テーブル81Bは、アルヴァ・アアルトが設計したテーブル81シリーズの長方形版である。天板は1,200×750mm、高さは720mm。
シリーズはアアルトが開発したL-レッグを用いる。曲げたバーチ材の脚を天板の裏に直接取り付ける構造で、幕板も接合金具も持たない。
特徴・コンセプト
L-レッグは、無垢のバーチ材の端を扇状に切り込み、そこに薄板を差し込んで接着し、直角に曲げたものである。木を曲げるのではなく、曲がる形に組み直すという発想にあたる。
この脚が、シリーズ全体の構成を決めている。脚が天板を直接支えるため、幕板が不要になる。天板下に部材がなく、脚を入れる余地が広く取れる。ダイニングにも作業机にも使える寸法配分は、この構造から出ている。
81シリーズは天板の寸法が異なる型番で構成される。81Aは1,500×750mm、81Bは1,200×750mm、81Cは750×750mmの正方形である。いずれも同じL-レッグを用い、天板だけを変えている。シリーズ全体についてはテーブル81を参照。
天板の仕上げはバーチ材のほか、リノリウムやラミネートが選べる。脚はバーチの無垢材で、クリアラッカーまたは着色仕上げとなる。
背景
1935年、アアルトは妻アイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス=グスタフ・ハールとともにアルテックを設立した。
L-レッグの開発は1932年から1933年にかけて行われた。アアルト自身はこれを、自らの最も重要な発明の一つと位置づけていた。曲げ合板による家具が高価で複雑な工程を要したのに対し、この脚は比較的単純な工程で量産できる。
アルテックの設立は、この構造を用いた家具を広く供給するための組織づくりでもあった。同社は現在もヘルシンキを拠点とし、アアルトの設計を生産し続けている。
評価
実務では、幕板がないため椅子を差し込みやすい。天板下に部材が張り出さないので、脚の当たりも生じにくい。1,200×750mmという寸法は4人掛けに対応し、作業机としても使える。
一方、幕板がないぶん、天板の厚みと脚の取り付け強度で剛性を確保している。重量物を天板の端に集中させる使い方には向かない。
同じ81シリーズでは、81Aが1,500mmとより長く、81Cは正方形で少人数の卓に対応する。円形の天板を求める場合はテーブル90が別の系統にあたる。
アルヴァ・アアルトの設計思想や経歴について詳しくはアルヴァ・アアルトプロフィールページをご覧ください。
アルテックの歴史や他の製品について詳しくはアルテックブランドページをご覧ください。
基本情報
| デザイナー | アルヴァ・アアルト / Alvar Aalto |
|---|---|
| ブランド | アルテック / Artek |
| カテゴリー | ダイニングテーブル / ワークテーブル |
| 脚 | L-レッグ(無垢バーチ材、1932〜33年開発) |
| 天板 | バーチ、リノリウム、ラミネートから選択 |
| サイズ | 1,200 × 750mm / 高さ720mm |
| シリーズ | 81A(円形)/ 81B(長方形)/ 81C(ドロップリーフ) |