このページについて
レッド&ブルーチェアは、ヘリット・トーマス・リートフェルトが1918年に発表した椅子である。カッシーナが製造する。角材と板を直線のみで組む。座面の高さは330mmと低い。
このページでは、角材を組む構成、座面の低さと設置、2つの仕上げ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ヘリット・リートフェルトの設計思想や経歴について詳しくはヘリット・リートフェルト プロフィールページをご覧ください。
レッド&ブルーチェアのデザインストーリーについて詳しくはレッド&ブルーチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
レッド&ブルーチェアはカッシーナが製造する。角材と板を直線のみで組む。以下に仕様を記す。
| 正式名称 | レッド&ブルーチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | カッシーナ |
| 構造 | 13本の角材の枠に、2枚の肘掛けと座面・背もたれの板を組む。水平と垂直の直線のみで接合する |
| 素材 | 枠は無垢材。座面と背もたれは合板に突板を貼る |
| 仕上げ(1つ目) | 1つ目の仕上げ。枠は黒の塗装、座面と背もたれは異なる色、角材の端部にも色を差す |
| 仕上げ(2つ目) | 2つ目の仕上げ。枠は黒の染色、端部と座面・背もたれの色が1つ目と異なる |
| サイズ | 幅655 × 奥行840 × 高さ875mm。座面の高さ330mm、肘掛けの高さ500mm |
| 別売の部材 | 座布団が別売で用意される。2つ目の仕上げで設定される |
| 納期 | 受注生産。納期は取扱店に確認する |
| 収蔵 | MoMA レッド ブルー チェア(1918〜1923年) 収蔵番号 487.1953。同館は試作(1917〜18年、収蔵番号 462.1983)も収蔵している |
| 価格 | カッシーナは価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 海外ヴィンテージ | Pamono等で取引(年代・状態により価格は大きく異なる) |
| 納期 | 受注輸入:約8〜9週間(カッシーナ・イクスシー経由) |
| パーマネントコレクション | MoMA(462.1983)、ブルックリン美術館、ヴィトラ・デザイン美術館 他 |
| デザイン運動 | デ・スティル(De Stijl, 1917-1931) |
角材を組む構成
13本の角材の枠に、2枚の肘掛けと座面・背もたれの板を組む。
水平と垂直の直線のみで接合する。角材が交差して端部が突き出る。
そのため、突き出た端部が外周に現れる。置き場所では実際の外形を確かめる。
接合の箇所は荷重がかかる。緩みを定期的に確かめる。
選び分けの目安
- 置き場所を決める場合
- 角材の端部が突き出る。実際の外形を確かめる。
- 見え方で選ぶ場合
- 接合の箇所が外から見える。端部にも色を差す。
- 長く使う前提の場合
- 接合の箇所に荷重がかかる。緩みを確かめる。
座面の低さと設置
座面の高さは330mm。低い部類にあたる。
そのため、立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なる。
座面と背もたれは板による。詰め物を持たない。
幅655 × 奥行840mm。奥行が大きい部類にあたる。
選び分けの目安
- 立ち座りを考える場合
- 座面の高さ330mm。実際に座って確かめられるとよい。
- 座り心地で選ぶ場合
- 板による。詰め物を持たない。
- 置き場所を決める場合
- 奥行840mm。実測する。
2つの仕上げ
仕上げは2つから選ぶ。枠と座面・背もたれ、角材の端部の色が異なる。
1つ目は枠を黒く塗装する。2つ目は黒く染色し、端部と座面・背もたれの色も異なる。
2つ目の仕上げでは座布団が別売で用意される。
いずれも塗装と染色による。擦れると下地が現れる。
選び分けの目安
- 見え方で選ぶ場合
- 2つの仕上げで色の組み合わせが異なる。
- 座り心地で選ぶ場合
- 2つ目の仕上げでは座布団が別売で用意される。
- 手入れの手間を考える場合
- 塗装と染色による。擦れると下地が現れる。
同じ設計者・同種の椅子との比較
椅子は構成の方式と座面の高さで性格が分かれる。
| 比較項目 | レッド&ブルー | ジグザグチェア | ユトレヒトアームチェア |
|---|---|---|---|
| 構成 | 角材と板を組む | 4枚の板をZ字に組む | 鋼の枠に張地を張る |
| 座面 | 板(詰め物なし) | 板(詰め物なし) | フォームに張地を張る |
| 座面の高さ | 330mm | 430mm | 370mm |
| 肘掛け | 持つ | 持たない | 持つ |
| 奥行 | 840mm | 430mm | 850mm |
選び分けの目安
- 立ち座りを考える場合
- 座面の高さ330mm。他の椅子より低い。
- 座り心地で選ぶ場合
- 詰め物を持たない。張地の椅子とは異なる。
- 置き場所を決める場合
- 奥行840mm。角材の端部も突き出る。
使用感と設置条件
座り心地
座面と背もたれは板による。詰め物を持たない。
背もたれが傾く。座面の高さ330mmとあわせて姿勢が決まる。
形状
角材が交差して端部が突き出る。外周に現れる。
肘掛けは板による。高さは500mm。
床との関係
角材の端が床に接する。無垢材による。
床材によっては擦れる。動かす際に確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
塗装と染色は擦れると下地が現れる。角材の端部で生じやすい。
無垢材は湿度の変化で伸縮する。急な乾燥は割れを招く。
日光で色が変わる。塗装の仕上げでも生じる。
接合の箇所は荷重がかかる。緩みが生じる場合がある。
日常の手入れ
- 塗装した箇所
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
- 角材の端部
- 擦れを確かめる。突き出た箇所にあたる。
- 接合の箇所
- 緩みを定期的に確かめる。荷重がかかる箇所にあたる。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。色の変化と割れを招く。
修理と部品
塗装の補修と接合の箇所については、取扱店を通じて相談する。
色の再現の可否もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
カッシーナは公式サイトで取扱店を案内している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
受注生産にあたる。仕上げを決めてから製作される。納期を確かめる。
実物を確認する
座面の高さ330mmでの立ち座りは、実際に座って確かめられるとよい。
角材の端部の突き出しも現物で分かる。
中古の流通
当初は別の製造元によるものであった。年式を確かめる。
確認箇所は、塗装の擦れと色の変化、接合の箇所の緩み、角材の端部、木部の割れである。
購入前チェックリスト
- 座面の高さ330mm(低い部類にあたる)
- 詰め物を持たないこと
- 角材の端部が突き出ること(実際の外形を確かめる)
- 置き場所(幅655 × 奥行840mm)
- 仕上げの選択(2つ。色の組み合わせが異なる)
- 座布団は2つ目の仕上げで別売であること
- 接合の箇所の定期的な確認
- 直射日光と急な乾燥を避けること
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- カッシーナは価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- カッシーナの公式サイトで取扱店が案内されています。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
- どのような構造ですか?
- 13本の角材の枠に2枚の肘掛けと座面・背もたれの板を組みます。水平と垂直の直線のみで接合し、角材が交差して端部が突き出ます。
- 座面が低いのですか?
- 330mmで低い部類にあたります。立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なるため、実際に座ってお確かめください。
- 座り心地はどうですか?
- 座面と背もたれは板で詰め物を持ちません。2つ目の仕上げでは座布団が別売で用意されます。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅655×奥行840×高さ875mmです。角材の端部が突き出るため、置き場所では実際の外形をお確かめください。
- 仕上げは選べますか?
- 2つから選べます。枠と座面・背もたれ、角材の端部の色が異なります。2つ目の仕上げでは座布団も別売で用意されます。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(レッド ブルー チェア、1918〜1923年、収蔵番号487.1953)。同館は試作(1917〜18年、462.1983)も収蔵しています。