このページについて
コンパス ディレクションは、ジャン・プルーヴェが1953年に設計した机である。ヴィトラが製造する。折り曲げた鋼板の脚が非対称に配置される。天板は無垢材による。
このページでは、脚の非対称な配置、天板と脚の選択、寸法と設置、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ジャン・プルーヴェの設計思想や経歴について詳しくはジャン・プルーヴェ プロフィールページをご覧ください。
コンパス テーブルのデザインストーリーについて詳しくはコンパス テーブル紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
コンパス ディレクションはヴィトラが製造する。折り曲げた鋼板の脚が非対称に配置される。
| 正式名称 | コンパス ディレクション |
|---|---|
| 製造ブランド | ヴィトラ |
| 天板素材 | 無垢材による。3種の樹種と仕上げから選ぶ |
| 脚部素材 | 折り曲げた鋼板。粉体塗装の仕上げによる |
| サイズ(標準モデル) | 幅1,250 × 奥行600 × 高さ730mm |
| サイズ(大型モデル) | 幅1,250 × 奥行700 × 高さ730mm |
| 重量 | 約31kg |
| 脚部カラー | 2つの群に分かれる。それぞれ複数の色から選ぶ |
| 収蔵 | 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA が複数点を収蔵している |
| 価格 | ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
| 脚部構造 | 非対称に配置される。脚は下へ向かって開く |
天板は3種の樹種と仕上げから選ぶ。オイルの仕上げと塗装の仕上げがある。
脚の色は2つの群に分かれ、それぞれ複数から選ぶ。
脚の非対称な配置
脚が非対称に配置される。左右で形状と位置が異なる。
そのため、天板の下に入る空間も左右で異なる。椅子を寄せる位置によって、脚が当たるかが変わる。
脚は下へ向かって開く。床に接する範囲は天板の外形より広い場合がある。
向きを変えて用いる場合、脚の配置も入れ替わる。設置の前に向きを決める。
選び分けの目安
- 椅子を寄せる場合
- 天板の下の空間が左右で異なる。脚が当たるかを確かめる。
- 置き場所を決める場合
- 脚が下へ開く。床に接する範囲は天板の外形より広い場合がある。
- 向きを決める場合
- 向きによって脚の配置が入れ替わる。設置の前に決める。
天板と脚の選択
天板は3種の樹種と仕上げから選ぶ。オイルの仕上げと塗装の仕上げがある。
オイルの仕上げは塗膜をつくらない。水分が染み込むため、こぼした場合はすぐに拭き取る。定期的な塗り直しも要る。
塗装の仕上げは塗膜に覆われる。擦れると下地が現れる。
脚の色は2つの群に分かれ、それぞれ複数から選ぶ。取り扱いは時期によって変わる場合がある。
選び分けの目安
- 手入れの手間を考える場合
- オイルの仕上げは定期的な塗り直しが要る。塗装の仕上げとは条件が異なる。
- 水分の扱いを考える場合
- オイルの仕上げでは染み込む。すぐに拭き取る。
- 色を選ぶ場合
- 脚の色は2つの群に分かれる。取り扱いは時期によって変わる場合がある。
寸法と設置
幅1,250mm。奥行は600mmと700mmの2種から選ぶ。高さは730mmで共通する。
重量は約31kg。運搬には複数人を要する場合がある。搬入経路も確かめる。
脚は折り曲げた鋼板による。床に接する箇所も鋼板のため、床材によっては傷が付く。
脚が下へ開くため、壁に寄せる場合は天板の縁と壁のあいだに隙間が生じる場合がある。
選び分けの目安
- 奥行から決める場合
- 600mmと700mmの2種。用途に応じて選ぶ。
- 床材を確かめる場合
- 鋼板が床に接する。保護材の要否を確かめる。
- 壁に寄せる場合
- 脚が下へ開く。天板の縁と壁のあいだに隙間が生じる場合がある。
同種の机との比較
机は脚の構成と寸法の選択で性格が分かれる。
| 比較項目 | コンパス | ゲリドン | B 9 ネストテーブル |
|---|---|---|---|
| 脚の構成 | 非対称に配置される | 対称に配置される | 曲げた鋼管による |
| 脚の素材 | 折り曲げた鋼板 | 無垢材と鋼 | 鋼管 |
| 寸法 | 幅1,250mm、奥行2種 | 寸法を選べる | 4点から選ぶ |
| 天板 | 無垢材(3種) | 樹種を選べる | 木の天板 |
| 床との接し方 | 鋼板が接する | 木の脚が接する | 鋼管が接する |
選び分けの目安
- 脚の構成で選ぶ場合
- 非対称に配置される。対称の製品とは天板の下の空間が異なる。
- 寸法を選びたい場合
- 幅は1,250mmで固定される。寸法を選べる製品とは条件が異なる。
- 床材を確かめる場合
- 鋼板が床に接する。木の脚の製品とは条件が異なる。
使用感と設置条件
天板の使い方
幅1,250 × 奥行600または700mm。高さ730mm。
縁の立ち上がりを持たない。物が落ちやすい場合がある。
脚と天板の対比
脚は塗装した鋼板、天板は無垢材による。素材が異なるため、経年での変化も分かれる。
脚の色と天板の樹種の組み合わせで、見え方が変わる。
収納の有無
引き出しを備えない。天板と脚のみの構成にあたる。
収納を要する場合、別の家具と組み合わせることになる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
無垢材の天板は日光で色が変わる。樹種によって変化の方向が異なる。
オイルの仕上げは塗膜をつくらない。水分が染み込み、輪染みが残る場合がある。
無垢材は湿度の変化で伸縮する。急な乾燥は割れを招く。
塗装した鋼板は擦れると下地が現れる。床に接する箇所から進みやすい。
日常の手入れ
- 天板
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分はすぐに拭き取る。オイルの仕上げでは定期的な塗り直しが要る。
- 脚
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
- 床に接する箇所
- 塗装の剥がれを確かめる。保護材の状態も確認する。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。
修理と部品
天板の補修や脚の塗装の剥がれについては、取扱店を通じて相談する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
天板の樹種と脚の色から選ぶ。取扱店によって扱う範囲が異なる。納期も確かめる。
実物を確認する
脚が非対称に配置されるため、天板の下の空間を実物で確かめられるとよい。椅子を寄せる位置も確認できる。
脚の色と天板の樹種の組み合わせも現物で変わる。
中古の流通
相場は樹種、脚の色、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、天板の輪染みと割れ、脚の塗装の剥がれ、天板と脚の接合部の緩みである。
購入前チェックリスト
- 脚が非対称に配置されること(天板の下の空間)
- 椅子を寄せる位置と脚の関係
- 奥行の選択(600mm/700mm)
- 搬入経路と重量(約31kg)
- 床材と鋼板が接する箇所の保護
- 天板の仕上げ(オイルは定期的な塗り直しが要る)
- 脚の色の選択
- 引き出しを備えないこと
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。天板の樹種と脚の色の組み合わせで価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- ヴィトラの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。取扱店によって扱う範囲が異なります。
- 脚の形が左右で違うのですか?
- 脚が非対称に配置され、左右で形状と位置が異なります。そのため天板の下に入る空間も左右で異なり、椅子を寄せる位置によって脚が当たるかが変わります。実物でお確かめください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅1,250mm、奥行は600mmと700mmの2種、高さは730mmです。脚が下へ向かって開くため、床に接する範囲は天板の外形より広い場合があります。
- 壁に寄せて置けますか?
- 脚が下へ開くため、天板の縁と壁のあいだに隙間が生じる場合があります。設置の前に向きもお決めください。向きによって脚の配置が入れ替わります。
- 床は傷つきませんか?
- 脚は折り曲げた鋼板で、床に接する箇所も鋼板です。床材によっては傷が付くため、保護材の要否をお確かめください。
- 引き出しはありますか?
- 備えません。天板と脚のみの構成です。収納を要する場合は別の家具と組み合わせることになります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 天板は乾いた柔らかい布で拭き、水分はすぐに拭き取ってください。オイルの仕上げは塗膜をつくらないため水分が染み込み、定期的な塗り直しが要ります。脚は柔らかい布で拭き、研磨剤は塗装を削ります。