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ウイングバックチェアは、トム・ディクソンが設計し同名のブランドが製造する椅子である。鋼のフレームに硬質のフォームを重ね、張り地で覆う。高さ1,280mmの仕様と1,000mmの仕様がある。

このページでは、背の高さがもたらす条件、2つの寸法の選択、正規品の識別、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

2つの寸法が展開される。いずれも受注生産で、張り地の区分によって価格が異なる。以下に仕様を挙げる。

正式名称(日本語) ウイングバックチェア
製造ブランド トム・ディクソン
製造国 ヨーロッパ
フレーム 鋼のフレームによる
シェル 硬質のポリウレタンのフォームが外形をつくる。切り出したフォームを重ねる
座面構造 独立したばねを並べたクッションによる
脚部 オーク無垢材。黒く染めた仕上げと無着色の仕上げから選ぶ
張地カテゴリー 複数の価格の区分から選ぶ。布と革が展開される
サイズ(スタンダード) 幅740 × 奥行970 × 高さ1,280mm。座面高465mm
サイズ(マイクロ) 幅730 × 奥行730 × 高さ1,000mm。座面高430mm
カラーバリエーション 張り地と脚の仕上げの組み合わせから選ぶ
コレクション展開 椅子(2つの寸法)、ソファ(2種)、足を載せる仕様(2種)、食卓向けの椅子
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA と V&A が S チェア(457.1997、W.6-1993)ほかを収蔵している
価格 トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。寸法と張り地で価格が変わる
保証 購入の経路によって期間が異なる。取扱店に確認する
納期目安 受注生産。張り地によって期間が変わる。取扱店に確認する
付属品 台座に真鍮の銘板が入る

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

トム・ディクソンは、鋼のフレームであること、硬質のポリウレタンのフォームが外形をつくること、座面に独立したばねを並べたクッションを用いること、脚がオークの無垢材であること、寸法を公表している。正規品には台座に真鍮の銘板が入る。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。台座の銘板の有無は外から確認できる。

比較項目 正規品(トム・ディクソン) ライセンスを受けていない製品
フレーム 鋼(公表) 公表なし
座面のクッション 独立したばね(公表) 公表なし
オークの無垢材(公表) 公表なし
銘板 台座に入る なし
メーカー保証 対象 対象外

2つの寸法

高さの異なる2つの仕様がある。奥行と座面高も異なる。

比較項目 標準の仕様 小さい仕様
高さ 1,280mm 1,000mm
740mm 730mm
奥行 970mm 730mm
座面高 465mm 430mm

選び分けの目安

頭まで支えたい場合
標準の仕様は高さ1,280mm。座面高465mmとの差は815mmで、座った姿勢で頭まで囲まれる。
視界を遮りたくない場合
小さい仕様は高さ1,000mm。標準の仕様との差は280mmある。部屋の中央に置く場合、この差が視界に関わる。
設置場所が限られる場合
奥行は970mmと730mmで240mmの差がある。標準の仕様は奥行が大きい。

使用感と設置条件

背の高さ

標準の仕様は高さ1,280mm。座った姿勢で頭まで囲まれる。左右の張り出しが視界と音を遮る。

そのかわり、部屋の中央に置くと視線を遮る。背後が見えなくなるため、配置を確かめる。

天井の低い部屋では、この高さが圧迫として現れる場合がある。

座面と構造

鋼のフレームに硬質のフォームを重ね、外形をつくる。座面には独立したばねを並べたクッションを用いる。

座面高465mm。一般的な椅子(400〜450mm前後)よりやや高い。小さい仕様は430mmである。

ばねは繰り返しの荷重で緩む。座ったときの沈み方が変わった場合、取扱店に相談する。

搬入

標準の仕様は幅740×奥行970×高さ1,280mm。組み立て済みで運ぶ場合、この寸法が経路を通るかを確認する。

とくに高さ1,280mmは、傾けて運べるかが判断になる。搬入については取扱店に確認する。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

布は日光で色が褪せる。左右の張り出しは面積が大きく、日の当たり方によって色の差が生じやすい。

硬質のフォームが外形をつくる構成のため、荷重で潰れると輪郭の見え方も変わる。

座面の独立したばねは繰り返しの荷重で緩む。

オークの脚は日光で色が変わる。黒く染めた仕上げでは目立ちにくく、無着色の仕上げでは変化が現れやすい。

日常の手入れ

布の張り地
掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸う。左右の張り出しの内側にも埃が溜まる。
革の張り地
乾いた布で埃を払う。年に数回、革用のクリームで油分を補う。
乾いた布で拭く。無着色の仕上げは水分を残さない。
置き場所
直射日光を避ける。左右の張り出しで色の差が生じやすい。

張り替え

張り替えについては取扱店を通じて相談する。硬質のフォームが外形をつくる構成のため、対応の可否を確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

トム・ディクソンは公式サイトで製品情報と価格を公開している。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なるため、正規取扱については輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、寸法(2種)、張り地と色、脚の仕上げである。受注生産のため、納期は取扱店に確認する。

実物を確認する

高さ1,280mmという寸法が設置場所に対してどの程度を占めるかは、実測して確かめておく。

座った姿勢で頭まで囲まれる感覚も、実物で確認する。使う人の体格によって、囲まれ方が変わる。

中古の流通

相場は寸法、張り地、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、台座の銘板の有無、張り地の傷みと色褪せ(とくに左右の張り出し)、フォームの潰れと輪郭の変形、座面のばねの緩み、脚の状態である。

購入前チェックリスト

  • 寸法の選択(高さ1,280mm/1,000mm)
  • 設置場所の寸法(標準の仕様は奥行970mm)
  • 部屋の中央に置く場合、視線を遮ること
  • 天井の低い部屋での圧迫
  • 搬入経路(高さ1,280mmを傾けて運べるか)
  • 張り地と色、脚の仕上げ
  • 座面高465mm(小さい仕様は430mm)
  • 中古の場合、台座の銘板の有無

よくある質問

価格はどのくらいですか?
トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なり、寸法と張り地で価格が変わります。
どこで購入できますか?
トム・ディクソンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産のため納期もあわせてご確認ください。
2つの寸法はどう違いますか?
標準の仕様は幅740×奥行970×高さ1,280mm(座面高465mm)、小さい仕様は幅730×奥行730×高さ1,000mm(座面高430mm)です。高さの差は280mm、奥行の差は240mmあります。
座り心地はどうですか?
標準の仕様は高さ1,280mmで、座った姿勢で頭まで囲まれます。左右の張り出しが視界と音を遮ります。座面には独立したばねを並べたクッションを用い、座面高465mmは一般的な椅子(400〜450mm前後)よりやや高くなります。
設置場所を選びますか?
部屋の中央に置くと視線を遮り、背後が見えなくなるため配置をお確かめください。天井の低い部屋では高さが圧迫として現れる場合があります。
搬入できますか?
標準の仕様は幅740×奥行970×高さ1,280mmです。組み立て済みで運ぶ場合、この寸法が経路を通るかをご確認ください。とくに高さ1,280mmは傾けて運べるかが判断になります。搬入については取扱店にご確認ください。
正規品かどうかはどう見分けますか?
正規品には台座に真鍮の銘板が入ります。外から確認できます。
手入れはどうすればよいですか?
布の張り地は掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸います。左右の張り出しの内側にも埃が溜まります。革の張り地は乾いた布で埃を払い、年に数回クリームで油分を補ってください。左右の張り出しは面積が大きく、日の当たり方によって色の差が生じやすくなります。