このページについて
マックス・ビル ウォールクロックは、マックス・ビルが1957年に設計しユンハンスが製造する壁掛け時計である。アルミニウムのケースに白い文字盤を収める。文字盤の仕様と直径によって複数の型番が展開される。
このページでは、正規品の仕様と型番の選び分け、同種の壁掛け時計との比較、設置と手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
マックス・ビルの設計思想や経歴について詳しくはマックス・ビル プロフィールページをご覧ください。
ユンハンス マックス・ビル ウォールクロックのデザインストーリーについて詳しくはユンハンス マックス・ビル ウォールクロック紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
直径(220mmまたは300mm)と文字盤の仕様(目盛りのみ、または数字を配する)の組み合わせで4つの型番が展開される。いずれもドイツで製造される。
| 正式名称 | マックス・ビル ウォールクロック(Max Bill Wall Clock) |
|---|---|
| 製造国 | ドイツ |
| ケース素材 | アルミニウム。側面はつや消し、縁は研磨仕上げ |
| 風防 | ミネラルガラス |
| 文字盤 | 白。つや消しの塗装による |
| 針 | アルミニウム。研磨仕上げ |
| ムーブメント | クオーツ(J738) |
| 電源 | 単3電池1本。動作確認用の電池が付属する |
| ケースバック | 設計者の署名が刻まれる |
| 取り付け方法 | 背面のフックによる壁掛け |
| 付属品 | 箱、正規品の証明書(取扱説明書を兼ねる)、動作確認用の電池 |
| 価格 | ユンハンスは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。直径と文字盤の仕様で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 保証 | 2年(正規品の場合) |
| 美術館収蔵 | MoMA ウォールクロック(model 32/0389、1957年) 収蔵番号 347.1961 |
型番の構成
文字盤の仕様(目盛りのみか、数字を配するか)と直径の組み合わせで型番が分かれる。ケースの素材と針は共通する。
| 型番 | 文字盤 | 寸法 |
|---|---|---|
| 367/6046.00 | 目盛りのみ | 直径300 × 奥行52mm |
| 367/6047.00 | 数字を配する | 直径300 × 奥行52mm |
| 367/6048.00 | 数字を配する | 直径220 × 奥行42mm |
| 367/6049.00 | 目盛りのみ | 直径220 × 奥行42mm |
直径300mmと220mmでは、離れた位置からの読み取りやすさが変わる。奥行も52mmと42mmで異なり、壁からの出方に差が出る。
類似商品・競合との比較
壁掛け時計は、時刻を読み取る手がかりの与え方で分かれる。数字を置くか、目盛りだけにするかによって、離れた位置からの読み取りやすさが変わる。
| 比較項目 | マックス・ビル ウォールクロック | スイス国鉄公式時計 | ボールクロック |
|---|---|---|---|
| 時刻の手がかり | 目盛りのみ、または数字を配する(型番による) | 数字なし。矩形の目盛り | 球を等間隔に配し、数字を持たない |
| 文字盤の面 | あり(白のつや消し) | あり(白) | なし(壁面が背景になる) |
| 秒針 | 型番による | 赤。先端に円盤が付く | なし |
| ケース | アルミニウム | アルミニウム | 木と金属 |
| 寸法 | 直径220mmまたは300mm | 直径250mmまたは400mm | 直径330mm |
選び分けの目安
- 正確な時刻を読みたい場合
- 数字を配する型番は、針の位置を数字と直接照らし合わせられる。目盛りのみの型番では、目盛りを数えることになる。
- 離れた位置から見る場合
- 直径300mmの型番が該当する。220mmは近くで見る場所に向く。
- 壁面をすっきり見せたい場合
- 文字盤の面を持たない構成では、壁の色がそのまま背景になる。この製品は白い文字盤の円が壁に現れる。
使用感と設置条件
文字盤の読み取り
白のつや消しの面に、研磨したアルミの針を配する。つや消しの面は光を散乱させるため、正面から見て反射で見づらくなることが少ない。針は光沢があり、文字盤との明暗差で位置が判別できる。
目盛りのみの型番と、数字を配する型番がある。数字は針の位置を直接照らし合わせられるいっぽうで、文字盤の情報量が増える。
設置
直径300mmの型番は奥行52mm、220mmの型番は42mm。壁から出る寸法が異なり、斜めから見たときのケース側面の見え方が変わる。
取り付けは背面のフックによる。電源は単3電池1本で、配線を要さない。
動作音
クオーツによる。秒針を備える型番では、動作音の有無が型番によって異なる。静かな場所に置く場合、購入時に確認する。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
アルミのケースは錆びにくい。側面のつや消しの面は細かい傷が目立ちにくいが、縁の研磨した面では傷が見える。
文字盤のつや消し塗装は、直射日光を受けると変質する。ガラスの内側に埃が入ることは少ないが、長年の使用では蓄積する。
日常の手入れ
- ふだん
- 乾いた柔らかい布で拭く。汚れは薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、水気を残さない。
- 避けるもの
- 研磨剤は縁の研磨面とガラスを傷める。
- 電池
- 時刻が遅れる、あるいは止まる場合は交換する。液漏れは内部を損なうため、長期間使わないときは抜いておく。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ユンハンスは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決めるのは直径(220mmまたは300mm)と文字盤の仕様(目盛りのみか、数字を配するか)である。
正規輸入品と並行輸入品
日本国内では正規輸入品と並行輸入品の両方が流通している。正規輸入品には国内の輸入代理店による保証が付く。並行輸入品はこの保証の対象外となる場合があり、購入前に販売元を確認しておく必要がある。
正規品には証明書が付き、背面に設計者の署名が刻まれる。
実物を確認する
直径220mmと300mmでは、壁に掛けたときの印象が変わる。設置する壁面の広さとの関係は、実物で確かめられるとよい。
中古の流通
相場は年式と状態で幅があり、一定していない。当時のものと現行の再生産品では、ムーブメントが異なる場合がある。
確認箇所は、背面の署名の刻印、ガラスの傷、文字盤の変色、縁の研磨面の状態、時計が動くかである。
購入前チェックリスト
- 直径の選択(220mm/300mm。読む距離から決める)
- 文字盤の仕様(目盛りのみ/数字を配する)
- 壁からの出方(奥行42mm/52mm)
- 秒針の有無と動作音(型番による)
- 正規輸入品か並行輸入品かの確認(保証の適用範囲が異なる)
- 中古の場合、背面の署名の刻印
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ユンハンスは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。直径と文字盤の仕様で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- ユンハンスの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。並行輸入品は保証の対象外となる場合がありますので、購入前に販売元をご確認ください。
- どの型番を選べばよいですか?
- 文字盤の仕様(目盛りのみか、数字を配するか)と直径(220mmまたは300mm)の組み合わせで型番が分かれます。数字を配する型番は針の位置を数字と直接照らし合わせられます。直径300mmは離れた位置から見る場所に、220mmは近くで見る場所に向きます。
- 壁からどれくらい出ますか?
- 直径300mmの型番は奥行52mm、220mmの型番は42mmです。壁から出る寸法が異なり、斜めから見たときのケース側面の見え方が変わります。
- 秒針の音は気になりますか?
- 秒針を備える型番では、動作音の有無が型番によって異なります。静かな場所に置く場合は購入時にご確認ください。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(Wall Clock、model 32/0389、1957年、収蔵番号347.1961)。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 正規品には証明書が付き、背面に設計者の署名が刻まれます。中古で選ぶ場合はこの刻印を確かめてください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 乾いた柔らかい布で拭きます。汚れは薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、水気を残さないでください。研磨剤は縁の研磨面とガラスを傷めます。長期間使わないときは電池を抜いておいてください。