このページについて
モデル5465 サイドボードは、エドワード・ウォームリーが1957年に発表した収納である。ダンバーが製造した。引き出し、巻き上げる扉、鍵の付く扉が一台に同居する。受注生産であったため、寸法と仕様に幅がある。生産は終了しており、中古でのみ入手できる。
このページでは、3つの収納方式が同居すること、個体ごとの違い、中古で確かめる箇所、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
エドワード・ウォームリーの設計思想や経歴について詳しくはエドワード・ウォームリー プロフィールページをご覧ください。
モデル5465サイドボードのデザインストーリーについて詳しくはモデル5465サイドボード紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
モデル5465は、ダンバー社が1957年から製造した受注生産品であり、顧客の要望に応じて複数のオプション構成が用意されていた。現在は製造が終了しており、ヴィンテージ市場でのみ入手可能である。
| 正式名称 | モデル5465 サイドボード。仕様の異なる派生もある |
|---|---|
| 製造ブランド | ダンバー |
| 現在の生産状況 | 生産は終了している。中古でのみ入手できる |
| 主要素材 | 本体はマホガニー材。派生の仕様では扉と天板に別の樹種を用いる。台は青銅、金具と引手は真鍮による |
| 構造 | 上部は引き出し3杯。仕切りの付く引き出しと、取り外せる木の受け皿を備える引き出しを含む。下部は巻き上げる扉の区画と、鍵の付く扉の区画による |
| 脚部・ベース | 青銅による台 |
| 参考サイズ | 幅1,700〜2,100mm、奥行460mm、高さ710〜840mm程度。受注生産であったため個体により差がある |
| 識別マーク | 製造元と製造地を示す金属の札、紙の表示、真鍮の印。引き出しの内部に押印や表示が残る場合がある |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まる。状態、来歴、補修の履歴によって幅がある。一定していない |
3つの収納方式が同居すること
一台のうちに、引き出し、巻き上げる扉、鍵の付く扉という3つの方式が同居する。
| 区画 | 方式 | 確かめること |
|---|---|---|
| 上部 | 引き出し3杯 | 仕切りと受け皿が揃っているか |
| 下部(一方) | 巻き上げる扉 | 滑りの動き、レールの摩耗 |
| 下部(他方) | 鍵の付く扉 | 鍵の有無、施錠の動き |
方式が異なるため、確認すべき箇所も区画ごとに分かれる。中古で選ぶ際は、それぞれを個別に確かめることになる。
選び分けの目安
- 収納するものから決める場合
- 引き出し、巻き上げる扉、鍵の付く扉が同居する。用途に応じて使い分けられる。
- 中古で選ぶ場合
- 方式ごとに確認すべき箇所が異なる。それぞれを個別に確かめる。
- 施錠を想定する場合
- 鍵の付く扉がある。鍵が付属しているかを確かめる。
個体ごとの違い
受注生産であったため、寸法と仕様に幅がある。幅1,700〜2,100mm、高さ710〜840mm程度の範囲で異なる。
素材も個体によって変わる。本体はマホガニー材だが、派生の仕様では扉と天板に別の樹種を用いる。
そのため、写真だけでなく実物の寸法と仕様を確かめることになる。設置場所に収まる個体を探す。
製造元を示す表示は複数の形で付く。金属の札、紙の表示、真鍮の印があり、引き出しの内部に残る場合もある。
選び分けの目安
- 設置場所の寸法が決まっている場合
- 幅に400mm、高さに130mmの幅がある。実物の寸法を確かめる。
- 素材から選ぶ場合
- 派生の仕様では扉と天板の樹種が異なる。個体ごとに確かめる。
- 来歴を確かめる場合
- 表示は複数の形で付く。引き出しの内部も確認する。
中古で確かめる箇所
製作から数十年を経ているため、状態の確認が購入の判断に関わる。
| 箇所 | 確かめること |
|---|---|
| 巻き上げる扉 | 滑りの動き、レールの摩耗、細い部材の欠け |
| 鍵の付く扉 | 鍵の付属、施錠の動き |
| 引き出し | 3杯が揃っているか、仕切りと受け皿の有無、滑り |
| 木部 | 割れ、反り、色の変化。天板の輪染み |
| 青銅の台 | 色味の変化、腐食。木部との接合部を確認する |
| 表示 | 金属の札、紙の表示、真鍮の印の有無 |
巻き上げる扉は細い部材が組み合わさる。補修は専門の作業による。部品の入手も難しい。
選び分けの目安
- 使用を前提とする場合
- 巻き上げる扉の滑りを確かめる。補修は専門の作業による。
- 補修された個体を検討する場合
- 補修の履歴と範囲を確認する。価格にも関わる。
- 搬入を考える場合
- 幅1,700〜2,100mm。実物の寸法で経路を確かめる。
同種の収納との比較
収納は扉の方式と入手の条件で性格が分かれる。
| 比較項目 | モデル5465 | モデル232 チャイナキャビネット | CH825 クレデンザ |
|---|---|---|---|
| 扉の方式 | 巻き上げる扉と鍵の付く扉が同居 | 開き戸(鍵が取手を兼ねる) | 巻き上げて壁の内部へ収まる |
| 入手 | 中古のみ | 中古のみ | 注文できる |
| 寸法の幅 | 幅1,700〜2,100mm | 個体によって差がある | 幅2,000mm(固定) |
| 台 | 青銅 | オークの無垢材 | 無垢材または鋼から選ぶ |
| 補修 | 巻き上げる扉は専門の作業 | 鍵の複製は専門の作業 | 取扱店を通じて相談できる |
選び分けの目安
- 複数の収納方式を求める場合
- 一台に3つの方式が同居する。単一の方式による製品とは異なる。
- 新品で入手したい場合
- この製品は中古のみ。注文できる製品とは条件が異なる。
- 補修の手段を考える場合
- 巻き上げる扉は専門の作業による。事前に業者を調べる。
使用感と設置条件
寸法と搬入
幅1,700〜2,100mm、奥行460mm、高さ710〜840mm程度。個体によって異なる。
実物の寸法で搬入経路を確かめる。木と青銅を用いるため重量もある。
扉と引き出しの使い分け
巻き上げる扉は開いても前方へ張り出さない。鍵の付く扉は開くと張り出す。
引き出しには仕切りと取り外せる受け皿を備える仕様がある。細かいものを分けて収納できる。
青銅の台
台は青銅による。木の本体とは素材が異なるため、経年での変化も分かれる。
青銅は空気に触れて色が変わる。木部との対比が変わる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
マホガニー材は日光で色が濃くなる。当たる面と当たらない面で差が出る。
天板は水分で輪染みが残る場合がある。
青銅の台は空気に触れて色が変わる。湿気の多い環境では腐食が進む。
巻き上げる扉のレールは繰り返しの開閉で摩耗する。細い部材が欠ける場合もある。
日常の手入れ
- 木部
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分を残さない。天板には輪染みが残る。
- 青銅の台
- 乾いた布で拭く。水気を残さない。研磨剤は仕上げを変える。
- 巻き上げる扉
- レールの埃を取り除く。滑りが悪い場合、無理に動かさない。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。
補修と部品
巻き上げる扉の補修は専門の作業による。細い部材が組み合わさるため、自分で分解しない。
部品の入手は難しい。引き出しの仕切りや受け皿が欠けている場合、代替の手段を検討することになる。
どこで買うか
入手の経路
生産は終了しており、中古の市場でのみ流通する。20世紀の家具を扱う販売店と、競売による。
価格は状態、来歴、補修の履歴によって幅がある。一定していない。
実物を確認する
巻き上げる扉の滑りは、実物で確かめられるとよい。3つの方式それぞれを個別に確認する。
実物の寸法も確かめる。受注生産であったため個体によって差がある。
購入前の確認
実物の寸法で搬入経路を確かめる。幅に400mmの幅がある。
巻き上げる扉の補修に対応できる業者と、その費用を事前に調べておく。
購入前チェックリスト
- 生産が終了しており、中古でのみ入手できること
- 実物の寸法(幅1,700〜2,100mm、高さ710〜840mm)
- 巻き上げる扉の滑りとレールの摩耗
- 鍵の付属と施錠の動き
- 引き出し3杯と仕切り・受け皿の有無
- 天板の輪染みと木部の割れ
- 青銅の台の色味と接合部
- 補修に対応できる業者と費用
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まります。状態、来歴、補修の履歴によって幅があり一定していません。
- どこで購入できますか?
- 生産は終了しており、中古の市場でのみ流通します。20世紀の家具を扱う販売店と、競売によります。
- 新品は買えますか?
- 買えません。新規の製造はなく、中古でのみ入手できます。流通している個体から選ぶことになります。
- どのような収納構成ですか?
- 一台のうちに引き出し3杯、巻き上げる扉の区画、鍵の付く扉の区画という3つの方式が同居します。引き出しには仕切りの付くものと、取り外せる木の受け皿を備えるものがあります。
- 寸法を教えてください。
- 幅1,700〜2,100mm、奥行460mm、高さ710〜840mm程度です。受注生産であったため個体により差があり、幅に400mm、高さに130mmの幅があります。実物の寸法をお確かめください。
- 中古で何を確かめればよいですか?
- 巻き上げる扉の滑りとレールの摩耗、鍵の付属と施錠の動き、引き出し3杯と仕切り・受け皿の有無、木部の割れと天板の輪染み、青銅の台の色味と接合部、製造元を示す表示をご確認ください。方式ごとに確認すべき箇所が異なります。
- 傷んだら直せますか?
- 巻き上げる扉の補修は専門の作業によります。細い部材が組み合わさるため、自分で分解しないでください。部品の入手は難しく、引き出しの仕切りや受け皿が欠けている場合は代替の手段を検討することになります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 木部は乾いた柔らかい布で拭き、水分を残さないでください。天板には輪染みが残ります。青銅の台は乾いた布で拭き水気を残さないでください。巻き上げる扉はレールの埃を取り除き、滑りが悪い場合は無理に動かさないでください。