このページについて
イームズ ラウンジチェアは、チャールズ・イームズとレイ・イームズが1956年に発表した椅子である。市場によって2つの製造元が分かれる。成形した合板の殻をゴムの部品で接合する。2つの寸法から選ぶ。
このページでは、2つの寸法と設置、ゴムの接合部と経年、張地と仕上げの選択、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
チャールズ・イームズの設計思想や経歴について詳しくはチャールズ・イームズ プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
イームズ ラウンジチェア 670 は市場によって2つの製造元が分かれる。成形した合板の殻をゴムの部品で接合する。以下に仕様を記す。
| 正式名称 | イームズ ラウンジチェア&オットマン |
|---|---|
| 製造ブランド | 市場によって分かれる。北米とアジアの市場はハーマンミラー、欧州の市場はヴィトラによる |
| 殻 | 成形した合板。複数の仕上げから選ぶ |
| 詰め物 | ウレタンのフォームに化学繊維を重ねる |
| 張地 | 革と布から選ぶ。植物由来の素材による仕様もある。選べる範囲は取扱店に確認する |
| 台 | 鋳造したアルミニウム。回転する |
| 接合 | ゴムの部品で殻どうしを接合する |
| サイズ(標準の型) | 標準の型は幅832 × 奥行832 × 高さ813mm。座面の高さ381mm |
| サイズ(大きい型) | 大きい型は幅832 × 奥行876 × 高さ876mm。座面の高さ387mm |
| サイズ(足を置く台) | 足を置く台は幅660 × 奥行546 × 高さ438mm |
| 重量 | 椅子は約21kg、足を置く台は約8kg |
| 収蔵 | 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない |
| 価格 | いずれの製造元も公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。寸法、殻の仕上げ、張地で価格が変わる |
| 付属品・オプション | オットマン(671)はセット販売が基本。トールサイズ(身長1780mm以上向け)あり。バンブーレザー仕様あり |
| 保証期間 | 12年間(ハーマンミラー正規販売店購入時) |
| スタッキング | 不可 |
2つの寸法と設置
2つの寸法がある。標準の型と大きい型による。
| 比較項目 | 標準の型 | 大きい型 |
|---|---|---|
| 奥行 | 832mm | 876mm |
| 高さ | 813mm | 876mm |
| 座面の高さ | 381mm | 387mm |
幅は共通する。高さが63mm、奥行が44mm異なる。
足を置く台が組で扱われる。組み合わせる場合は置き場所も想定する。
選び分けの目安
- 体格に合わせたい場合
- 2つの寸法から選ぶ。実際に座って確かめられるとよい。
- 置き場所を決める場合
- 幅832mm。足を置く台と組み合わせる場合はさらに要る。
- 搬入を考える場合
- 椅子は約21kg、足を置く台は約8kg。経路を確かめる。
ゴムの接合部と経年
成形した合板の殻を、ゴムの部品で接合する。
ゴムが衝撃を吸収する。座った際に僅かに動く。
いっぽうでゴムは経年で硬化する。ひび割れが生じる場合がある。
接合部は消耗する部材にあたる。交換の対応を取扱店に確認する。
選び分けの目安
- 座り心地で選ぶ場合
- ゴムが衝撃を吸収する。台も回転する。
- 長く使う前提の場合
- ゴムは経年で硬化する。交換の対応を確かめる。
- 中古を検討する場合
- 接合部の状態を確かめる。ひび割れが生じる場合がある。
張地と仕上げの選択
張地は革と布から選ぶ。植物由来の素材による仕様もある。
殻は成形した合板による。複数の仕上げから選ぶ。
木目は個体ごとに異なる。縁には層が現れる。
張り替えは業者による作業になる。曲面に沿う構成にあたる。
選び分けの目安
- 見え方で選ぶ場合
- 殻の仕上げと張地の組み合わせによる。
- 手入れの手間を考える場合
- 革と布で条件が変わる。取扱店に確認する。
- 長く使う前提の場合
- 張り替えは業者による作業になる。対応を確かめる。
同じ設計者・同種の椅子との比較
椅子は接合の方式と機構で性格が分かれる。
| 比較項目 | ラウンジチェア 670 | イームズ LCW(プライウッド ラウンジチェア) | エッグチェア |
|---|---|---|---|
| 殻 | 成形した合板に張地 | 成形した合板(張地なし) | 樹脂にフォームを重ねる |
| 接合 | ゴムの部品による | ゴムの部品による | 回転軸と傾きの機構 |
| 回転 | する | しない | する |
| 足を置く台 | 組で扱われる | 該当しない | 別売 |
| 座面の高さ | 381〜387mm | 394mm | 約370mm |
選び分けの目安
- 座り方を考える場合
- 台が回転する。足を置く台も組で扱われる。
- 長く使う前提の場合
- ゴムの接合部は消耗する。他の機構とは条件が異なる。
- 手入れの手間を考える場合
- 張地で覆う。合板が現れる椅子とは条件が分かれる。
使用感と設置条件
座り心地
3つの殻を組み合わせる。背もたれが傾く。
座面の高さは381mmまたは387mm。低い部類にあたる。
台
鋳造したアルミニウムによる。回転する。
脚が床に接する。回転する構成による。
寸法
幅832mm。足を置く台と組み合わせる場合はさらに空間が要る。
椅子は約21kg。搬入経路を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
革の張地は使用によって色と質感が変わる。乾燥すると硬くなる。
合板は日光で色が変わる。縁の層は欠けが生じる場合がある。
ゴムの接合部は経年で硬化する。ひび割れが生じる場合がある。
フォームは経年で沈む。座る位置によって差が生じる。
日常の手入れ
- 革の張地
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分をすぐに拭き取る。
- 合板の殻
- 乾いた布で拭く。縁の層の欠けも確かめる。
- 接合部
- ゴムの硬化とひび割れを定期的に確かめる。
- 台
- 柔らかい布で拭く。回転の動きも確かめる。
修理と部品
接合部の交換については、取扱店を通じて相談する。消耗する部材にあたる。
張地の交換もあわせて確認する。業者による作業になる。
どこで買うか
取扱店の調べ方
2つの製造元がそれぞれ市場を担う。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
寸法、殻の仕上げ、張地を決めてから注文する。納期も確かめる。
実物を確認する
2つの寸法の座り心地の違いは、実際に座って確かめられるとよい。
殻の仕上げと張地の組み合わせも現物で分かる。
中古の流通
製造の時期と製造元によって仕様が異なる。年式を確かめる。
確認箇所は、接合部のゴムの硬化とひび割れ、張地の状態、合板の縁と色の変化、台の回転である。
購入前チェックリスト
- 寸法の選択(高さが63mm、奥行が44mm異なる)
- ゴムの接合部が消耗する部材であること
- 置き場所(幅832mm。足を置く台と組み合わせる場合)
- 搬入経路(椅子は約21kg)
- 座面の高さ381〜387mm(低い部類にあたる)
- 張り替えが業者による作業になること
- 台が回転すること
- 製造元が市場によって分かれること
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- いずれの製造元も公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。寸法、殻の仕上げ、張地で価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- 市場によって2つの製造元が分かれます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 2つの寸法の違いを教えてください。
- 標準の型は奥行832×高さ813mm・座面の高さ381mm、大きい型は奥行876×高さ876mm・座面の高さ387mmです。幅は共通し、高さが63mm、奥行が44mm異なります。
- 接合部は劣化しますか?
- ゴムは経年で硬化しひび割れが生じる場合があります。消耗する部材のため、交換の対応を取扱店にご確認ください。
- 座り心地はどうですか?
- 3つの殻を組み合わせ背もたれが傾きます。ゴムの接合部が衝撃を吸収し、台も回転します。座面の高さは381mmまたは387mmで低い部類にあたります。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅832mm、足を置く台は幅660×奥行546×高さ438mmです。組み合わせる場合はさらに空間が必要です。椅子は約21kgのため搬入経路もお確かめください。
- 張り替えはできますか?
- 曲面に沿う構成のため業者による作業になります。対応を取扱店にご確認ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 革の張地は乾いた柔らかい布で拭き水分をすぐに拭き取ってください。合板の殻は乾いた布で拭き縁の層の欠けも確かめます。接合部はゴムの硬化とひび割れを定期的にお確かめください。