概要
コロニアル ソファは、オーレ・ヴァンシャーが設計した2人掛けのソファである。同じ基本設計を持つコロニアル チェアの2人掛け版にあたる。無垢材のフレームにラタン編みの座を張り、その上にクッションを載せる。カール・ハンセン&サンが製造している。
特徴・コンセプト
ラタンで座面をつくる
座面は板を張らず、ラタンを編んで構成する。板座に比べて軽く、通気する。詰め物を入れた張り込みの座面では蒸れが生じるが、編んだ面なら空気が抜ける。
その上にファブリックまたはレザーのクッションを置く。座り心地はクッションが受け持ち、支持は編んだ面が担う。両者を分けることで、クッションだけを交換できる。
細い部材で組む
フレームは細く絞った部材で構成され、背もたれの支柱から肘掛けへ至る線が連続する。座面が軽いぶん、支える部材も細く保てる。素材は無垢のオークまたはウォールナットによる。
手入れ
ラタンは経年で緩み、破断することがある。張り替えができる工房を確保しておく必要がある。部材が細く座面も軽いため、動かしやすい。
エピソード
ヴァンシャーは18世紀イギリスの家具と、植民地時代の家具に関心を持っていた。コロニアルという名はこれによる。過去の家具の型を調べたうえで、デンマークの技法で組み直すという進め方をとった。
ヴァンシャーはデンマーク王立芸術アカデミーでコーア・クリントに学び、1924年から1927年までクリントの設計事務所で働いた。のちにクリントの教授職を引き継いでいる。過去の家具を実測したうえで必要な要素だけを残すという手法は、この師弟関係を通じて受け継がれたものである。
評価と影響
クリントのレッドチェアやサファリチェアと同じく、既存の型を調査から組み直す方法にもとづく。同じカール・ハンセン&サンでは、ヴァンシャーのOW602/OW603ソファ(1960年)が無垢材フレームに詰め物を張る構成をとっており、こちらとは支持の方式が異なる。
オーレ・ヴァンシャーの設計思想や経歴について詳しくはオーレ・ヴァンシャープロフィールページをご覧ください。
カール・ハンセン&サンの歴史や他の製品について詳しくはカール・ハンセン&サンブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | コロニアル ソファ / Colonial Sofa |
|---|---|
| デザイナー | オーレ・ヴァンシャー(Ole Wanscher) |
| ブランド | カール・ハンセン&サン(Carl Hansen & Søn) |
| デザインの成立国 | デンマーク |
| 分類 | 2人掛けソファ |
| 主要素材 | フレーム:無垢オークまたは無垢ウォールナット/座:ラタン編み |
| 構造 | 編んだ座面が支持を担い、その上にクッションを載せる |
| サイズ | 幅約124cm × 奥行約69cm × 高さ約84cm、座面高約46cm |
| 関連製品 | コロニアル チェア(同一の基本設計) |
Reference
- Colonial Sofa | Carl Hansen & Søn
- https://www.carlhansen.com/en/collection/sofas/ow149-2