このページについて
ペンダント172は、ポール・クリスチャンセンが1971年に設計しレ・クリントが製造する照明である。樹脂の板を折り、曲線の折り目でつくる。5つの寸法があり、寸法によって使える電球が異なる。
このページでは、使える電球の条件、寸法の選択、取り付けと配線、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ポール・クリスチャンセンの設計思想や経歴について詳しくはポール・クリスチャンセン プロフィールページをご覧ください。
ペンダント172のデザインストーリーについて詳しくはペンダント172 紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
ペンダント172は「サイナスライン(SinusLine)」シリーズの代表モデルとして、小型の172Sから大空間向けの172 Gigantまで5つのサイズで展開されている。いずれもデンマーク・オーデンセの自社工房にて、熟練の職人が特殊プラスティックペーパー(ハードPVC)を一枚ずつ手作業で折り上げて製造する。以下に正規品の詳細仕様を示す。
| 正式名称 | ペンダント172 |
|---|---|
| 製造ブランド | レ・クリント |
| 製造国 | デンマーク |
| 主要素材 | 照明用の樹脂の板、真鍮の部品、塗装した金属の部品による |
| 素材特性 | 紫外線に対応し、燃えにくく、静電気を抑える処理を施す |
| カラー | 白の1種 |
| サイズ:172S | 直径200 × 高さ200mm |
| サイズ:172A(M) | 直径330 × 高さ310mm |
| サイズ:172B(L) | 直径440 × 高さ400mm |
| サイズ:172C(XL) | 直径660 × 高さ600mm |
| サイズ:172 Gigant(XXL) | 直径780 × 高さ850mm |
| 重量 | 最も小さい仕様で約0.5kg。寸法によって異なる |
| 光源 | 寸法によって口金と明るさが異なる。最も小さい仕様はE14口金で約420ルーメン、中間の2種はE26またはE27口金で約800ルーメン、大きい2種はE27口金で約1,560ルーメン |
| LED対応 | 対応する。反射型の電球は熱でシェードを傷めるため使えない |
| コード | 布で覆ったコード。長さは約3m。取扱店によっては長さの調整に応じる |
| 取付方法 | 引掛シーリングに対応する。ダクトに取り付ける部品も用意される |
| 付属品 | シェード、コード一式、引掛シーリングの部品。最も大きい2種のうち1種にはステンレス鋼の部品が付く |
| 使用環境 | 屋内向け |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | レ・クリントは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。寸法で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
使える電球の条件
反射型の電球は使えない。熱がシェードに集中し、樹脂を傷めるためである。
寸法によって口金と明るさが異なる。最も小さい仕様はE14口金で約420ルーメン、中間の2種はE26またはE27口金で約800ルーメン、大きい2種はE27口金で約1,560ルーメンである。
LEDの電球にも対応する。ただし電球の形状によっては、シェードの内側に収まらない場合がある。購入時に確認する。
選び分けの目安
- 電球を用意する場合
- 反射型の電球は使えない。口金の規格は寸法によって異なるため、購入する仕様にあわせて選ぶ。
- 明るさで選ぶ場合
- 寸法が大きいほど、対応する明るさも上がる。設置場所の広さから決める。
- 電球を交換する場合
- シェードの内側から交換する。折り目のある構成のため、手を入れる際にシェードを押さないよう注意する。
5つの寸法
直径200mmから780mmまで、5つの寸法が展開される。
| 寸法 | 直径 × 高さ | 口金と明るさ |
|---|---|---|
| 最小 | 200 × 200mm | E14口金、約420ルーメン |
| 中 | 330 × 310mm | E26/E27口金、約800ルーメン |
| 大 | 440 × 400mm | E26/E27口金、約800ルーメン |
| 特大 | 660 × 600mm | E27口金、約1,560ルーメン |
| 最大 | 780 × 850mm | E27口金、約1,560ルーメン |
選び分けの目安
- 食卓の上に吊るす場合
- 直径がテーブルの幅に対して大きすぎないかを確かめる。吊り下げる高さも、頭が当たらない位置を決める。
- 天井の高さが限られる場合
- 最大の仕様は高さ850mm。シェード自体の高さに、吊り下げる長さが加わる。
- 口金を揃えたい場合
- 最も小さい仕様のみE14口金にあたる。他の仕様とは電球が異なる。
類似商品・競合との比較
吊り下げる照明は、シェードの構成によって光の出方が変わる。透ける方式と、遮って向きを与える方式がある。
| 比較項目 | ペンダント172 | PH 5(ピーエイチ・ファイブ) | ネルソン バブルランプ |
|---|---|---|---|
| シェードの素材 | 樹脂の板を折る | 金属の板を重ねる | 樹脂を吹き付ける |
| 光の出方 | 折り目の隙間から漏れる | 板の間から下方へ向かう | 面全体から透ける |
| 手入れ | 拭ける | 拭ける | 製品による |
| 寸法の展開 | 5種 | 製品による | 複数の形と寸法 |
| 使えない電球 | 反射型 | 製品による | 製品による |
選び分けの目安
- 手入れを想定する場合
- 樹脂のシェードは拭ける。折り目の谷に埃が溜まる点は踏まえる。
- 光の出方で選ぶ場合
- 折り目の隙間から光が漏れる構成にあたる。板で遮って向きを与える方式とは、影の出方が異なる。
- 寸法を選ぶ場合
- 直径200mmから780mmまで5種が展開される。
使用感と設置条件
取り付け
引掛シーリングに対応する。ダクトに取り付ける部品も用意される。
コードは布で覆ったもので、長さは約3m。取扱店によっては長さの調整に応じる。吊り下げる高さを先に決めてから相談する。
重量は最も小さい仕様で約0.5kg。軽いが、取り付け部の耐荷重を確認する。
光の出方
樹脂の板を折り、曲線の折り目でつくる。折り目の隙間から光が漏れる。
面全体から透ける方式と異なり、折り目に沿って明暗が生じる。壁や天井に映る影も、この折り目による。
吊り下げる高さ
食卓の上に吊るす場合、頭が当たらない位置を決める。シェードの高さに、吊り下げる長さが加わる。
最大の仕様は高さ850mm。天井の高さが限られる場所では、この寸法を踏まえる。
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
樹脂のシェードは紫外線に対応する処理を施すが、長期間の日光で色が変わる場合がある。
折り目には力がかかっている。強く押すと変形し、元に戻らない場合がある。
静電気を抑える処理を施すが、埃は付く。折り目の谷に溜まりやすい。
真鍮の部品は空気に触れて色が濃くなる。
日常の手入れ
- シェード
- 柔らかい布で拭くか、柔らかい刷毛で埃を払う。折り目を強く押さない。
- 折り目の谷
- 埃が溜まる。柔らかい刷毛で払う。
- 電球の交換
- シェードの内側から行う。手を入れる際にシェードを押さないよう注意する。
- 避けるもの
- 有機溶剤とアルコールを含む洗剤は樹脂を傷める。
部品の交換
シェードが変形または破損した場合、交換の可否を取扱店に確認する。コードと金属の部品についても、あわせて相談する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
レ・クリントは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、寸法(5種)と取り付けの方式である。コードの長さの調整に応じる取扱店もある。
実物を確認する
折り目による光の出方と影は、点灯した状態で確かめられるとよい。
設置場所の天井の高さと、吊り下げる位置も先に決めておく。
中古の流通
相場は寸法と状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、シェードの変形と折り目の状態、色の変化、真鍮の部品の状態、コードと取り付け部品が揃っているかである。折り目の変形は元に戻らない。
購入前チェックリスト
- 寸法の選択(直径200〜780mmの5種)
- 口金の規格(最も小さい仕様のみE14)
- 反射型の電球が使えないこと
- 取り付けの方式(引掛シーリング/ダクト)
- コードの長さと吊り下げる高さ
- 天井の高さ(最大の仕様は高さ850mm)
- 折り目を強く押すと変形すること
- 中古の場合、折り目の状態
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- レ・クリントは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。寸法で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- レ・クリントの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- どんな電球が使えますか?
- 反射型の電球は使えません。熱がシェードに集中し、樹脂を傷めるためです。LEDの電球には対応しますが、電球の形状によってはシェードの内側に収まらない場合があります。口金は寸法によって異なり、最も小さい仕様はE14口金、他の仕様はE26またはE27口金です。
- どの寸法を選べばよいですか?
- 直径200×高さ200mm、330×310mm、440×400mm、660×600mm、780×850mmの5種です。寸法が大きいほど対応する明るさも上がるため、設置場所の広さから決めてください。
- 取り付けはどうしますか?
- 引掛シーリングに対応し、ダクトに取り付ける部品も用意されます。コードは布で覆ったもので長さは約3m、取扱店によっては長さの調整に応じます。吊り下げる高さを先に決めてからご相談ください。
- 光はどのように出ますか?
- 樹脂の板を折り、曲線の折り目でつくります。折り目の隙間から光が漏れ、折り目に沿って明暗が生じます。面全体から透ける方式とは影の出方が異なります。
- 食卓の上に吊るせますか?
- 直径がテーブルの幅に対して大きすぎないかをご確認ください。吊り下げる高さも、頭が当たらない位置を決めてください。シェードの高さに吊り下げる長さが加わります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 柔らかい布で拭くか、柔らかい刷毛で埃を払います。折り目には力がかかっているため、強く押すと変形し元に戻らない場合があります。折り目の谷に埃が溜まりやすくなります。有機溶剤とアルコールを含む洗剤は樹脂を傷めます。