このページについて
ファースト・チェアは、ミケーレ・デ・ルッキが1983年に発表した椅子である。メンフィス・ミラノが製造する。円盤と球体を金属の枠に取り付ける。背もたれは角度を変えられる。
このページでは、円盤と球体の構成、寸法と座り心地、塗装と手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ミケーレ・デ・ルッキの設計思想や経歴について詳しくはミケーレ・デ・ルッキ プロフィールページをご覧ください。
ファースト・チェアのデザインストーリーについて詳しくはファースト・チェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
ファースト・チェアは、1981年にエットーレ・ソットサスを中心に結成されたイタリアの実験的デザイン集団メンフィス・ミラノが製造・販売している。現在、メンフィス・ミラノはアルベルト・ビアンキ・アルブリチの運営のもと、1981年から1988年にかけて生み出されたオリジナルデザインの正規生産を継続しており、ファースト・チェアはそのコレクションの中で最も人気の高い製品として位置づけられている。正規品にはメンフィス・ミラノの真正性証明書と、デザイナー名およびデザイン年が刻まれた金属プレートが付帯される。
| 正式名称 | ファースト・チェア |
|---|---|
| 製造ブランド | メンフィス・ミラノ |
| 座面 | 円盤状。塗装した木に金属の縁が付く |
| 背もたれ | 円盤状。塗装した木による。角度を変えられる |
| 肘掛け | 2つの球体。塗装した木による |
| 枠 | 塗装した金属の管。4本脚と円形の輪による |
| サイズ | 幅590 × 奥行500 × 高さ900mm |
| 正規品の表示 | 真正性を示す証明書と、設計者の署名の入る金属の板が付く |
| 価格 | メンフィス・ミラノは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
| 色 | 部位ごとに色が決まる。取り扱いは取扱店に確認する |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
円盤と球体の構成
円盤状の座面と背もたれ、2つの球体の肘掛けを金属の枠に取り付ける。
座面は円盤による。詰め物を持たない。金属の縁が付く。
背もたれは角度を変えられる。座る姿勢に応じて調節する。
肘掛けは球体にあたる。腕を載せる面が平らではない。
選び分けの目安
- 座り心地で選ぶ場合
- 詰め物を持たない。実際に座って確かめられるとよい。
- 座る姿勢を考える場合
- 背もたれの角度を変えられる。
- 腕を置きたい場合
- 肘掛けが球体にあたる。平らな肘掛けとは異なる。
寸法と座り心地
幅590 × 奥行500 × 高さ900mm。高さ900mmは椅子としては高い部類にあたる。
背もたれの円盤が高い位置にある。背中の一部を支える構成による。
座面が円盤のため、座る位置が中央に定まる。
詰め物を持たない。長く座る用途とは異なる。
選び分けの目安
- 置き場所を決める場合
- 幅590 × 奥行500mm。高さは900mmある。
- 座り方を考える場合
- 背中の一部を支える構成にあたる。実際に座って確かめる。
- 用途から決める場合
- 詰め物を持たない。長く座る用途とは異なる。
塗装と手入れ
木の部材は塗装による。金属の枠も塗装の仕上げによる。
塗装は擦れると下地が現れる。とくに縁と球体の箇所で生じやすい。
円盤と球体は曲面による。埃が溜まりにくいいっぽう、傷が目立ちやすい。
研磨剤は塗装を削る。柔らかい布で拭くことになる。
選び分けの目安
- 手入れの手間を考える場合
- 塗装による。研磨剤を用いない。
- 取り扱いを考える場合
- 擦れると下地が現れる。縁と球体で生じやすい。
- 長く使う前提の場合
- 塗装の補修の可否を取扱店に確認する。
同種の椅子との比較
椅子は座面の構成と詰め物の有無で性格が分かれる。
| 比較項目 | ファースト・チェア | チェアワン | ベルトイア ダイヤモンドチェア |
|---|---|---|---|
| 座面 | 円盤(塗装した木) | 鋳造したアルミニウムの格子 | 鋼の棒の格子 |
| 詰め物 | 持たない | 座布団が別売 | 3つの仕様から選ぶ |
| 背もたれ | 円盤。角度を変えられる | 座面と連続する | 座面と連続する |
| 肘掛け | 2つの球体 | 持たない | 格子が兼ねる |
| 高さ | 900mm | 820mm | 710〜760mm |
選び分けの目安
- 座り心地で選ぶ場合
- 詰め物を持たない。座布団を選べる椅子とは異なる。
- 置き場所を確かめる場合
- 高さ900mm。他の椅子より高い。
- 座る姿勢を考える場合
- 背もたれの角度を変えられる。
使用感と設置条件
形状
円盤と球体を組み合わせる。部位ごとに色が異なる。
金属の枠は4本脚と円形の輪による。
座面
円盤による。詰め物を持たない。
座布団を用いることもできる。取扱店に相談する。
床との関係
4本脚が床に接する。金属にあたる。
床材によっては傷が付く。保護材の要否を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
塗装は擦れると下地が現れる。縁と球体の箇所で生じやすい。
日光で色が変わる。とくに彩度の高い色で現れやすい。
背もたれの調節の箇所は繰り返し動く。緩みが生じる場合がある。
脚の先端は床に接して摩耗する。
日常の手入れ
- 塗装した部材
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
- 調節の箇所
- 緩みを定期的に確かめる。繰り返し動く箇所にあたる。
- 置き場所
- 直射日光を避ける。色の変化が進む。
- 脚の先端
- 摩耗を確かめる。床材への影響も確認する。
修理と部品
塗装の補修と調節の箇所については、取扱店を通じて相談する。
部材ごとの交換の可否もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
メンフィス・ミラノは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
納期は取扱店に確認する。取り扱いは時期によって変わる場合がある。
実物を確認する
詰め物を持たない座面の感触は、実際に座って確かめられるとよい。
球体の肘掛けに腕を載せた感触も現物で分かる。
中古の流通
製造の時期によって仕様が異なる場合がある。年式を確かめる。
確認箇所は、塗装の擦れと色の変化、調節の箇所の緩み、脚の先端、正規品の表示である。
購入前チェックリスト
- 座面が円盤で詰め物を持たないこと
- 背もたれの角度を変えられること
- 肘掛けが球体であること(腕を載せる面が平らでない)
- 置き場所(幅590 × 奥行500mm。高さ900mm)
- 塗装が擦れると下地が現れること
- 金属の脚が床に接すること
- 調節の箇所の定期的な確認
- 正規品の表示(証明書と金属の板)
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- メンフィス・ミラノは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- メンフィス・ミラノの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- どのような構造ですか?
- 円盤状の座面と背もたれ、2つの球体の肘掛けを金属の枠に取り付けます。枠は4本脚と円形の輪によります。
- 座り心地はどうですか?
- 座面は円盤で詰め物を持たず、座る位置が中央に定まります。背もたれの円盤が高い位置にあり背中の一部を支える構成のため、長く座る用途とは異なります。
- 背もたれは動きますか?
- 角度を変えられます。座る姿勢に応じて調節してください。繰り返し動く箇所のため緩みを定期的にお確かめください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅590×奥行500×高さ900mmです。高さ900mmは椅子としては高い部類にあたります。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 真正性を示す証明書と、設計者の署名の入る金属の板が付きます。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 塗装した部材は柔らかい布で拭き、研磨剤は塗装を削ります。擦れると下地が現れ、とくに縁と球体の箇所で生じやすくなります。直射日光は色の変化を進めます。