このページについて
サム・マルーフ ロッキングチェアは、アメリカの木工家サム・マルーフが1950年代から手がけた揺り椅子である。2009年の没後は、マルーフが設立したSam Maloof Woodworker, Inc.がカリフォルニア州アルタローマの元の工房で注文を受けて製作している。
このページでは、注文による製作、樹種の選択、置き場所、修理と手入れ、入手できる経路を扱う。設計と構造については紹介ページを参照されたい。
サム・マルーフの設計思想や経歴について詳しくはサム・マルーフ プロフィールページをご覧ください。
サム・マルーフ ロッキングチェアのデザインストーリーについて詳しくはサム・マルーフ ロッキングチェア紹介ページをご覧ください。
作品の基本情報:仕様・素材・製作技法
決まった型番や標準寸法はなく、一脚ずつ注文を受けて手作業で作る。工房の公式サイトは、掲載している椅子を過去の注文の例とし、新しい注文の参考にするよう案内している。
| 作品名 | Rocking Chair(工房の公式サイトの表記) |
|---|---|
| 製作 | Sam Maloof Woodworker, Inc.。2017年からマイク・ジョンソンが所有し、家族で運営する |
| 主要素材 | 無垢材。公式サイトの写真の多くはウォルナットで、国産材と輸入材のさまざまな広葉樹で作れる |
| 製作方法 | 手作業。大半の家具は注文を受けてから作る |
| 価格 | 公式サイトにロッキングチェアの価格の掲載はなく、電話かメールでの問い合わせになる(2026年10月時点) |
工房は、マルーフの意向でこの会社が仕事を引き継いでおり、ほかの個人や会社にマルーフのデザインを複製・販売する権利は与えられていないとしている。
注文と樹種の選択
注文は工房に直接、電話かメールで問い合わせる。工房の公式サイトに掲載された椅子にはロッキングチェアのほか、子ども用のロッキングチェアやロッキングシェーズラウンジがあり、樹種もあわせて相談して決める。
一脚ずつ手で削り出すため、同じ型でも寸法と木目の現れ方は個体ごとに違う。寸法が必要な場合は注文時に工房に確かめる。
同種の椅子との比較
同じく木を主材とする椅子と比べると、揺れる構造と入手の方法が異なる。
| 比較項目 | マルーフ | ピエール・シャポー S34チェア | ニールス・O・モラー モデル75 |
|---|---|---|---|
| 種類 | ロッキングチェア | 椅子 | 椅子 |
| 入手 | 工房への注文が中心 | 各製品のページを参照 | 各製品のページを参照 |
使用感と設置条件
揺り木が前後に伸びるため、揺れる範囲を含めて前後に空間が要る。壁際に置くときは背後に余裕をとる。揺り木は線で床に接するので、柔らかい床材では跡が残ることがある。
座面は木を彫り込んだもので、詰め物はない。
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
無垢材は日光で色が変わる。工房の修復事例には、日焼けで色が抜けたウォルナットやローズウッドの家具が多く挙がっている。無垢材は湿度の変化で伸縮するため、直射日光、暖房の風、床暖房の上は避ける。
修理と再仕上げ
Sam Maloof Woodworkerは、古いマルーフ家具の修理、再仕上げ、張り替え、革紐の掛け直しを受けている。概算は電話かメールで出し、最終的な見積もりは家具が工房に届いてから決める。手入れの方法も工房に確かめられる。
どこで手に入れるか
工房への注文と在庫品
新しく作るなら、Sam Maloof Woodworkerに注文する。工房の公式サイトには、すぐに購入できる在庫品の一覧もあり、マルーフ本人が手がけたヴィンテージ品が並ぶこともある(2026年10月時点)。
製作者本人による個体
マルーフ本人による古い個体は、競売や20世紀の家具を扱う販売店でも流通する。確認する箇所は、座面と揺り木の割れや傷、接合部の緩み、日焼けによる色の変化である。
入手時チェックリスト
- 新たに注文するか、在庫品や既存の個体を探すか
- 樹種(公式サイトの例の多くはウォルナット)
- 置き場所(揺れる範囲を含めた前後の空間)
- 床材(揺り木が線で接する)
- 既存の個体の場合、割れ・緩み・日焼け
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- Sam Maloof Woodworkerの公式サイトにはロッキングチェアの価格が掲載されていません(2026年10月時点)。樹種などを決めたうえで、工房に電話かメールで問い合わせてください。
- どこで手に入れられますか?
- 新しく作る場合は、マルーフが設立したSam Maloof Woodworker, Inc.に注文します。公式サイトには在庫品の一覧もあります。マルーフ本人による古い個体は競売や販売店で流通しています。
- マルーフの没後も作られていますか?
- はい。マルーフの没後もSam Maloof Woodworker, Inc.が元の工房で製作を続けています。2017年からは長くマルーフと働いたマイク・ジョンソンが所有し、家族で運営しています。
- ほかの工房の同型品はありますか?
- 工房は、マルーフのデザインを複製・販売する権利をほかの個人や会社に与えていないとしています。
- 同じものが届きますか?
- 一脚ずつ手作業で作るため、寸法と木目の現れ方は個体ごとに違います。必要な寸法は注文時に工房へ確かめてください。
- 樹種は選べますか?
- 選べます。公式サイトの写真の多くはウォルナットですが、国産材と輸入材のさまざまな広葉樹で作れると案内されています。
- 古い個体の修理はできますか?
- Sam Maloof Woodworkerが古いマルーフ家具の修理、再仕上げ、張り替え、革紐の掛け直しを受けています。最終的な見積もりは家具が工房に届いてから決まります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 無垢材は日光で色が抜けやすいため、直射日光の当たる場所は避けてください。暖房の風や床暖房の上も避けます。具体的な手入れの方法は工房にご確認ください。