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ガット テーブルランプは、アキッレ・カスティリオーニとピエール・ジャコモ・カスティリオーニが1960年に設計しフロスが製造するテーブルランプである。スチールの骨組みに樹脂を吹き付けて膜をつくり、その膜が光を拡散させる。大小2つの寸法がある。

このページでは、正規品の仕様と光源の条件、正規品とライセンスを受けていない製品との差、光の出方と設置の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

フロスがイタリアで製造する。1960年の設計以来、同じ製法で生産が続いている。

正式名称 Gatto(ガット)テーブルランプ / Gatto Piccolo(ガット ピッコロ)テーブルランプ
製造国 イタリア
寸法(Gatto) 直径:350mm × 高さ:560mm
ベース直径:140mm
コード長:1800mm
寸法(Gatto Piccolo) 直径:190mm × 高さ:310mm
重量 Gatto:約2.3kg / Gatto Piccolo:約0.9kg
素材 骨組みは白い粉体塗装のスチール。シェードは樹脂を吹き付けて形成した膜で、透明な樹脂による保護層を重ねる。ベースは木製
光源(Gatto) E26口金 最大60W(白熱電球付属)
LED電球対応(E26 6W A19 2700K相当推奨)
光源(Gatto Piccolo) E14口金 最大40W
LED電球対応(E12 4W G16 2700K相当推奨 ※米国仕様)
調光 コードの途中にスイッチがあり、無段階で光量を変えられる
カラー 白。樹脂そのものの色による
保証 1年(正規品の場合)

価格

フロスは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。寸法(ガットとガット ピッコロ)で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける。

同じ製法によるシリーズ

同じ樹脂を吹き付ける製法によるシリーズとして、吊り下げ型のヴィスコンテア、タラクサカム、床置き型のトイオがある。いずれも1960年前後に発表された。

MoMAはこのうちヴィスコンテア(収蔵番号373.1963)とタラクサカム(374.1963)を収蔵している。ガット自体の収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない。

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

フロスは、骨組みが白い粉体塗装のスチールであること、シェードが樹脂を吹き付けて形成した膜で透明な保護層を重ねること、ベースが木製であること、寸法、光源の規格、調光の方式、イタリアでの製造を公表している。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が製造者ごとに異なり、公表されていない場合が多い。シェードの膜が吹き付けによるものか、成形した樹脂や布によるものかは、表面の見え方に差として現れる。

比較項目 正規品(フロス) ライセンスを受けていない製品
シェード 樹脂を吹き付けて形成した膜(公表) 公表なし
骨組み 白い粉体塗装のスチール(公表) 公表なし
ベース 木製(公表) 公表なし
調光 コードの途中のスイッチで無段階(公表) 公表なし
製造国 イタリア(公表) 公表なし
メーカー保証 1年 対象外

類似商品・競合との比較

光を拡散させる照明は、拡散させる層が何かによって光の質と手入れの条件が変わる。

比較項目 ガット Akari Light Sculptures(あかり) パンテラ
拡散させる層 吹き付けた樹脂の膜 和紙 乳白色の樹脂
骨組み スチール(膜の内側に残る) 竹ひご(紙の内側に残る) なし(樹脂そのものが形をつくる)
表面 不規則な膜の張り方が現れる 和紙の縮みとしわが残る 平滑
破れ・破損 膜が裂けると補修できない 紙が破れると補修できない 割れにくい
調光 無段階 電球による 型番による

選び分けの目安

やわらかい光を求める場合
ガットの樹脂の膜と和紙は、いずれも光源を直接見せずに面全体を光らせる。膜の厚みが一様でないため、光の抜け方に濃淡が出る。
手入れのしやすさを重視する場合
樹脂の膜は乾いた布で払える。和紙は水拭きができない。平滑な樹脂であれば拭き取れる。
光量を細かく調節したい場合
ガットはコードの途中のスイッチで無段階に変えられる。

使用感と設置条件

光の出方

樹脂の膜が光源を覆い、面全体が光る。膜の厚みは一様でないため、光の抜け方に濃淡が生じる。骨組みのスチールは膜の内側に残り、点灯すると影として浮かぶ。

コードの途中のスイッチで無段階に光量を変えられる。消灯時も膜の白い塊として見える。

寸法の選択

ガットは直径350×高さ560mm、重量約2.3kg。ガット ピッコロは直径190×高さ310mm、重量約0.9kg。

光源の規格が異なる。ガットはE26口金で最大60W、ピッコロはE14口金で最大40Wを上限とする。明るさを求める場合はガット、置き場所が限られる場合はピッコロが該当する。

ベースの直径は140mm。本体の直径350mmに対して小さく、上部が張り出す形になる。狭い棚では本体が縁から出る。

設置

コードの長さは1,800mm。コンセントの位置と設置場所の距離を確認する。コードの途中にスイッチがあるため、手の届く位置に来るよう配置する。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

樹脂の膜は経年で色が変わる。白から黄みを帯びた色へ進む。紫外線と、光源の熱の双方が影響する。

膜は薄く、硬いものが当たると裂ける。裂けた箇所の補修はできない。表面には透明な保護層があるが、擦れると失われる。

木製のベースは湿度の変化で伸縮する。

日常の手入れ

シェード
柔らかい刷毛か乾いた布で埃を払う。押さえると膜が変形するため、力をかけない。水拭きはしない。
光源
上限のワット数を超える電球は膜の劣化を早める。指定の範囲内で選ぶ。
置き場所
直射日光の当たる場所では色の変化が早く進む。

どこで買うか

取扱店の調べ方

フロスは公式サイトで取扱店を案内している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決めるのは寸法(ガットまたはガット ピッコロ)である。光源の規格が異なるため、電球もあわせて確認する。

実物を確認する

膜の張り方は個体ごとに異なり、点灯時の光の濃淡も一様でない。写真では判断しにくい部分である。展示の有無を取扱店へ確認するとよい。

中古の流通

1960年代以降の個体が流通している。相場は年式と状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、膜の裂けと穴、色の変化の程度、保護層の擦れ、骨組みの変形、ベースの状態、調光スイッチが働くかである。膜は補修できないため、傷みがある場合は本体の交換になる。

購入前チェックリスト

  • 寸法の選択(ガット 直径350×高さ560mm/ピッコロ 直径190×高さ310mm)
  • 光源の規格(ガットはE26最大60W、ピッコロはE14最大40W)
  • ベース直径140mmに対し本体が張り出すこと(狭い棚では縁から出る)
  • コード長1,800mmとコンセントの位置
  • コードの途中のスイッチが手の届く位置に来るか
  • 膜は補修できないこと
  • 直射日光を避けられる位置か
  • 中古の場合、膜の裂けと色の変化

よくある質問

価格はどのくらいですか?
フロスは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。寸法で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
フロスの公式サイトで取扱店が案内されています。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
ガットとガット ピッコロはどちらを選べばよいですか?
ガットは直径350×高さ560mm・重量約2.3kg、ピッコロは直径190×高さ310mm・重量約0.9kgです。光源の規格も異なり、ガットはE26口金で最大60W、ピッコロはE14口金で最大40Wが上限です。明るさを求める場合はガット、置き場所が限られる場合はピッコロが該当します。
どんな光ですか?
樹脂の膜が光源を覆い、面全体が光ります。膜の厚みは一様でないため光の抜け方に濃淡が生じ、骨組みのスチールは膜の内側に残って点灯すると影として浮かびます。コードの途中のスイッチで無段階に光量を変えられます。
設置に必要な寸法を教えてください。
ベースの直径は140mmですが、本体の直径350mm(ピッコロは190mm)に対して小さく、上部が張り出す形になります。狭い棚では本体が縁から出ます。コードの長さは1,800mmで、途中にスイッチがあるため手の届く位置に来るよう配置してください。
シェードが破れたら修理できますか?
膜は薄く、裂けた箇所の補修はできません。傷みがある場合は本体の交換になります。表面には透明な保護層がありますが、擦れると失われます。
経年で色は変わりますか?
変わります。白から黄みを帯びた色へ進み、紫外線と光源の熱の双方が影響します。直射日光の当たる場所では変化が早く進みます。上限のワット数を超える電球も膜の劣化を早めるため、指定の範囲内でお選びください。
手入れはどうすればよいですか?
柔らかい刷毛か乾いた布で埃を払います。押さえると膜が変形するため力をかけないでください。水拭きはできません。