このページについて
VPグローブは、ヴェルナー・パントンが1969年に発表した吊り下げる照明である。ヴァーパンが製造する。透明な球のなかに5枚の反射板を吊る。3つの寸法から選ぶ。
このページでは、透明な球と光源の隠し方、3つの寸法と設置、仕上げの選択、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ヴェルナー・パントンの設計思想や経歴について詳しくはヴェルナー・パントン プロフィールページをご覧ください。
基本情報
VPグローブはヴァーパンが製造する。透明な球のなかに反射板を吊る。以下に仕様を記す。
| 正式名称 | VPグローブ ペンダントライト |
|---|---|
| 製造ブランド | ヴァーパン。当初は別の製造元によるものであった |
| 構成 | 透明な球のなかに5枚の反射板を3本の鎖で吊る。光源は球の内部に収まる |
| 球の素材 | 透明な樹脂。ガラスによる仕様もある |
| 反射板 | アルミニウムによる。仕上げによって色が異なる |
| 寸法 | 直径280mm、400mm、500mmの3つから選ぶ |
| 仕上げ | 複数の仕上げから選ぶ。反射板の色と球の素材で分かれる |
| 設置 | 天井から吊る。取り付けの方式は取扱店に確認する |
| 光源 | 球の内部に収まる。電球の仕様は取扱店に確認する |
| 納期 | 納期は取扱店に確認する |
| 収蔵 | MoMA VPグローブ ランプ(1970年) 収蔵番号 118.2003 |
| 価格 | ヴァーパンは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。寸法と仕上げで価格が変わる |
透明な球と光源の隠し方
球は透明な素材による。そのままでは光源が直接目に入る。
そのため、内部に5枚の反射板を配し、どの角度からも金属面が挟まるようにしている。
光は反射板で跳ね返ってから球の壁を通る。拡散して外に出る。
反射板は鎖で吊る。支柱で固定しないため、球のなかに浮かんで見える。
選び分けの目安
- 光の質を考える場合
- 反射板を経て拡散する。直接光が目に入りにくい。
- 見え方で選ぶ場合
- 球が透明なため内部が見える。消灯時にも構成が現れる。
- 手入れの手間を考える場合
- 球の内側にも埃が溜まる。透けて見える。
3つの寸法と設置
3つの寸法がある。直径280mm、400mm、500mmによる。
直径500mmは吊り下げる照明としては大きい部類にあたる。
そのため、天井高と吊り下げる高さを確かめる。机の上に吊る場合は天板との関係も想定する。
取り付けの方式と重量は取扱店に確認する。天井の耐荷重も確かめる。
選び分けの目安
- 置き場所から決める場合
- 直径280mmから500mmまで分かれる。天井高を確かめる。
- 取り付けを確かめる場合
- 方式と重量を取扱店に確認する。天井の耐荷重も確かめる。
- 複数を並べる場合
- 寸法によって間隔が変わる。実測する。
仕上げの選択
複数の仕上げから選ぶ。反射板の色と球の素材で分かれる。
標準の仕上げでは反射板の一部に色が配される。反射した光が色みを帯びる。
そのため、仕上げによって光の色が変わる。消灯時の見え方も異なる。
球にガラスを用いる仕様もある。重量と手入れの条件が変わる。
選び分けの目安
- 光の色を考える場合
- 反射板の色が光に及ぶ。標準の仕上げでは色が配される。
- 見え方で選ぶ場合
- 消灯時にも内部が見える。仕上げによって印象が変わる。
- 取り付けを確かめる場合
- 球の素材によって重量が変わる。取扱店に確認する。
同じ設計者・同種の照明との比較
吊り下げる照明は光の覆い方と取り付けで性格が分かれる。
| 比較項目 | VPグローブ | ムーンランプ | PH アーティチョーク |
|---|---|---|---|
| 光の覆い方 | 透明な球に反射板を吊る | 重なる輪 | 多数の羽 |
| 光の調節 | できない | 輪を動かして変える | 型による |
| 取り付け | 取扱店に確認する | 引掛シーリング | 電気工事を要する |
| 寸法 | 3つから選ぶ | 2つから選ぶ | 4つから選ぶ |
| 消灯時 | 内部が透けて見える | 輪の重なりが見える | 羽の重なりが見える |
選び分けの目安
- 見え方で選ぶ場合
- 球が透明で内部が見える。他の照明とは条件が異なる。
- 取り付けを考える場合
- 方式を取扱店に確認する。電気工事を要する照明もある。
- 光の質を考える場合
- 反射板を経て拡散する。仕上げによって色みが変わる。
使用感と設置条件
光の広がり方
反射板で跳ね返った光が球の壁を通る。拡散して周囲に広がる。
光源は球の内部に収まる。外からは見えない。
球の見え方
透明な素材による。内部の反射板が見える。
消灯時にも構成が現れる。設置場所での見え方を確かめる。
取り付け
天井から吊る。方式と重量は取扱店に確認する。
直径500mmの型では天井高も確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
透明な樹脂は日光で色が変わる。硬いものが当たると傷が付く。
球の内側にも埃が溜まる。透明なため外から見える。
反射板の仕上げは擦れると変化が生じる。鎖で吊る箇所も確かめる。
ケーブルと取り付けの部材は経年で劣化する。電気に関わる箇所にあたる。
日常の手入れ
- 球の外側
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は表面を傷める。
- 球の内側
- 埃が溜まる。透けて見えるため手入れの方法を取扱店に確認する。
- 反射板と鎖
- 吊る箇所の状態を確かめる。仕上げを損なわないよう扱う。
- ケーブルと取り付けの部材
- 劣化を定期的に確かめる。電気に関わる箇所にあたる。
修理と部品
球や反射板の交換については、取扱店を通じて相談する。
電球の交換の方法もあわせて確認する。電気に関わる箇所は業者に確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ヴァーパンは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
寸法と仕上げを決めてから注文する。取り付けの方式もあわせて相談する。
実物を確認する
点灯した状態での光の広がり方は、実物で確かめられるとよい。
消灯時の見え方も現物で分かる。
中古の流通
当初は別の製造元によるものであった。年式と製造元を確かめる。
確認箇所は、球の傷と色の変化、内側の汚れ、反射板と鎖、ケーブルである。
購入前チェックリスト
- 球が透明で内部が見えること(消灯時も構成が現れる)
- 寸法の選択(直径280/400/500mm)
- 天井高と吊り下げる高さ
- 取り付けの方式と天井の耐荷重
- 仕上げによって光の色が変わること
- 球にガラスを用いる仕様では重量が変わること
- 球の内側にも埃が溜まること
- 電球の仕様と交換の方法
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ヴァーパンは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。寸法と仕上げで価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- ヴァーパンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- どのような構造ですか?
- 透明な球のなかに5枚の反射板を3本の鎖で吊ります。光源は球の内部に収まり外からは見えません。反射板は支柱で固定しないため球のなかに浮かんで見えます。
- 眩しくありませんか?
- どの角度からも光源とのあいだに反射板が挟まる構成です。光は反射板で跳ね返ってから球の壁を通り拡散します。
- どのような寸法がありますか?
- 直径280mm、400mm、500mmの3つです。直径500mmは吊り下げる照明としては大きい部類にあたるため天井高をお確かめください。
- 仕上げは選べますか?
- 複数の仕上げから選べます。標準の仕上げでは反射板の一部に色が配され、反射した光が色みを帯びます。球にガラスを用いる仕様もあります。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(VPグローブ ランプ、1970年、収蔵番号118.2003)。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 球の外側は柔らかい布で拭き、研磨剤は表面を傷めます。球の内側にも埃が溜まり透けて見えるため、手入れの方法を取扱店にご確認ください。