現在の正規製造元:ノル 台帳を見る

このページについて

ワシリーチェアは、マルセル・ブロイヤーが1925年に設計した鋼管の椅子で、現在はノルが製造している。鋼管の枠に革や布の張地を張り渡し、詰め物は使わない。

このページでは、正規品の仕様、張地と枠の仕上げの選択、使い方と手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

ノルの正規品は、枠にノルのロゴとブロイヤーの署名が刻印されている。

正式名称 Wassily Chair
枠 スチールパイプ
枠の仕上げ ポリッシュドクローム、18金めっき、Ultra Matte塗装(Onyx、White、Dark Red)の5種類
張地 植物タンニンなめし・アニリン染めのベルティングレザー(Spinneybeck、10色)、天然コットンのキャンバス(Natural)、毛付きの革(Tri-Color)
肘の高さ 23インチ(約584mm)
重量 25ポンド(約11.3kg)
グライド 樹脂製
組み立て 組み立て済みで届く
保証 5年(ノルの保証条件による)
公式価格(米国) 4,835ドルから(税別、ノル公式サイト、2026年10月時点)。張地と枠の仕上げで変わる

張地と枠の仕上げの選択

鋼管の枠に張地を帯状に張り渡して、座面、背もたれ、肘掛けを作る。詰め物がないため、座ると張地が撓み、座り心地は張地の張りの具合で変わる。張地のあいだから枠が見えるので、枠の仕上げと張地の色の組み合わせが見た目を大きく左右する。

ベルティングレザーは植物タンニンでなめした厚手の革で、使ううちに色と質感が変わる。キャンバスは天然コットン、毛付きの革は表面に毛が残る。手入れの方法は張地によって異なる。

同じ設計者・同種の椅子との比較

鋼管や鋼の棒の枠に張地を掛ける椅子は、張地の掛け方と枠の形で性格が分かれる。

比較項目 ワシリーチェア チェスカ・チェア(B32) BKFバタフライチェア
張地 帯状に張り渡す 座と背は籐張りまたは張地張り 一枚の張地を枠の4点に掛ける
枠 鋼管(外から見える) 鋼管(片持ち) 鋼の棒

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

革の張地は使うにつれて色と質感が変わり、乾燥すると硬くなる。張地には荷重がかかるため、伸びが出ることがある。クロームめっきの枠は湿気の多い環境で曇り、塗装の枠は擦れると傷が付く。

日常の手入れ

革の張地
乾いた柔らかい布で拭き、水分はすぐに拭き取る。
キャンバスの張地
埃を払う。汚れの落とし方は取扱店に確認する。
枠
柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを傷める。
張地の取り付け箇所
荷重がかかるため、伸びと緩みを確かめる。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ノルは公式サイトで製品情報と価格(米国)を公開している。日本国内での取扱と価格は、ノルの正規販売店に問い合わせる。注文時に決めるのは張地と枠の仕上げである。

中古の流通

製造された時期によって製造元が異なる。正規品は枠にノルのロゴとブロイヤーの署名の刻印がある。確認箇所は、刻印の有無、張地の伸びと状態、枠のめっきの曇りと変形、張地の取り付け箇所、グライドの摩耗である。

購入前チェックリスト

  • 詰め物がなく、張地が撓む座り心地であること
  • 張地の種類(ベルティングレザー、キャンバス、毛付きの革)と色
  • 枠の仕上げ(5種類)
  • 重量約11.3kg
  • 中古の場合、枠の刻印と張地の伸び

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ノルの米国公式サイトでは4,835ドルからです(税別、2026年10月時点)。張地と枠の仕上げで価格が変わります。日本国内の価格は正規販売店にお問い合わせください。
張地は選べますか?
植物タンニンなめしのベルティングレザー(10色)、天然コットンのキャンバス、毛付きの革から選べます。張地によって質感と手入れの方法が異なります。
枠の仕上げにはどんな種類がありますか?
ポリッシュドクローム、18金めっき、Ultra Matte塗装のOnyx、White、Dark Redの5種類です。張地のあいだから枠が見えるため、組み合わせで見た目が変わります。
座り心地はどうですか?
詰め物がなく、座ると張地が撓みます。座り心地は張地の張りの具合で変わります。
重さはどのくらいですか?
ノルの公式サイトでは25ポンド(約11.3kg)です。組み立て済みで届きます。
保証はありますか?
ノルの公式サイトでは5年保証と案内されています。条件はノルの保証規定によります。
正規品かどうかはどう見分けますか?
ノルの正規品は、枠にノルのロゴとマルセル・ブロイヤーの署名が刻印されています。中古で選ぶ場合はこの刻印を確認してください。
手入れはどうすればよいですか?
革の張地は乾いた柔らかい布で拭き、水分はすぐに拭き取ってください。枠は柔らかい布で拭き、研磨剤は使わないでください。張地の取り付け箇所の伸びと緩みも確かめます。