このページについて
WG24 は、ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトとカール・ヤコブ・ユッカーが1923年から1924年にかけて設計したテーブルランプである。透明ガラスの台と支柱に、口吹きの乳白ガラスの半球を載せる。現在はテクノルーメンが権利者の許諾のもとで製造している。
このページでは、正規品の仕様と電球の条件、支柱の素材が異なるWA24との違い、正規品とライセンスを受けていない製品との差、設置と手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
バウハウス テーブルランプ WG24のデザインストーリーについて詳しくはバウハウス テーブルランプ WG24紹介ページをご覧ください。
ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトの設計思想や経歴について詳しくはヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルト プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
テクノルーメンが権利者の許諾のもとでドイツで製造する。同社はヴァーゲンフェルトによる4つの仕様を扱っており、WG24 は台と支柱に透明ガラスを用いる。
| 正式名称 | テーブルランプ WG 24 |
|---|---|
| 製造国 | ドイツ |
| サイズ | 高さ360mm / シェード直径180mm / ベース直径152mm |
| 素材 | 台と支柱は透明ガラス。シェードは口吹きの乳白ガラス。金属部はニッケルめっき |
| 光源 | E27口金1灯(欧州仕様)。上限は75W。メーカーは7Wのつや消しLED電球を推奨し、ハロゲン電球は適さないとしている。透明な電球はシェードに影が出るため用いない。日本国内向けの口金は販売店により異なる |
| スイッチ | 引き紐による。先端にニッケルめっきの玉が付く |
| ケーブル | 布で覆ったケーブル。支柱内のニッケルめっきの金属管を通るため、外から配線が見えない |
| 真正証明 | 台の底面に通し番号と、テクノルーメンおよびバウハウスの表示が刻まれる |
| 収蔵 | MoMA テーブルランプ(1923-1924年) 収蔵番号 490.1953/V&A MT8(1924年頃) 収蔵番号 M.28&A-1989 |
| 参考価格帯(税込目安) | テクノルーメンは価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。仕様(WG24とWA24)で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
WG24 と WA24
テクノルーメンは同じ輪郭で支柱と台の素材が異なる仕様を製造している。WG24 は台と支柱が透明ガラス、WA24 は金属による。
WG24 では支柱の透明ガラスを通して内部の金属管が見える。配線は管の中を通るため外に現れない。WA24 では支柱が金属で、内部は見えない。台の直径も WG24 が152mm、WA24 が160mm と異なる。
ガラスの台は透明で床や机の面が透けるため、置いた場所の色が影響する。金属の台では本体だけが見える。
正規品とライセンスを受けていない製品の違い
この製品は権利者のライセンスを受けていない同型の製品が多く流通しており、メーカー自身も公式サイトで注意を促している。公表されている情報から確認できる差を整理する。
個体の識別
正規品には台の底面に通し番号と、テクノルーメンおよびバウハウスの表示が刻まれる。番号は連続して付されるもので、個体ごとに異なる。この刻印の有無が最も確実な判別の手がかりになる。
公表されている仕様
テクノルーメンは、台と支柱が透明ガラスであること、シェードが口吹きの乳白ガラスであること、寸法(高さ360mm、シェード直径180mm、台直径152mm)、金属部がニッケルめっきであること、光源の規格と上限、ドイツでの製造を公表している。
シェードは口吹きのため、表面の凹凸や微細な気泡が生じる。メーカーはこれを製法上生じるもので光の質に影響しないと説明している。均一な面のシェードは、別の製法によることになる。
| 比較項目 | 正規品(テクノルーメン) | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 底面の刻印 | 通し番号とブランドの表示 | なし |
| シェード | 口吹きの乳白ガラス(公表) | 公表なし |
| 台と支柱 | 透明ガラス(公表) | 公表なし |
| 寸法 | 高さ360/シェード径180/台径152mm(公表) | 公表なし |
| 製造国 | ドイツ(公表) | 公表なし |
| メーカー保証 | 対象 | 対象外 |
使用感と設置条件
光の出方
乳白ガラスの半球が光源を覆い、面全体が光る。光源が直接見えないため、視線の高さに置いても眩しくならない。
電球の選択が見え方を左右する。透明な電球ではフィラメントの影がシェードに映るため、つや消しまたは乳白の電球を用いる。メーカーはハロゲン電球が適さないとしている。
設置に要する寸法
高さ360mm、シェード直径180mm、台直径152mm。台がシェードより小さく、上部がわずかに張り出す。重量は約1.8kgで、ガラスの台が重心を下げる。
台が透明ガラスのため、置いた面の色や木目が透けて見える。設置場所によって印象が変わる。
操作は引き紐による。手の届く位置に本体を置くことになる。
取り扱い
台、支柱、シェードのいずれもガラスで、点数が多い。移動の際は本体を持ち上げるのではなく、台を支える。シェードを持つと支柱との接合部に力がかかる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
ガラスは経年で変質しない。いっぽうで割れると補修できない。台と支柱、シェードはそれぞれ別部材のため、破損した箇所のみの交換が可能かどうかは取扱店に確認する。
ニッケルめっきは湿気の多い環境で曇る。支柱内の金属管は透明ガラス越しに見えるため、状態がそのまま外観に現れる。
布で覆ったケーブルは、経年で被覆が硬化する。古い個体では交換が要る場合がある。
日常の手入れ
- ガラス部
- 柔らかい布で拭く。透明ガラスは指紋が目立つため、台を持つ位置に注意する。
- シェードの内側
- 電球交換の際に埃を払う。埃が溜まると透過する光が濁る。
- めっき部
- 水気を残さないよう乾いた布で拭く。研磨剤はめっきを削る。
どこで買うか
取扱店の調べ方
テクノルーメンは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決めるのは仕様(WG24 または WA24)である。口金の規格も購入時に確認する。電球は付属しない場合がある。
刻印の確認
正規品には台の底面に通し番号とブランドの表示が刻まれる。購入時、あるいは中古で選ぶ際は、この刻印を確かめる。
実物を確認する
口吹きのシェードは個体ごとに表面の状態が異なる。点灯時の光の見え方も、写真では判断しにくい。展示の有無を取扱店へ確認するとよい。
中古の流通
1980年以降の復刻品が流通している。相場は年式と状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、底面の刻印、ガラスの欠けとひび(とくに台の縁とシェードの口)、めっきの曇り、ケーブルの被覆の状態、引き紐の動きである。
購入前チェックリスト
- 仕様の選択(WG24=ガラスの台と支柱/WA24=金属)
- 台の底面の刻印の有無
- 電球(つや消しまたは乳白。透明な電球は影が出る。ハロゲンは適さない)
- 口金の規格(販売店により異なる)
- 設置場所(台が透明ガラスのため置いた面の色が透ける)
- 引き紐が手の届く位置に来るか
- ガラス部材が多いこと(移動の際は台を支える)
- 中古の場合、ガラスの欠けとケーブルの状態
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- テクノルーメンは価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕様で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- テクノルーメンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 台の底面に通し番号と、テクノルーメンおよびバウハウスの表示が刻まれます。番号は連続して付されるもので個体ごとに異なります。この刻印の有無が最も確実な判別の手がかりになります。この製品はライセンスを受けていない同型の製品が多く流通しており、メーカー自身も公式サイトで注意を促しています。
- WG24 と WA24 はどう違いますか?
- 同じ輪郭で、支柱と台の素材が異なります。WG24 は台と支柱が透明ガラスで、支柱越しに内部の金属管が見えます。WA24 は金属で内部は見えません。台の直径も WG24 が152mm、WA24 が160mm と異なります。ガラスの台は置いた面の色や木目が透けて見えます。
- どんな電球を使えばよいですか?
- つや消しまたは乳白の電球をお使いください。透明な電球ではフィラメントの影がシェードに映ります。メーカーは7WのLED電球を推奨し、ハロゲン電球は適さないとしています。上限は75W、口金はE27(欧州仕様)です。日本国内向けの口金は販売店により異なります。
- シェードに気泡や凹凸がありますが不良品ですか?
- 口吹きの製法によるもので、メーカーは表面の凹凸や微細な気泡が生じることを説明しており、光の質に影響しないとしています。均一な面のシェードは別の製法によることになります。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 高さ360mm、シェード直径180mm、台直径152mm、重量は約1.8kgです。台がシェードより小さく上部がわずかに張り出します。操作は引き紐によるため、手の届く位置に本体を置くことになります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- ガラス部は柔らかい布で拭きます。透明ガラスは指紋が目立つため、台を持つ位置にご注意ください。めっき部は水気を残さないよう乾いた布で拭き、研磨剤は使わないでください。電球交換の際にシェードの内側の埃も払ってください。埃が溜まると透過する光が濁ります。