このページについて
チェアワン パブリック シーティングシステムは、コンスタンチン・グルチッチが設計しマジスが製造する連結式の座席である。鋳造したアルミニウムの座面をバーで連結し、台座で支える。床面への固定を前提とする。
このページでは、2つの台座の違い、席数の選択、床面への固定の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
コンスタンチン・グルチッチの設計思想や経歴について詳しくはコンスタンチン・グルチッチ プロフィールページをご覧ください。
チェアワン パブリックのデザインストーリーについて詳しくはチェアワン パブリック紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
チェアワン パブリック シーティングシステムにはSystem 1(コンクリートベース)とSystem 2(アルミニウムベース)の2種類が存在する。以下では、より広く流通しているSystem 1を中心にスペックを記載する。
| 正式名称(日本語) | チェアワン パブリック シーティングシステム 1 |
|---|---|
| 製造ブランド | マジス |
| 製造国 | イタリア |
| 座面素材 | 鋳造したアルミニウム。表面処理のうえ粉体塗装を施す |
| コネクターバー素材 | 陽極酸化の仕上げによるアルミニウム |
| ベース素材(System 1) | コンクリート。透明の塗装による。床面へ固定する |
| ベース素材(System 2) | 鋳造したアルミニウム。粉体塗装による。床面へ固定する |
| サイズ(3席構成) | 長さ1,900 × 高さ800mm、座面高465mm、台座の直径350mm |
| サイズ(4席構成) | 長さ約2,650 × 高さ800mm、座面高465mm |
| サイズ(5席構成) | 長さ約3,350 × 高さ800mm、座面高465mm |
| 構成バリエーション | 3席、4席、5席。いずれも小さなテーブルを追加できる |
| 座面カラー | 複数の色から選ぶ |
| オプション | クッション(屋内向けと屋外向けで素材が異なる)、小さなテーブル(台座の種別により素材が異なる) |
| 屋外使用 | 可 |
| 難燃性 | 難燃仕様 |
| 床面固定 | 対応(ベースにアンカー設置可能) |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。基となったチェアワンは、V&A(W.6-2007)と AIC(2007.57 ほか)が収蔵している |
| 価格 | マジスは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。台座の種別、席数、追加する部材で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 納期目安 | 受注生産:約10〜12週間 |
2つの台座と席数
台座は2種、席数は3種から選ぶ。設置場所と用途によって組み合わせが決まる。
| 比較項目 | コンクリートの台座 | アルミニウムの台座 |
|---|---|---|
| 素材 | コンクリート。透明の塗装による | 鋳造したアルミニウム。粉体塗装による |
| 床面への固定 | 要する | 要する |
| 台座の直径 | 350mm | 製品による |
| 追加のテーブル | コンクリートによる | 樹脂の板による |
席数の選択
- 3席
- 長さ1,900mm。最も短い構成にあたる。
- 4席
- 長さ約2,650mm。
- 5席
- 長さ約3,350mm。設置場所にこの長さが直線で収まる必要がある。
いずれの構成にも、小さなテーブルを追加できる。追加すると全体の長さが変わる。
類似商品・競合との比較
屋外の座席は、固定するかどうかで性格が分かれる。固定する方式では設置に工事を要するいっぽう、位置が動かない。
| 比較項目 | チェアワン パブリック | ハル チューブ アウトドア | トリックスAチェア |
|---|---|---|---|
| 設置 | 床面へ固定する | 置く | 置く |
| 席の連結 | 3〜5席が連なる | 単体 | 単体 |
| 座面の素材 | 鋳造したアルミニウム | ポリプロピレン | 亜鉛めっきした鋼板 |
| 座面の抜き | あり(格子状) | なし | 穴がある |
| 片付け | できない | 移せる | 重ねられる |
選び分けの目安
- 位置を動かしたくない場合
- 床面へ固定するため、動かされることがない。公共の場に適する構成である。
- 設置に工事ができない場合
- この製品は床面への固定を前提とする。置くだけで使える製品が該当する。
- 雨の水が抜けることを求める場合
- 座面が格子状に抜かれるため、水が溜まらずに落ちる。
使用感と設置条件
床面への固定
台座を床面へ固定して設置する。工事を要するため、設置場所の床の種別と施工の可否を先に確かめる。
固定するため位置が動かない。公共の場や商業施設で用いられる構成である。
座面
鋳造したアルミニウムの座面は、格子状に抜かれる。雨が降っても水が溜まらずに落ちる。
そのかわり、金属のため日差しの下では熱を持つ。座る前に温度を確かめる。冬は冷たくなる。
詰め物を持たない。屋内向けと屋外向けのクッションが用意され、素材が異なる。
寸法
座面高465mm、全体の高さ800mm。長さは席数によって1,900mmから約3,350mmまで変わる。
設置場所にこの長さが直線で収まる必要がある。小さなテーブルを追加すると、全体の長さがさらに変わる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
アルミニウムの座面は表面処理と粉体塗装による。塗膜が剥がれると下地が現れるが、アルミニウムのため鋼ほど錆が進まない。
コンクリートの台座は透明の塗装による。塗膜が傷むと、水分が染み込みやすくなる。
陽極酸化の仕上げによる連結のバーは、擦れると仕上げが変わる。
日常の手入れ
- 座面
- 水で洗える。格子の抜きに落ち葉や砂が溜まるため、取り除く。
- 台座
- コンクリートの台座は水を含む。塗膜の状態を確かめる。
- 固定部
- 床面への固定に緩みがないか、定期的に確かめる。
- クッション
- 屋外向けのものを用いる。屋内向けのクッションは屋外での使用を想定しない。
どこで買うか
取扱店の調べ方
マジスは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、台座の種別(2種)、席数(3種)、座面の色、追加する部材(テーブル、クッション)である。床面への固定を要するため、設置の施工とあわせて相談する。
実物を確認する
格子状に抜かれた座面の当たり方は、座ってみないと分からない。クッションの有無による差もあわせて確かめられるとよい。
中古の流通
床面へ固定する構成のため、中古での流通は限られる。相場は構成と状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、座面の塗装の状態、格子部分の欠け、連結のバーの曲がり、台座の状態、固定用の部材が揃っているかである。
購入前チェックリスト
- 台座の種別(コンクリート/アルミニウム)
- 席数(3席 1,900mm/4席 約2,650mm/5席 約3,350mm)
- 設置場所にこの長さが直線で収まるか
- 床面への固定(工事を要する。床の種別と施工の可否)
- 座面の色
- 追加する部材(テーブル、クッション)
- 金属の座面が日差しの下で熱を持つこと
- クッションは屋外向けのものを用いること
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- マジスは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。台座の種別、席数、追加する部材で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- マジスの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。床面への固定を要するため、設置の施工とあわせてご相談ください。
- 設置に工事は必要ですか?
- 台座を床面へ固定して設置します。工事を要するため、設置場所の床の種別と施工の可否を先にお確かめください。固定するため位置が動かず、公共の場や商業施設で用いられる構成です。
- 席数はどう選べばよいですか?
- 3席(長さ1,900mm)、4席(約2,650mm)、5席(約3,350mm)から選べます。設置場所にこの長さが直線で収まる必要があります。いずれの構成にも小さなテーブルを追加でき、追加すると全体の長さが変わります。
- 台座は2種類あると聞きました
- コンクリートの台座と、鋳造したアルミニウムの台座があります。追加するテーブルの素材も台座の種別によって異なり、コンクリートの台座にはコンクリート、アルミニウムの台座には樹脂の板が用いられます。いずれも床面への固定を要します。
- 雨が降っても大丈夫ですか?
- 座面が格子状に抜かれるため、水が溜まらずに落ちます。ただし格子の抜きに落ち葉や砂が溜まるため、取り除いてください。
- 夏や冬に座ると熱かったり冷たかったりしませんか?
- 鋳造したアルミニウムの座面で詰め物を持たないため、日差しの下では熱を持ちます。座る前に温度をお確かめください。冬は冷たくなります。屋内向けと屋外向けのクッションが用意されています。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 座面は水で洗えます。格子の抜きに溜まった落ち葉や砂は取り除いてください。コンクリートの台座は水を含むため、塗膜の状態を確かめてください。床面への固定に緩みがないかも定期的にお確かめください。