このページについて
9602 フロアランプは、パーヴォ・ティネルが1935年に設計した照明である。グビが製造する。直径630mmの円錐形のシェードを持ち、素材を複数から選ぶ。支柱には籐が巻かれる。
このページでは、シェードの素材の選択、寸法と設置、支柱の籐の扱い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
9602フロアランプのデザインストーリーについて詳しくはパーヴォ・ティネル 9602フロアランプ紹介ページをご覧ください。
パーヴォ・ティネルの設計思想や経歴について詳しくはパーヴォ・ティネル プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
9602 フロアランプはグビが製造する。シェードの素材を複数から選ぶ。
| 正式名称 | 9602 フロアランプ |
|---|---|
| 現在の製造 | グビ |
| 寸法 | 全高1,540mm。シェードは直径630 × 高さ210mm。台は直径240mm |
| 重量 | 約5.2kg |
| コード | 布で覆ったコード。長さ2,000mm |
| 素材 | 台とシェードの頂部、スイッチは磨いた真鍮。支柱には籐が巻かれる。シェードは3種の素材から選ぶ |
| 光源(別売) | 2灯。日本仕様はE26口金。電球は付属しない |
| スイッチ | 支柱の上部に付く |
| 調光 | 対応しない。本体に調光の機能はない |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | グビは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
シェードの素材の選択
シェードの素材を複数から選ぶ。布のもの、柳を編んだもの、竹によるものがある。
素材によって光の透け方が変わる。編んだ素材では、隙間から光が漏れる。
布のシェードは光を拡散する。編んだ素材では、天井や壁に模様が映る。
手入れの条件も異なる。編んだ素材は隙間に埃が溜まる。
選び分けの目安
- 光の広がりで選ぶ場合
- 布のシェードは光を拡散する。編んだ素材では隙間から漏れる。
- 周囲への映り込みを考える場合
- 編んだ素材では天井や壁に模様が映る。
- 手入れの手間を考える場合
- 編んだ素材は隙間に埃が溜まる。刷毛で払うことになる。
寸法と設置
全高1,540mm。シェードは直径630mmと大きい。
台は直径240mm。シェードの直径に対して小さいため、床の水平を確かめる。
シェードの下端は床から約1,330mmの位置になる。通路に置く場合、頭が当たらないかを確かめる。
コードは2,000mm。設置場所からコンセントまでの距離を確かめる。
選び分けの目安
- 置き場所を決める場合
- シェードは直径630mm。占める範囲を確かめる。
- 通路に置く場合
- シェードの下端は床から約1,330mm。頭が当たらないかを確かめる。
- 床材を確かめる場合
- 台は直径240mm。シェードの直径に対して小さく、床の水平を確かめる。
支柱の籐と真鍮の扱い
支柱には籐が巻かれる。台とシェードの頂部、スイッチは磨いた真鍮による。
籐は乾燥すると割れる場合がある。湿度の低い環境では注意する。
真鍮は空気に触れて色が濃くなる。磨いた仕上げのため、この変化が現れやすい。
籐と真鍮では手入れの条件が異なる。真鍮用の研磨剤が籐に付かないよう注意する。
選び分けの目安
- 経年での見え方を想定する場合
- 真鍮は色が濃くなる。籐との対比が変わる。
- 置き場所を選ぶ場合
- 籐は乾燥すると割れる場合がある。湿度の低い環境では注意する。
- 手入れの手間を考える場合
- 籐と真鍮で条件が異なる。部分ごとに扱いを分ける。
同種の照明との比較
床に置く照明は、光の広がりと調整の方式で性格が分かれる。
| 比較項目 | 9602 | AJ フロアランプ | スリーアーム・フロアランプ |
|---|---|---|---|
| 灯数 | 2灯 | 1灯 | 3灯 |
| シェード | 直径630mm(素材を選ぶ) | 可動する(塗装) | 3つが可動する |
| 可動 | しない | 角度を変えられる | 各シェードが回転・傾斜 |
| 高さ | 1,540mm | 1,300mm | 2,100mm |
| 電球 | 付属しない(2灯分) | 付属する | 付属しない(3灯分) |
選び分けの目安
- 広い範囲を照らす場合
- 直径630mmのシェードから2灯分の光が広がる。
- 向きを変えたい場合
- この製品は可動しない。角度を変えられる製品とは条件が異なる。
- 素材を選びたい場合
- シェードの素材を複数から選べる。光の透け方が変わる。
使用感と設置条件
光の広がり
直径630mmのシェードから、2灯分の光が下方向へ広がる。
シェードは可動しない。向きを変える構成ではない。
調光には対応しない。明るさを変える場合、電球の側で選ぶことになる。
電球
日本仕様はE26口金。2灯分を用意することになる。電球は付属しない。
調光に対応しないため、調光機能のある電球を用いても本体では調整できない。
スイッチの位置
支柱の上部に付く。手を伸ばす高さにあたる。
床に置くスイッチではないため、座った状態からは届きにくい場合がある。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
真鍮は空気に触れて色が濃くなる。磨いた仕上げのため変化が現れやすい。
籐は乾燥すると割れる場合がある。日光に長く当たると色も変わる。
布のシェードは日光で色が褪せる。汚れも付く。
編んだ素材のシェードは隙間に埃が溜まる。乾燥すると割れる場合もある。
日常の手入れ
- 真鍮の部分
- 乾いた布で拭く。色の変化を戻す場合、真鍮用の研磨剤を用いる。籐に付かないよう注意する。
- 籐の支柱
- 乾いた布で拭く。研磨剤を用いない。
- 布のシェード
- 柔らかい刷毛で埃を払う。水を用いない。
- 編んだ素材のシェード
- 隙間の埃を柔らかい刷毛で払う。力をかけない。
修理と部品
電球の交換以外の修理については、取扱店を通じて相談する。シェードの交換の可否もあわせて確認する。
電気の部品を含むため、自分で分解しない。
どこで買うか
取扱店の調べ方
グビは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
シェードの素材から選ぶ。取扱店によって扱う範囲が異なる。納期も確かめる。
実物を確認する
シェードの素材によって光の透け方が変わる。灯した状態を確かめられるとよい。
直径630mmが設置場所に対してどの程度を占めるかも、実測しておく。
中古の流通
当初の製造元による古い個体も流通する。製法と素材が異なる場合があるため、年式を確かめる。
確認箇所は、籐の割れ、真鍮の状態、シェードの汚れと破れ、コードとプラグの状態である。古い個体では日本の基準への適合を確かめる。
購入前チェックリスト
- シェードの素材(光の透け方と手入れが異なる)
- 置き場所(シェードは直径630mm、全高1,540mm)
- 通路に置く場合、シェードの下端の高さ(床から約1,330mm)
- 床の水平(台は直径240mm)
- コンセントまでの距離(コード2,000mm)
- 電球2灯分(付属しない。日本仕様はE26)
- 調光に対応しないこと
- 籐と真鍮で手入れの条件が異なること
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- グビは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- グビの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。シェードの素材から選ぶため、取扱店によって扱う範囲が異なります。
- シェードの素材は選べますか?
- 布のもの、柳を編んだもの、竹によるものなど複数から選べます。素材によって光の透け方が変わり、編んだ素材では隙間から光が漏れて天井や壁に模様が映ります。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 全高1,540mm、シェードは直径630mm、台は直径240mmです。シェードの直径に対して台が小さいため、床の水平をお確かめください。
- 通路に置けますか?
- シェードの下端は床から約1,330mmの位置になります。頭が当たらないかをお確かめください。
- 明るさは調整できますか?
- 本体に調光の機能はありません。明るさを変える場合、電球の側で選ぶことになります。調光機能のある電球を用いても本体では調整できません。
- 電球は付属しますか?
- 付属しません。日本仕様はE26口金で2灯分をご用意ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 真鍮の部分は乾いた布で拭き、色の変化を戻す場合は真鍮用の研磨剤を用いますが籐に付かないようご注意ください。籐の支柱は乾いた布で拭き、研磨剤は用いないでください。編んだ素材のシェードは隙間の埃を柔らかい刷毛で払ってください。