このページについて
パシャ ラウンジチェアは、ピエール・ポーランが1975年に設計した椅子である。グビが製造する。脚を持たず、床に近い位置に座面がある。座面の高さは370mm。張地を多数から選ぶ。
このページでは、座面の高さと立ち座り、張地と台の選択、肘掛けの有無、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ピエール・ポーランの設計思想や経歴について詳しくはピエール・ポーラン プロフィールページをご覧ください。
パシャ ラウンジチェアのデザインストーリーについて詳しくはパシャ ラウンジチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
パシャ ラウンジチェアは、デンマークのGUBI(グビ)から復刻・製造されている。GUBIは1967年にコペンハーゲンで創業し、現オーナー兼クリエイティブディレクターのヤコブ・グビのもと、過去100年に生み出された名作デザインの発掘・復刻と、新進デザイナーとのコラボレーションを両軸に、グローバルデザインシーンにおける確固たる地位を築いている。パシャの復刻にあたっては、ポーラン家の家族企業「Paulin, Paulin, Paulin」と緊密に連携し、オリジナルの哲学に忠実な再現が実現されている。
| 正式名称 | パシャ ラウンジチェア |
|---|---|
| 現行製造 | グビ |
| 内部構造 | 曲げた合板 |
| パディング | 高密度のフォーム。座面と背もたれのいずれにも用いる |
| ベース | 塗装した木質の板。2色から選ぶ |
| ベースタイプ | 固定する仕様と、回転する仕様がある。回転する仕様は自動で元の向きに戻る |
| 張り地 | 布と革から選ぶ。多数の生地会社の製品に対応する。選べる範囲は取扱店に確認する |
| サイズ(ラウンジチェア) | 幅770 × 奥行850 × 高さ650mm。座面の高さ370mm、座面の奥行540mm |
| サイズ(アームレスト付き) | 幅850 × 奥行770 × 高さ650mm。座面の高さ350mm、座面の奥行540mm。背もたれの高さ420mm、肘掛けの高さ430mm |
| 重量 | 約21kg |
| 組立 | 完成した状態で届く |
| 価格 | グビは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。張地と台の仕様で価格が変わる |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA がマッシュルームチェア(モデル560、1963年、収蔵番号 451.2008)ほかを収蔵している |
座面の高さと立ち座り
座面の高さは370mm。肘掛けのある仕様では350mm。いずれも低い部類にあたる。
脚を持たず、台が床に接する構成による。床に近い位置に座ることになる。
そのため、立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なる。実際に座って確かめられるとよい。
組み合わせる机の高さも確かめる。食卓と組み合わせる高さではない。
選び分けの目安
- 立ち座りを考える場合
- 座面の高さ370mm。低い部類にあたる。実際に座って確かめる。
- 肘掛けの有無で選ぶ場合
- 肘掛けのある仕様は座面が350mmとさらに低い。
- 机と組み合わせる場合
- 食卓と組み合わせる高さではない。低い机を想定する。
張地と台の選択
張地は布と革から選ぶ。多数の生地会社の製品に対応する。
選べる範囲は取扱店によって異なる。希望する生地が扱われるかを確認する。
台は塗装した木質の板による。2色から選ぶ。床に接する箇所も塗装にあたる。
台は固定する仕様と回転する仕様がある。回転する仕様は自動で元の向きに戻る。
| 比較項目 | 固定する仕様 | 回転する仕様 |
|---|---|---|
| 向き | 固定される | 変えられる |
| 戻り | 該当しない | 自動で元の向きに戻る |
| 床との関係 | 台が接する | 台が接する |
選び分けの目安
- 向きを変えたい場合
- 回転する仕様がある。自動で元の向きに戻る。
- 張地を選びたい場合
- 選べる範囲は取扱店によって異なる。希望する生地を確認する。
- 床材を確かめる場合
- 塗装した台が床に接する。保護材の要否を確かめる。
肘掛けの有無
肘掛けのない仕様と、ある仕様がある。寸法が異なる。
| 比較項目 | 肘掛けなし | 肘掛けあり |
|---|---|---|
| 幅 | 770mm | 850mm |
| 奥行 | 850mm | 770mm |
| 座面の高さ | 370mm | 350mm |
幅と奥行が入れ替わる。置き場所の形状によって、適する仕様が変わる。
肘掛けのある仕様は座面がさらに低い。立ち座りの条件も変わる。
選び分けの目安
- 置き場所の形状から決める場合
- 幅と奥行が入れ替わる。設置場所を確かめる。
- 肘を預けたい場合
- 肘掛けのある仕様がある。座面はさらに低くなる。
- 立ち座りを考える場合
- 肘掛けのある仕様は座面が350mm。より低い。
同種の椅子との比較
低い椅子は座面の高さと張り替えの条件で性格が分かれる。
| 比較項目 | パシャ | 620 チェア・プログラム | ジン・テーブル |
|---|---|---|---|
| 座面の高さ | 370mm(肘掛けあり350mm) | 約410mm | 該当しない |
| 脚 | 持たない(台が床に接する) | 持つ | 持つ |
| 張地 | 多数から選ぶ | 革または麻 | 入手時のもの |
| 張り替え | 業者による作業 | カバーを自分で着脱できる | 業者による作業 |
| 入手 | 注文できる | 注文できる | 中古のみ |
選び分けの目安
- 張地を選びたい場合
- 多数から選べる。選択肢が限られる製品とは条件が異なる。
- 立ち座りを考える場合
- 座面の高さ370mm。より低い部類にあたる。
- 張り替えを想定する場合
- 業者による作業になる。自分で着脱できる製品とは異なる。
使用感と設置条件
座面の形状
高密度のフォームによる。座面と背もたれが連続する形状にあたる。
背もたれの高さは低い。頭を預ける構成ではない。
重量と搬入
約21kg。完成した状態で届くため、分解できない。
幅770mmまたは850mmが通る搬入経路を確かめる。
床との関係
脚を持たず、台が床に接する。接する面積が広い。
台は塗装による。床材によっては傷が付く。保護材の要否を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
布の張地は日光で色褪せる。摩擦で毛羽立つ場合がある。
革の張地は使用によって色と質感が変わる。乾燥すると硬くなる。
高密度のフォームは経年で沈む。座る位置が偏ると差が生じる。
塗装した台は擦れると下地が現れる。床に接する箇所から進みやすい。
日常の手入れ
- 布の張地
- 埃を払う。生地によって手入れの方法が異なる。取扱店に確認する。
- 革の張地
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分をすぐに拭き取る。
- 台
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
- 置き場所
- 直射日光を避ける。張地の色褪せが進む。
修理と部品
張地の交換については、取扱店を通じて相談する。業者による作業になる。
フォームの交換もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
グビは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
張地と台の仕様から選ぶ。選べる範囲は取扱店によって異なる。納期も確かめる。
実物を確認する
座面の高さ370mmでの立ち座りは、実際に座って確かめられるとよい。
張地の質感と色も現物で変わる。生地の見本を取り寄せられる場合がある。
中古の流通
当初の製造元による古い個体も流通する。製法と素材が異なる場合があるため、年式を確かめる。
確認箇所は、張地の色褪せと擦れ、フォームの沈み、台の塗装、回転する仕様では動きである。
購入前チェックリスト
- 座面の高さ370mm(肘掛けのある仕様は350mm)
- 立ち座りの動作(実際に座って確かめる)
- 肘掛けの有無(幅と奥行が入れ替わる)
- 張地の選択(選べる範囲は取扱店によって異なる)
- 台の仕様(固定する/回転する)
- 搬入経路(完成した状態で届く。約21kg)
- 塗装した台が床に接すること
- 張り替えが業者による作業になること
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- グビは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。張地と台の仕様で価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- グビの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 座面が低いと聞きました。
- 座面の高さは370mm、肘掛けのある仕様では350mmで、いずれも低い部類にあたります。脚を持たず台が床に接する構成のため、立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なります。実際に座ってお確かめください。
- 肘掛けのある仕様との違いを教えてください。
- 肘掛けのない仕様は幅770×奥行850mm、ある仕様は幅850×奥行770mmで幅と奥行が入れ替わります。座面の高さも370mmと350mmで異なります。置き場所の形状によって適する仕様が変わります。
- 張地は選べますか?
- 布と革から選べ、多数の生地会社の製品に対応します。ただし選べる範囲は取扱店によって異なるため、希望する生地が扱われるかをご確認ください。
- 向きは変えられますか?
- 固定する仕様と回転する仕様があります。回転する仕様は自動で元の向きに戻ります。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- 本製品の収蔵は確認できていませんが、同じ設計者の他の作品ではニューヨーク近代美術館がマッシュルームチェア(モデル560、1963年、収蔵番号451.2008)ほかを収蔵しています。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 布の張地は埃を払い、生地によって手入れの方法が異なるため取扱店にご確認ください。革の張地は乾いた柔らかい布で拭き、水分をすぐに拭き取ってください。台は柔らかい布で拭き、研磨剤は塗装を削ります。