させる。
このほか、自社の設計による籐家具の系列、権利者との協働による20世紀の設計、屋外用の製品を扱う。
基本情報
| ブランド名 | Sika-Design(シカ・デザイン) |
|---|---|
| 創業 | 1942年(設立時の社名はJysk Siv og Halmkunst) |
| 創業者 | Ankjær Andreasen |
| 本社所在地 | デンマーク・フュン島リュンケビュー |
| 生産拠点 | インドネシア(1972年にマレーシアへ進出後、製造の中心を移管) |
| 企業形態 | 非上場(Andreasen家による同族経営、三代目) |
| 事業内容 | ラタンを主素材とする家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://sika-design.com |
Reference
- Sika-Design - 公式サイト
- https://sika-design.com