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サム・マルーフ ロッキングチェアは、サム・マルーフが1950年代から手がけた揺り椅子である。現在は継承した工房が注文を受けて製作する。手作業による製作のため、寸法と仕上がりが個体ごとに異なる。

このページでは、注文による製作と納期、寸法の幅と揺れの範囲、樹種の選択、手入れ、入手できる経路を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

作品の基本情報:仕様・素材・製作技法

マルーフのロッキングチェアは、各椅子が個別にデザインされる一品制作の芸術作品である。したがって、厳密な「標準仕様」は存在しないが、マルーフが半世紀にわたり築いた様式的一貫性により、共通する特徴と大まかな寸法がある。マルーフ自身は複数の基本ロッキングチェアデザインを持ち、そのうちソリッドウッド座面にフラットスピンドルの背もたれを持つモデルが最も知られている。

作品名 サム・マルーフ ロッキングチェア
製作継承 継承した工房が注文を受けて製作する
主要素材 無垢材。複数の樹種から選ぶ。座面に革を用いる仕様もある
標準的寸法 高さ約1,140〜1,220 × 幅約670〜710 × 奥行約1,070〜1,170mm。座面の高さ約410mm、幅約480mm、奥行約480mm。個体によって異なる
構造 ほぞによる接合と、独自の接合方法による。揺り木は薄い板を積層する
座面 複数の板を接着し、深く彫り込んで成形する
揺り木 薄い板を積層して成形する
仕上げ 透明の仕上げによる
刻印 裏面に製作年、作品番号、署名が手彫りで刻まれる
製作方法 手作業による製作。手工具で彫り出す。個体ごとに寸法と仕上がりに差が生じる
価格 注文による製作にあたる。価格は樹種、仕様、製作の内容によって決まる。工房への問い合わせによる
納期 注文による製作。手作業のため納期は長くなる。工房に確認する
収蔵 本製品にあたる個体の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない。同じ製作者の他の作品では、メトロポリタン美術館がセッティ(1987年、収蔵番号 1988.190)を収蔵している

注文による製作と納期

継承した工房が注文を受けて製作する。手作業による製作にあたる。

そのため、納期は長くなる。注文の時期と待つ期間を工房に確認する。

価格は樹種、仕様、製作の内容によって決まる。問い合わせによる。

製作者本人による古い個体は競売と販売店で流通する。現在の工房による製作とは区別される。

選び分けの目安

新たに製作を依頼する場合
継承した工房への注文による。納期は長くなる。
製作者本人による個体を求める場合
競売と販売店で流通する。刻印で製作年を確認する。
費用を確かめる場合
樹種と仕様によって決まる。工房に問い合わせる。

寸法の幅と揺れの範囲

高さ約1,140〜1,220mm、幅約670〜710mm、奥行約1,070〜1,170mm。個体によって異なる。

奥行が1,000mmを超える。揺り木が前後に伸びるためである。

そのため、揺れる際に前後の空間が要る。壁際に置く場合、背後に余裕を確かめる。

座面の高さは約410mm。低い部類にあたる。

選び分けの目安

置き場所を決める場合
奥行が1,000mmを超える。揺れる範囲も含めて確かめる。
壁際に置く場合
背後に余裕が要る。揺り木が前後に伸びる。
寸法を確かめる場合
個体によって異なる。実物または製作時に確認する。

樹種の選択と手作業による個体差

複数の樹種から選ぶ。樹種によって木目、色味、重量が変わる。

座面は複数の板を接着して成形する。木目の現れ方が個体ごとに異なる。

手工具で彫り出すため、表面の仕上がりにも差が生じる。

裏面に製作年、作品番号、署名が手彫りで刻まれる。製作の時期を確認できる。

選び分けの目安

木目の見え方を確かめる場合
座面は複数の板を接着する。現れ方が個体ごとに異なる。
樹種から選ぶ場合
木目、色味、重量が変わる。工房に相談する。
来歴を確かめる場合
裏面に製作年、作品番号、署名が刻まれる。

同種の椅子との比較

手作業による椅子は、入手の経路と個体差の程度で性格が分かれる。

比較項目 マルーフ ピエール・シャポー S34チェア ニールス・O・モラー モデル75
入手 工房への注文による 受注生産 受注生産
寸法 個体によって異なる ほぼ一定 一定
座面 彫り込んだ木 木の多角形 紙紐または張地
揺れる構造 持つ 持たない 持たない
署名 裏面に手彫りで刻まれる 該当しない 該当しない

選び分けの目安

置き場所を確かめる場合
揺れる構造による。前後の空間が要る。
寸法を指定したい場合
個体によって異なる。寸法が一定の製品とは条件が異なる。
座り心地で選ぶ場合
彫り込んだ木の座面による。実物で確かめられるとよい。

使用感と設置条件

座面の形状

複数の板を接着し、深く彫り込んで成形する。身体に沿う形状にあたる。

木の座面のため、張地や詰め物のある椅子とは座り心地が異なる。実物で確かめられるとよい。

揺れる動き

揺り木は薄い板を積層して成形する。前後に揺れる。

床に接する範囲が線状にあたる。床材によっては跡が残る。

重量

無垢材による。樹種によって重量が変わる。

移動する際は複数人を要する場合がある。搬入経路も確かめる。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

無垢材は日光で色が変わる。樹種によって変化の方向が異なる。

無垢材は湿度の変化で伸縮する。急な乾燥は割れを招く。

座面と背は直接木に触れる。衣服との摩擦で艶が出る。

揺り木は床に接して擦れる。線状に接するため、荷重が集中する。

日常の手入れ

座面と背
乾いた柔らかい布で拭く。水分はすぐに拭き取る。
揺り木
床に接する箇所の状態を確かめる。擦れが進む箇所にあたる。
仕上げ
手入れの方法を工房に確認する。透明の仕上げによる。
置き場所
直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は割れを招く。

修理と補修

接合部の緩みや木部の補修については、工房に相談する。

手作業による製作のため、補修も個別の対応になる。

どこで手に入れるか

工房への注文

継承した工房が注文を受けて製作する。樹種と仕様を相談して決める。

納期は長くなる。待つ期間を確認する。

製作者本人による個体

競売と20世紀の家具を扱う販売店で流通する。価格は状態、樹種、来歴によって幅がある。

裏面の刻印で製作年と作品番号を確認できる。

中古で確かめる箇所

座面の傷と割れ、揺り木の擦れと接合、接合部の緩み、木部の色の変化を確認する。

揺れる動きも確かめる。左右の揺り木の状態が異なる場合がある。

入手時チェックリスト

  • 注文による製作か、既存の個体か
  • 納期(手作業による製作のため長くなる)
  • 置き場所(奥行が1,000mmを超える。揺れる範囲も含める)
  • 壁際に置く場合の背後の余裕
  • 樹種の選択(木目、色味、重量が変わる)
  • 裏面の刻印(製作年、作品番号、署名)
  • 揺り木が床に接すること(線状に接する)
  • 搬入経路と重量

よくある質問

価格はどのくらいですか?
注文による製作にあたるため、価格は樹種、仕様、製作の内容によって決まります。工房への問い合わせによります。
どこで手に入れられますか?
継承した工房が注文を受けて製作します。また製作者本人による古い個体は競売と20世紀の家具を扱う販売店で流通します。
納期はどのくらいですか?
手作業による製作のため、納期は長くなります。注文の時期と待つ期間を工房にご確認ください。
同じものが届きますか?
手工具で彫り出すため、寸法と仕上がりが個体ごとに異なります。座面は複数の板を接着して成形するため、木目の現れ方も個体によって変わります。
設置に必要な寸法を教えてください。
高さ約1,140〜1,220×幅約670〜710×奥行約1,070〜1,170mmで個体によって異なります。奥行が1,000mmを超えるのは揺り木が前後に伸びるためで、揺れる際の前後の空間もお確かめください。
壁際に置けますか?
揺り木が前後に伸びるため、背後に余裕が必要です。揺れる範囲も含めて置き場所をお確かめください。
収蔵されている美術館はありますか?
本製品にあたる個体の収蔵は確認できていませんが、同じ製作者の他の作品ではメトロポリタン美術館がセッティ(1987年、収蔵番号1988.190)を収蔵しています。
手入れはどうすればよいですか?
座面と背は乾いた柔らかい布で拭き、水分はすぐに拭き取ってください。揺り木は床に接して擦れるため、状態を確かめてください。手入れの方法は工房にご確認ください。直射日光と床暖房は避けてください。