このページについて
サンバースト クロックは、ジョージ・ネルソン・アソシエイツが1949年に設計しヴィトラが製造する壁掛け時計である。中心から12本の棒が放射し、その先端に木の部材を配する。直径470mmと、同シリーズのなかで大きい部類にあたる。
このページでは、正規品の仕様と識別、色の選択、設置に要する条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ジョージ・ネルソンの設計思想や経歴について詳しくはジョージ・ネルソン プロフィールページをご覧ください。
サンバースト クロックのデザインストーリーについて詳しくはサンバースト クロック紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
Vitra社が製造する正規品サンバースト クロックの詳細仕様は以下の通りである。
| 正式名称(日本語) | サンバースト クロック |
|---|---|
| 製造ブランド | ヴィトラ |
| 原産国 | ドイツ |
| サイズ | 直径470 × 奥行76mm |
| 主要素材 | 木にラッカー塗装を施したものと、金属による |
| ムーブメント | クオーツ |
| 電源 | 単3電池 × 1本(付属) |
| 重量 | 約650g |
| カラーバリエーション | 複数の色を組み合わせたもの、赤、ウォールナット、黒 |
| 参考価格(税込目安) | ヴィトラは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 付属品 | 単3電池1本、取扱説明書、箱 |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じシリーズでは、MoMA がボールクロック(1276.2018)、アスタリスク(1273.2018)ほかを収蔵している |
| メーカー保証 | 2年(正規品の場合) |
| 取付方法 | 壁掛け。壁への取り付けに用いるネジやフックは付属しないため、別に用意する |
正規品とライセンスを受けていない製品の違い
権利者のライセンスを受けていない同型の製品が広く流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。
製造の許諾
設計者の資料はヴィトラ・デザイン・ミュージアムが所蔵しており、ヴィトラは1999年から再生産を行っている。同社は欧州と中東の市場について、指定されたネルソン製品の唯一の許諾された製造者であると公表している。
公表されている仕様
ヴィトラは、本体が木にラッカー塗装を施したものと金属によること、直径470mm、重量約650g、ドイツでの製造、2年の保証を公表している。
ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。木の部材が無垢材か樹脂かは重量に現れる。塗装の質も、表面の状態から確認できる箇所にあたる。
| 比較項目 | 正規品(ヴィトラ) | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 本体 | 木にラッカー塗装、金属(公表) | 公表なし |
| 寸法と重量 | 直径470mm、約650g(公表) | 公表なし |
| 製造国 | ドイツ(公表) | 公表なし |
| メーカー保証 | 2年 | 対象外 |
類似商品・競合との比較
同じシリーズの時計は、いずれも数字を持たない。中心から何が伸びるかによって、壁に現れる形と占める範囲が変わる。
| 比較項目 | サンバースト | ボールクロック | アスタリスク クロック |
|---|---|---|---|
| 時の位置を示すもの | 棒の先端の木の部材 | 12個の球 | 12本の棒 |
| 直径 | 470mm | 333mm | 250mm |
| 文字盤の面 | なし(壁が背景になる) | なし | なし |
| 色の選択 | 4種 | 複数 | 黒/真鍮 |
| 重量 | 約650g | 約600g | 軽い |
選び分けの目安
- 広い壁面に掛ける場合
- 直径470mmは同シリーズのなかで大きい部類にあたる。ボールクロック(333mm)やアスタリスク(250mm)より広い範囲を占める。
- 壁の色を生かしたい場合
- 文字盤の面を持たないため、棒の間から壁が見える。壁の色がそのまま背景になる。
- 正確な時刻を読みたい場合
- 数字も目盛りも持たない。針の位置を先端の部材と照らし合わせて判断する。
使用感と設置条件
色の選択と読み取り
複数の色を組み合わせたもの、赤、ウォールナット、黒から選ぶ。
文字盤の面を持たないため、部材と壁の明暗差が読み取りやすさを決める。明るい壁には濃い色、暗い壁には明るい色が輪郭を出す。壁の色との関係で選ぶことになる。
設置
直径470mm。掛ける壁面にこの寸法が収まる余裕が要る。重量は約650g。
壁への取り付けに用いるネジやフックは付属しない。壁の下地と種別に応じて、別に用意する。
奥行76mm。壁からこの分だけ前に出るため、通路に面した場所では当たらないかを確かめる。
棒が壁から浮くため、光の当たり方によって影が壁に落ちる。影が重なると時刻が読みにくくなることがある。
電源
単3電池1本で、配線を要さない。設置場所がコンセントの位置に制約されない。
秒針の動く音については取扱店に確認する。寝室に掛ける場合、実物で確かめられるとよい。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
木の部材はラッカー塗装による。日光で色が褪せる。ウォールナットの仕上げでは、木そのものの色が変わる。
木は湿度の変化で伸縮する。棒との接合部に負担がかかる。
金属の部分は擦れると仕上げが変わる。
日常の手入れ
- 棒のあいだ
- 埃が溜まる。柔らかい刷毛で払う。棒は細いため力をかけない。
- ふだん
- 乾いた柔らかい布で拭く。部材の一つずつと、棒を拭くことになる。
- 部材の扱い
- 先端の部材を強く動かすと、棒との接合部に力がかかる。拭く際は棒の根元を支える。
- 電池
- 時刻が遅れる、あるいは止まる場合は交換する。長期間使わないときは抜いておく。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決めるのは色である。壁への取り付けに用いる金具は付属しないため、あわせて用意する。
実物を確認する
文字盤の面を持たない構成のため、掛ける壁の色によって見え方が変わる。展示の状態がそのまま自宅での見え方になるとは限らない。
中古の流通
1949年以降のハワード・ミラー製の個体と、1999年以降のヴィトラによる再生産品が流通している。両者は仕様が異なる。相場は年式、色、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、部材の欠けと色の褪せ、棒の曲がりと接合部の緩み、針の状態、時計が動くかである。廃番となった色は中古でしか入手できない。
購入前チェックリスト
- 色の選択(掛ける壁の色との明暗差から決める)
- 掛ける壁面の寸法(直径470mm)
- 取り付けの金具(付属しない。壁の下地に応じて用意する)
- 照明の位置(棒の影が壁に落ちる)
- 数字も目盛りも持たないこと
- 中古の場合、製造時期による仕様の差
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ヴィトラは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- ヴィトラの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 取り付けに必要なものはありますか?
- 壁への取り付けに用いるネジやフックは付属しません。壁の下地と種別に応じて、別にご用意ください。重量は約650gです。
- 色はどう選べばよいですか?
- 複数の色を組み合わせたもの、赤、ウォールナット、黒から選べます。文字盤の面を持たないため、部材と壁の明暗差が読み取りやすさを決めます。明るい壁には濃い色、暗い壁には明るい色が輪郭を出します。
- 数字がなくて読めますか?
- 中心から12本の棒が放射し、その先端の部材が時の位置を示します。針の位置を先端の部材と照らし合わせて判断することになります。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 直径470mmです。同じシリーズのボールクロック(333mm)やアスタリスク(250mm)より広い範囲を占めるため、掛ける壁面にこの寸法が収まる余裕が必要です。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- ヴィトラは欧州と中東の市場について、指定されたネルソン製品の唯一の許諾された製造者であると公表しています。木の部材が無垢材か樹脂かは重量に現れ、塗装の質も表面の状態から確認できます。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 乾いた柔らかい布で拭きます。部材の一つずつと棒を拭くことになります。先端の部材を強く動かすと棒との接合部に力がかかるため、拭く際は棒の根元を支えてください。長期間使わないときは電池を抜いておいてください。