このページについて

UP5_6 は、ガエターノ・ペッシェが1969年に設計した、アームチェア(UP5)と球形のオットマン(UP6)の組である。現在はB&B イタリアが「Serie Up 2000」の名で製造している。成形したポリウレタンのフォームを布で覆い、骨組みを持たない。オットマンはコードでアームチェアにつながる。

このページでは、正規品の仕様、ライセンスを受けていない製品との違い、設置の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

正式名称 Serie Up 2000 UP5_6(「Big Mama」の呼び名でも知られる)
詰め物 冷間成形の軟質ポリウレタンフォーム(Bayfit)
カバー 伸縮性のある布。選べる布の区分は限られる
底面 ジュート100%の布、縁はPVC。底面のボタンは厚手の革
連結コード ナイロン100%。球形のオットマン(UP6)をアームチェアにつなぐ
同じシリーズ 子ども向けの小型版「Up Junior」(3歳以上)、記念版の「Up 50」「Serie Up Compasso d'Oro」などがある。シリーズは2022年にコンパッソ・ドーロのキャリア賞を受けた
価格 B&B イタリアは小売価格を公表しておらず、直営店または正規販売店への問い合わせになる(2026年10月時点)

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。B&B イタリアは、フォームの種類、カバーと底面の素材、連結コードの素材を公表している。骨組みがないため、フォームの質がそのまま座り心地と形の保ち方に出る。

比較項目 正規品(B&B イタリア) ライセンスを受けていない製品
フォーム 冷間成形の軟質ポリウレタン(Bayfit)(公表) 公表なし
底面 ジュートの布、PVCの縁(公表) 公表なし
連結コード ナイロン100%(公表) 公表なし

類似商品・競合との比較

身体を包む椅子でも、ボールチェアやウームチェアは硬いシェルの内側にクッションを置く構成である。UP5_6は骨組みを持たず、フォーム全体が沈んで身体を受ける。

使用感と設置条件

座るとフォーム全体が沈み、身体の形に沿う。座る位置が偏ると、その箇所から先に潰れる。

オットマンをコードでつないで使うため、アームチェアの前方にもその分の場所が要る。脚やキャスターがないので、動かすときは持ち上げるか押して滑らせる。底面は布のため、引きずると床材によっては擦れる。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

ポリウレタンのフォームは年月とともに弾力が落ちる。伸縮する布は繰り返しの伸び縮みで緩む箇所が出て、日光で色が褪せる。

日常の手入れ

ふだん
掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸う。凹凸のある形のため、溝に埃が溜まる。
汚れ
染みが付いた場合の対処は取扱店に確認する。
置き場所
直射日光を避ける。

どこで買うか

取扱店の調べ方

B&B イタリアは公式サイトで製品情報と直営店・正規販売店を案内している。価格は公表されておらず、取扱店への問い合わせになる。注文時に決めるのはカバーの布と色である。

中古の流通

1969年の初版の時期の個体と、Serie Up 2000の個体が流通している。確認箇所は、フォームの復元性(座った跡が戻るか)、布の色褪せと緩み、底面の布の状態、連結コードの有無である。

購入前チェックリスト

  • カバーの布と色
  • オットマンを前に置く場所を含めた設置範囲
  • 脚やキャスターがないこと(移動は持ち上げるか滑らせる)
  • 直射日光を避けられる位置か
  • 中古の場合、製造時期とフォームの復元性

よくある質問

価格はどのくらいですか?
B&B イタリアは小売価格を公表しておらず、直営店または正規販売店への問い合わせになります(2026年10月時点)。カバーの布によって価格が変わります。
現在も新品で買えますか?
B&B イタリアが「Serie Up 2000」の名で製造しています。公式サイトで直営店と正規販売店が案内されています。
どんな素材でできていますか?
冷間成形の軟質ポリウレタンフォームを伸縮性のある布で覆い、底面はジュートの布です。オットマンはナイロンのコードでアームチェアにつながります。
座り心地はどうですか?
骨組みを持たず、座るとフォーム全体が沈んで身体の形に沿います。座る位置が偏ると、その箇所から先に潰れます。
子ども用はありますか?
3歳以上の子ども向けの小型版「Up Junior」があります。
移動はしやすいですか?
脚やキャスターがないため、持ち上げるか押して滑らせて動かします。底面は布なので、引きずると床材によっては擦れます。
手入れはどうすればよいですか?
掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸ってください。凹凸のある形のため、溝に埃が溜まります。直射日光は布の色褪せの原因になるため避けてください。