概要
アランダ・テーブル(Alanda Table)は、イタリアの建築家・デザイナー、パオロ・ピーヴァが1982年にB&B Italiaのためにデザインしたローテーブルである。スチールロッドを三角形に組んだフレームの上に、ガラス天板を載せる。
天板のガラスは透明なため、上から見てもフレームの構成が読める。1982年の発表以来、2018年に仕様を改めて再発売された。
デザインの背景と思想
1980年代初頭は、モダニズムの機能主義とは異なる方向が模索された時期にあたる。歴史的な形式の引用や色彩の実験が試みられた。
アランダ・テーブルは装飾を加えず、部材の組み方だけで形をつくる。逆向きのピラミッドを連ねる構成は、橋やドームの骨組みに用いられる方法を家具の寸法に適用したものにあたる。
構造と素材
フレームは逆向きのピラミッドを組み合わせて構成される。四角形は角度が変われば形が崩れるが、三角形は辺の長さが決まれば形が定まる。三角形の面を連ねることで、細いロッドのままで変形しない骨組みが得られる。
フレームは光沢のある黒で塗装される。細いロッドでも、光沢面なら周囲の光を反射して輪郭が現れる。天板には2018年版でエクストラライトガラスまたはスモークガラスが選べる。
エクストラライトガラスは、通常のクリアガラスに比べて緑色の色味を抑えた高透明度ガラスで、フレーム構造をより鮮明に見せる。一方スモークガラスは、空間に落ち着きをもたらし、フレームとの視覚的な統合を強調する。天板とフレームの接合部には保護材が用いられ、ガラスとスチールの直接接触を避けている。
2018年リイシュー「Alanda '18」
2018年、B&B Italia がアランダ・テーブルを「Alanda '18」の名称で再発売した。
Alanda '18は2つのサイズで展開される。正方形の120×120cm(高さ27cm)と、長方形の180×120cm(高さ27cm)である。フレームは光沢ブラック塗装のスチールロッド、天板はエクストラライトガラスまたはスモークガラスから選択できる。脚先にはプラスチック素材とフェルトが用いられ、床面の保護に配慮されている。正規の再発売版はフレーム側面に刻印が施され、真正性の確認ができる。
評価と影響
装飾を加えず、部材の組み方だけで形をつくる。骨組みが意匠を兼ねるため、隠すためのカバーが要らない。
三角形を連ねて剛性を得る扱いは、斜材で三角形をつくるカーリデスクやEMテーブルのクロスバーとも共通する。透明な天板を通してベースの構成が読める点はノグチ コーヒーテーブルにも見られる。アランダ・テーブルの美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない。
パオロ・ピーヴァの設計思想や経歴について詳しくはパオロ・ピーヴァプロフィールページをご覧ください。
B&B イタリアの歴史や他の製品について詳しくはB&B イタリアブランドページをご覧ください。
基本情報
| 製品名 | アランダ・テーブル(Alanda Table / Alanda '18) |
|---|---|
| デザイナー | パオロ・ピーヴァ(Paolo Piva、1950–2017) |
| ブランド | B&B Italia |
| デザイン年 | 1982年 |
| リイシュー | 2018年(Alanda '18) |
| 分類 | ローテーブル / コーヒーテーブル |
| サイズ(Alanda '18) | 120×120×H27cm / 180×120×H27cm |
| フレーム | 光沢ブラック塗装スチールロッド |
| 天板 | エクストラライトガラス / スモークガラス |
| 脚先 | プラスチック素材、フェルト |
| 真正性 | Alanda '18はフレーム側面に刻印あり |
| 生産国 | イタリア |
| デザインムーブメント | ポストモダニズム、ミニマリズム |