このページについて
パリサードチェアは、ロナン&エルワン・ブルレックが2015年に設計しHAYが製造する椅子である。細い鋼材を並べて座面と背もたれを構成する。屋外で使え、重ねられる。仕上げは2種から選ぶ。
このページでは、2つの仕上げの違い、屋外で使う場合の条件、重ねる際の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ブルレック兄弟の設計思想や経歴について詳しくは、ロナン・ブルレックおよびエルワン・ブルレックのプロフィールページをご覧ください。
パリサードチェアのデザインストーリーについて詳しくはパリサードチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
パリサードチェアは、電気亜鉛メッキ加工を施したスチールにパウダーコーティング(粉体塗装)を重ねた二層構造の表面処理が特徴である。プライマーとアウトドア用粉体塗装の二重コーティングにより、腐食性物質に対するバリアを形成し、屋外使用に十分な耐候性を実現している。また、溶融亜鉛メッキ(ホットガルバナイズド)仕上げも選択可能で、こちらはより高い防錆性能とメンテナンスフリーの利便性を備える上位仕様となる。
| 正式名称 | パリサードチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | HAY |
| 製造国 | 中国 |
| 主要素材 | スチール。電気亜鉛めっきのうえ粉体塗装を施す仕様と、溶融亜鉛めっきによる仕様がある。脚裏に樹脂の部品が付く |
| サイズ | 幅470 × 奥行560 × 高さ800mm、座面高450mm |
| 梱包サイズ | 幅500 × 奥行640 × 高さ880mm |
| 重量 | 約7.9〜10.4kg。仕上げによって異なる |
| カラーバリエーション(粉体塗装) | 5色を展開する |
| 仕上げ(ホットガルバナイズド) | 溶融亜鉛めっきによる。金属の地の色が現れる |
| スタッキング | 8脚まで重ねられる |
| 参考価格(税込目安) | HAYは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 別売オプション | 座面のクッション(水を弾く仕様。紐と面ファスナーで固定する)、キルティングのクッション、保護カバー |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 製品保証 | 1年(正規品の場合) |
| 生産リードタイム | 在庫の状況によって変わる |
| 備考 | 組み立て済みで出荷される。手作業の工程を含むため、個体によって差が生じる |
2つの仕上げ
いずれも亜鉛めっきを施したスチールによるが、めっきの方式と表面の処理が異なる。
| 比較項目 | 粉体塗装の仕上げ | 溶融亜鉛めっきの仕上げ |
|---|---|---|
| めっき | 電気亜鉛めっき | 溶融亜鉛めっき |
| 表面 | 塗装により色を付ける | 金属の地の色が現れる |
| 色 | 5色 | 1種のみ |
| 重量 | 軽い | 重い(めっき層が厚い) |
| 経年での変化 | 塗膜が剥がれると下地が現れる | 表面が白く曇る |
選び分けの目安
- 色を選びたい場合
- 粉体塗装の仕上げは5色を展開する。溶融亜鉛めっきの仕上げは金属の地の色のみである。
- 屋外に長く置く場合
- 溶融亜鉛めっきはめっき層が厚く、傷が付いても周囲の亜鉛が先に反応する。表面は白く曇るが、これは亜鉛の酸化によるもので下地を守る働きは続く。
- 重量を抑えたい場合
- 重量は約7.9〜10.4kgで、仕上げによって異なる。めっき層の厚い仕様は重くなる。
類似商品・競合との比較
屋外の金属の椅子は、座面の構成と重ねられるかで性格が分かれる。
| 比較項目 | パリサードチェア | トリックスAチェア | ハル チューブ アウトドア |
|---|---|---|---|
| 座面の構成 | 細い鋼材を並べる | 成形した鋼板 | 樹脂の一体成形 |
| 水の抜け | 鋼材の間から落ちる | 穴から落ちる | 抜けない |
| 重ねられるか | 8脚まで | 可 | 不可 |
| 仕上げの選択 | 2種(塗装/めっき) | 複数 | 粉体塗装 |
| 重量 | 約7.9〜10.4kg | 約4.5kg | 約4.5kg |
選び分けの目安
- 使わない時期に片付ける場合
- 8脚まで重ねられる。ただし1脚あたり約7.9〜10.4kgあり、重ねた状態の重量は台数に応じて増える。
- 持ち運ぶ場面がある場合
- この製品は同種の屋外向けの椅子より重い。頻繁に動かす用途では、重量を踏まえる。
- 雨の水が抜けることを求める場合
- 座面が細い鋼材を並べた構成のため、間から水が落ちる。
使用感と設置条件
座面の構成
細い鋼材を並べて座面と背もたれを構成する。鋼材の間から水が落ちるため、雨が降っても溜まらない。
そのかわり、鋼材の凹凸が身体に当たる。薄い衣服では、この差が感触として出る。座面のクッションが別に用意され、紐と面ファスナーで固定する。
金属のため、日差しの下では熱を持つ。座る前に温度を確かめる。冬は冷たくなる。
重ねる
8脚まで重ねられる。使わない時期にまとめて収められる。
1脚あたり約7.9〜10.4kg。重ねた状態の重量は台数に応じて増えるため、移動させる際は分けて運ぶ。
重ねる際、椅子どうしが接する箇所で仕上げが擦れる。頻繁に重ねる場合、この箇所から傷みが進む。
設置に要する寸法
幅470×奥行560×高さ800mm、座面高450mm。座面高450mmは一般的な食卓の椅子と同程度である。
組み立て済みで出荷される。梱包の寸法は幅500×奥行640×高さ880mm。搬入経路がこの寸法を通るかを確認する。
経年変化とメンテナンス
仕上げごとに起きること
粉体塗装の仕上げは塗膜が厚く傷に強いが、剥がれると下地が現れる。下地は電気亜鉛めっきによるため、すぐに鋼が露出するわけではない。
溶融亜鉛めっきの仕上げは、屋外で長年使うと表面が白く曇る。これは亜鉛の酸化によるもので、下地を守る働きは続く。めっき層が厚く、傷が付いても周囲の亜鉛が先に反応する。
脚裏の樹脂の部品は摩耗する。失われると床を傷め、脚の先端からも傷みが進む。
日常の手入れ
- ふだん
- 水で洗える。汚れは薄めた中性洗剤で落とす。洗った後は水気を残さない。
- 避けるもの
- 研磨剤と金属たわしは塗膜とめっきを削る。削った箇所から傷みが始まる。
- 重ねる前
- 砂や埃が付いたまま重ねると、接する箇所が擦れる。拭いてから重ねる。
- 鋼材の間
- 落ち葉や砂が溜まる。取り除く。
どこで買うか
取扱店の調べ方
HAYは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、仕上げ(2種)、色(粉体塗装の場合)、追加するクッションやカバーである。
実物を確認する
2つの仕上げは見え方が大きく異なる。溶融亜鉛めっきの仕上げは金属の地の色が現れ、個体によって表面の模様が変わる。
鋼材の凹凸の当たり方も、座ってみないと分からない。
中古の流通
2016年以降の個体が流通している。相場は仕上げ、色、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、塗装の剥がれまたはめっきの曇り、鋼材の変形、重ねた際に接する箇所の傷み、脚裏の部品の有無である。屋外で使われた個体では、表面の変化が進んでいる。
購入前チェックリスト
- 仕上げの選択(粉体塗装5色/溶融亜鉛めっき1種)
- 重量(約7.9〜10.4kg。仕上げによって異なる)
- 重ねる場合、台数と収納場所
- 座面のクッションの有無
- 搬入経路(梱包は幅500×奥行640×高さ880mm)
- 金属のため日差しの下で熱を持つこと
- 鋼材の凹凸が身体に当たること
- 中古の場合、重ねた際に接する箇所の傷み
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- HAYは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- HAYの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 2つの仕上げはどう違いますか?
- 粉体塗装の仕上げは電気亜鉛めっきのうえに塗装を施し、5色を展開します。溶融亜鉛めっきの仕上げは金属の地の色が現れ1種のみです。溶融亜鉛めっきはめっき層が厚く、傷が付いても周囲の亜鉛が先に反応します。表面は白く曇りますが、これは亜鉛の酸化によるもので下地を守る働きは続きます。
- 重ねて収納できますか?
- 8脚まで重ねられます。ただし1脚あたり約7.9〜10.4kgあり、重ねた状態の重量は台数に応じて増えるため、移動させる際は分けて運んでください。重ねる際に椅子どうしが接する箇所で仕上げが擦れるため、砂や埃を拭いてから重ねてください。
- 座り心地はどうですか?
- 細い鋼材を並べた構成のため、鋼材の凹凸が身体に当たります。薄い衣服ではこの差が感触として出ます。座面のクッションが別に用意され、紐と面ファスナーで固定します。座面高450mmは一般的な食卓の椅子と同程度です。
- 雨に濡れても大丈夫ですか?
- 鋼材の間から水が落ちるため、雨が降っても溜まりません。ただし鋼材の間に落ち葉や砂が溜まるため取り除いてください。
- 夏や冬に座ると熱かったり冷たかったりしませんか?
- 金属のため、日差しの下では熱を持ちます。座る前に温度をお確かめください。冬は冷たくなります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 水で洗えます。汚れは薄めた中性洗剤で落とし、洗った後は水気を残さないでください。研磨剤と金属たわしは塗膜とめっきを削り、削った箇所から傷みが始まります。脚裏の樹脂の部品も摩耗するため、状態をお確かめください。