GUBI(グビ)

GUBI(グビ)は、1967年にデンマークのコペンハーゲンで誕生した、時代を超えて世界中で共鳴するインテリアコレクションを輩出するデザインハウスです。グビ・オールセンとリズベス・オールセン夫妻により家族経営の小さな家具店として創業され、2001年より息子であるヤコブ・グビが二代目として事業を引き継ぎました。現オーナー兼クリエイティブディレクターのヤコブ・グビは、インテリアデザインへの敬意と情熱をもって「忘れられた過去の宝物」を探すように、過去100年に世界中で生み出された偉大なデザイナーたちの名作を発掘編集すると同時に、新たな才能とのコラボレーションを積極的に行い、GUBIをグローバルデザインシーンの確固たる地位に導きました。

ブランドの特徴とコンセプト

GUBIの核心にあるのは「過去と未来の宝探し」というコンセプトです。1930年代から1970年代にかけてデザインされながらも時の流れの中で忘れ去られてしまったクラシックアイコンを忠実に復刻させるとともに、未来のクラシックアイコンを生み出すべく、ガムフラテージやスペース・コペンハーゲンをはじめとする新進気鋭のデザイナーを起用し、積極的なものづくりを行っています。

世代を超えて受け継がれる名作と新たなデザインを融合させた世界観は、エクレクティック(折衷主義)なスタイルを生み出し、時代を超越して人々の感情とセンスを心地よく揺さぶります。創造性と遊び心が定義するGUBIでは、デザインの時代、素材、テクスチャー、色彩、パターンが調和し、個性と雰囲気に満ちた空間を創造します。過去の輝きと現代の革新が交差する地点に位置するGUBIは、20世紀の象徴的なデザインをキュレーションしながら、ビジョナリーなスタジオと協働して未来を形作っています。

GUBIのデザインはシンプルで洗練されており、モダンでありながらクラシックな雰囲気を併せ持つ上品なスタイルが特徴です。南ヨーロッパの温かみと北欧スタイルの洗練された優雅さを融合させ、機能性を超えて意味のあるストーリーを語ります。有機的な形状、高級素材の使用、歴史的な深みを備えた独自の美学を提供し、忘れられた宝物の再発見から未来のアイコンの創造まで、すべての作品が人生を豊かにし、空間を変容させます。

革新的な技術とものづくり

GUBIが世界から注目を集める契機となったのは、革新的なベニヤ加工技術を用いた家具の発表です。この三次元成形加工技術によって生み出された代表作GUBIチェア(ビートルチェア)は、ロンドンで毎年開催される100%デザイン展やストックホルム国際家具見本市などでも大きな話題となりました。グビはデザインの新たな方向性を探るため、あらゆる境界を押し広げてきました。常に世界的な展望を持ち、ユニークでありながら時代性を捉えた表現を追求しています。

細部にまで手を抜かないGUBIの哲学が、ホスピタリティを高め、ラグジュアリーを形にします。世界中の専門製造業者と協働し、その高品質なコレクションを世界中の近代デザイン愛好家に届けています。

ブランドヒストリー

1967年、グビ・オールセンとリズベス・オールセン夫妻は、デンマーク・コペンハーゲンの小さな家具店からGUBIを創業しました。創業当初から夫妻はプロダクトデザインと開発に勤しみ、長年にわたり様々なコレクションを打ち出してきました。「日々の暮らしを贅沢にする」というコンセプトに基づき、家具デザイン制作とテキスタイルを専門としてスタートしたブランドは、デンマークの伝統工芸を巧みに組み合わせた独自の道を歩み始めました。

2001年、息子のヤコブ・グビが二代目として経営を引き継ぎます。彼のクリエイティブなビジョンと勇気ある直感により、GUBIは現在のグローバルデザインシーンにおける地位を確立しました。ヤコブは、フランス映画やナポレオン、グランドピアノといった視覚的なものや歴史からインスピレーションを受け、世界中から厳選した高品質な家具、尊敬されるデザイナーやアーカイブとの協働、そして現代の新進気鋭の才能との協働を通じて、過去の優れた作品を発掘編集しました。

今日、GUBIは本社を置くコペンハーゲンの2000平方メートルのショールームを拠点に、ニューヨーク、ロンドン、ドバイ、上海にオフィスを構え、世界中にショールームを展開しています。100人以上の従業員を抱え、50カ国以上でプレゼンスを持ち、ホテル、レストラン、オフィス、個人住宅を家具で彩っています。コペンハーゲンのサンダースホテルやノーマレストランなど、世界的に著名なプロジェクトにも採用されています。イノベーションと品質への献身が国際的な称賛を獲得し、GUBIはスカンディナビアデザインの礎となっています。

MoMA(ニューヨーク近代美術館)、ヴィクトリア&アルバート博物館、ロンドン・デザインミュージアム、フィンランド国立博物館など、世界の主要な美術館にコレクションされていることも、その卓越したデザイン性の証といえるでしょう。

主要なデザイナー

GamFratesi(ガムフラテージ)

デンマーク人建築家スティーネ・ガムとイタリア人建築家エンリコ・フラテージによるデザインデュオ。デンマークの伝統と技術に基づく機能美をベースとしながら、イタリアの革新と創造性が光るインテリアデザインが世界中で注目を浴び、数々のデザインアワードを受賞しています。10年以上にわたりGUBIとコラボレーションを続けており、ビートルチェアはGUBIとGamFratesiを代表するデザインアイコンとなりました。その他、マスキュロコレクション、カイトアームチェア、メデューサテーブルコレクションなど、象徴的な作品を生み出しています。

Bonderup & Thorup(ボンデラップ&ソーラップ)

1969年コペンハーゲン王立芸術アカデミー建築学部を卒業し、建築士として住宅や店舗、ホテル等数多くのプロジェクトに従事しながら、北欧を代表するメーカーのプロダクトデザインも数多く発表したデンマークの建築家デュオ。セミペンダントをデザインした当時、デンマークで流行していた柔らかい有機的な形状とは異なる、シャープでクリーンなラインと幾何学的な形状を取り入れたランプを制作しました。彼らのデザインは王立デンマーク美術アカデミー建築学科のコンペで優勝し、1980年代にはデンマークで最もよく売れたデザインとなり、世界的な認知と象徴的な地位を獲得しました。セミペンダントは20世紀を代表するデンマークデザインです。

Space Copenhagen(スペース・コペンハーゲン)

2005年にデンマーク王立芸術アカデミー建築学校の卒業生である、シグネ・ビンスレウ・ヘンリクセンとペーター・ブンゴー・ルツォウにより設立されたデザインスタジオ。複数の分野にわたって活動し、2人から多様でダイナミックな建築家とデザイナーのチームへと成長しました。家具、照明、洗練されたオブジェクト、アートインスタレーション、アートディレクション、プライベート住宅、ホテル、レストランのインテリアデザインなど、この20年間で膨大な種類のグローバルデザインとインテリアプロジェクトを手がけてきました。GUBIのために、ステイコレクションやワンダーコレクションのラウンジ家具、エレガントで有機的なムーンテーブルファミリー、プライベートコレクションの収納・ディスプレイ家具、そして美しくバランスの取れたグラヴィティ、アンバウンド、ハワード照明シリーズなど、広く称賛されるデザインを創造しています。

Louis Weisdorf(ルイス・ワイスドルフ)

1972年にマルチライトをデザインしたデンマークのデザイナー。多重の反復要素を使用するという自身のデザイン習慣の例外として、マルチライトは彼の多様性への情熱を反映しています。回転可能な2つのシェードを備え、さまざまな構成と照明ソリューションを可能にする革新的なデザインは、デンマークデザインの黄金時代を象徴する作品として、今日まで愛され続けています。

Pierre Paulin(ピエール・ポーラン)

1975年にパシャラウンジチェアをデザインしたフランスのデザイナー。GUBIにより復刻されたこの椅子は、有機的でクッション性のある形態で1970年代の快適さを呼び起こします。アームレストの有無が選択でき、居心地の良いリビングルームに最適な作品です。包み込むような曲線と洗練されたデザインにより、快適さとリラクゼーションの避難所を提供し、あらゆる空間に静寂の印象をもたらします。

Greta M. Grossman(グレタ・M・グロスマン)

スウェーデンの建築家兼インテリアデザイナーで、スウェーデン産業デザイン協会から家具デザインの賞を受賞した最初の女性。戦後の時代にアメリカに移住し、ロサンゼルスにケーススタディハウスに影響を受けた14軒の住宅を建設しました。それらの住宅を自身のデザインで家具を配し、現在GUBIが製造する洗練されたグラスホッパーテーブルランプとフロアランプ(1947年)、蛇の首を連想させるコブラランプ(1950年)などを創造しました。これらの作品は流麗なシルエットと柔らかな照明を提供し、レトロな魅力を保ちながら現代の技術を取り入れています。

その他の著名デザイナー

Robert Dudley Bestによる1930年代のベストライトコレクション、Jacques Adnetによる1950年のアドネサーキュレールミラー、Mathieu Matégotによる作品など、GUBIは過去の偉大なデザイナーたちの遺産を丁寧に復刻し、現代に蘇らせています。これらの作品は、当時のデザイナーのストーリーとともに、真実を私たちに伝えてくれます。

代表作品とその特徴

Beetle Chair(ビートルチェア)

GUBIを代表するアイコン的存在であり、「GUBIチェア」の愛称で世界中から親しまれているビートルチェア。GamFratesiによってデザインされたこのコレクションは、その名の通りカブトムシからインスピレーションを受けています。四本足の生物であるカブトムシの特徴的な要素、すなわち形状、殻、縫い目、硬い外側と柔らかい内側を詳細に観察することで、この成功したチェアコレクションが誕生しました。

体を包み込むような美しい曲線と人間工学に基づいた確かな座り心地を楽しめるスタイリッシュなチェアです。実践的でダイナミック、ビートルチェアは直線的なデザインと歓迎的な形状を持ちます。プライベート空間からコントラクト環境まで、あらゆる環境に適応し、単独でもビートルコレクションの他の要素と組み合わせても完璧です。

ビートルチェアコレクションは、張地加工の有無や豊富なカラー展開から選択でき、部屋の雰囲気に合わせてお気に入りの一脚を選べます。通常のビートルチェアに加え、高さのある「ビートル・バー・チェア」や、キャスター付きでオフィスに最適な「ビートル・ミーティング・チェア」など、用途によっても選択が可能です。ビートルチェアのユニークな成功は、職人的な技巧と技術的に先進的な生産技術の独特な融合に根ざしています。

Semi Pendant(セミペンダント)

Bonderup & Thorupがデザインした20世紀を代表するデンマークデザイン。当時デンマークで流行していた柔らかい有機的な形状とは対照的に、シャープでクリーンなラインと幾何学的な形状を取り入れた革新的なランプです。2つの対向する外側の可動シェードという特徴的な形状により、個人的なインスタレーションと部屋における幅広い照明値の創造を可能にします。

王立デンマーク美術アカデミー建築学科のコンペで優勝し、1980年代にはデンマークで最もよく売れたデザインとなり、世界的な認知と象徴的な地位を獲得しました。そのタイムレスな表現は、あらゆる家庭環境に適合します。

Multi-Lite(マルチライト)

Louis Weisdorfが1972年にデザインしたマルチライトペンダントは、デンマークデザインの黄金時代を象徴します。2つの対向する外側の可動シェードという特徴的な形状により、個人的なインスタレーションと部屋における幅広い照明値の創造を可能にします。個別にシェードを回転させることで、マルチライトペンダントは複数の組み合わせに変形でき、光を上向き、下向き、または非対称的なアート照明として放つことができます。

2つの円筒形がランプの基礎を形成し、金属リングがそれを包み込み、2つの四分円のシェードを固定し、最終的には複数の目的を持つ象徴的なデザインの完全な姿を完成させます。マルチライトペンダントは、あらゆる家庭環境に適合するタイムレスな表現を持ち、現代のインテリアでも高い人気を誇ります。

Pacha Lounge Chair(パシャラウンジチェア)

Pierre Paulinが1975年にデザインし、GUBIにより復刻されたパシャラウンジチェアは、包み込むような曲線と洗練されたデザインを持つ、快適さとリラクゼーションの避難所です。あらゆる空間に静寂の印象をもたらします。アームレストの有無が選択でき、有機的でクッション性のある形態は1970年代の快適さを呼び起こし、居心地の良いリビングルームに最適な作品です。

Grasshopper Lamp(グラスホッパーランプ)

Greta M. Grossmanが1947年にデザインしたこのフロアまたはテーブルランプは、傾斜した円錐形のシェードと細いトライポッドを持つモダニズムの古典です。複数の色で利用可能で、読書コーナーに理想的な指向性の光を投じます。洗練された美しさは時を超えて愛され続けています。

Gravity Lamp(グラヴィティランプ)

Space Copenhagenが2018年にデザインした現代的なランプ。大理石またはスチールのベースとキャンバスシェードを組み合わせ、彫刻的な美しさと機能性を両立させた作品です。重力という名前が示すように、素材の重量感と軽やかさの絶妙なバランスを表現しています。

Adnet Mirror(アドネミラー)

Jacques Adnetが1950年にデザインしたサーキュレールミラー。レザーストラップで縁取られたエレガントなデザインは、モダンとクラシックの完璧な融合を体現しています。壁面装飾としても機能する洗練されたアクセサリーです。

Bestlite Series(ベストライトシリーズ)

Robert Dudley Bestが1930年代にデザインしたベストライトコレクションは、産業デザインのアイコンです。Winston Churchillのオフィスにも採用されたことで知られるこのランプは、機能性と美的魅力を完璧にバランスさせた傑作として、今日まで高い評価を受けています。

基本情報

ブランド名 GUBI(グビ)
設立年 1967年
創業者 Gubi Olsen(グビ・オールセン)、Lisbeth Olsen(リズベス・オールセン)
現代表 Jakob Gubi(ヤコブ・グビ)- オーナー兼クリエイティブディレクター
本社所在地 デンマーク・コペンハーゲン(Orientkaj 18-20, 2150 Nordhavn, Copenhagen, Denmark)
ショールーム コペンハーゲン本社ショールーム(2000㎡)、その他ニューヨーク、ロンドン、ドバイ、上海等に展開
従業員数 100名以上
事業内容 家具、照明、インテリアアクセサリーのデザイン・製造・販売
展開国 50カ国以上
公式サイト https://gubi.com
主要コレクション MoMA(ニューヨーク近代美術館)、ヴィクトリア&アルバート博物館、ロンドン・デザインミュージアム、フィンランド国立博物館等