概要
オプティック クロックは、ジョエ・コロンボが1970年に設計した目覚まし時計である。立方体に近い本体の正面に、円形の文字盤を囲む遮光フードが突き出す。当初はリッツ・イタローラが製造し、1988年からアレッシィが復刻している。
特徴・コンセプト
フードで外光を切る
文字盤の周囲には、前方へ張り出す筒状のフードが付く。文字盤の面に直接光が当たると反射して読みにくくなるが、フードが浅い角度の光を遮るため、盤面に影が落ちた状態が保たれる。カメラのレンズフードと同じ働きで、名称の「オプティック」もこれによる。
立方体に収める
本体はほぼ立方体で、どの面を下にしても置ける形をとる。丸い文字盤と角の立った外形が対比される。素材はABS樹脂で、射出成形により成形される。
エピソード
コロンボは、家具単体ではなく生活の場そのものを組み立てるという主題を持っていた。1969年のヴィジオナ展で示した住居の提案では、家具の枠を超えた設備の集合が構想されており、時計もその要素として位置づけられている。
1988年にアレッシィが復刻した際、文字盤は60分すべてを表示するよう改められた。2004年に一度生産を終えたのち、2010年に再び生産されている。
評価と影響
同じコロンボによるチューブチェアやエルダチェア、ボビーワゴンと同様、樹脂の成形で形を決める方向にある。リッツ・イタローラ製のオリジナルと1988年のアレッシィ初期の復刻は、流通量が限られる。
収蔵
以下の収蔵が確認できる(Met=メトロポリタン美術館)。
- Met オプティック クロック(1970年) 収蔵番号 1995.479.2
ジョエ・コロンボの設計思想や経歴について詳しくはジョエ・コロンボプロフィールページをご覧ください。
アレッシィの歴史や他の製品について詳しくはアレッシィブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | オプティック クロック / Optic Clock |
|---|---|
| デザイナー | ジョエ・コロンボ(Joe Colombo) |
| ブランド | アレッシィ(Alessi/1988年〜)/リッツ・イタローラ(当初) |
| 発表年 | 1970年 |
| デザインの成立国 | イタリア |
| 分類 | 目覚まし時計 |
| 主要素材 | ABS樹脂(射出成形) |
| 構造 | 文字盤を囲む筒状のフードが浅い角度の光を遮る |
| サイズ | 約8cm × 8cm × 8cm |
| 収蔵 | Met(1995.479.2) |
Reference
- Optic clock | The Metropolitan Museum of Art
- https://www.metmuseum.org/art/collection/search/1995.479.2