エクストラウォール ベッド ― リビングの思想を寝室へ導くモジュラーベッド

エクストラウォール ベッド(Extra Wall Bed)は、Living Divaniのモジュラーベッドである。2002年に発表されたモジュラーソファ「Extra Wall」のデザイン言語をベッドルームへ拡張し、2004年にコレクションへ加えられた。端正な直線と明快なボリュームで構成され、ヘッドボードとフレームのプロポーションが寝室に落ち着いた佇まいをもたらす。

ヘッドボードとフレームをモジュラー構造とすることで、異なるサイズのエレメントを自在に組み合わせ、空間と暮らしに応じた構成を実現できる点が最大の特徴である。ファブリックまたはレザーによる張り地の選択肢も幅広く、一台として同じ表情のない、パーソナルな寝室空間を創出する。

デザインの特徴とコンセプト

エクストラウォール ベッドのデザインは、プロポーションの精緻さと素材の質感への配慮に貫かれている。直方体のボリュームを基調とし、ヘッドボード・フレーム・ベッドステッドのすべてが幾何学的な明瞭さをもって構成される。装飾的な要素を抑えながらも、パディングの厚みと張り地の質感によって、視覚的な豊かさと触覚的な安心感を両立している。

モジュラー構造の意義

ヘッドボードは高さの異なるエレメントを組み合わせることで、非対称のコンポジションを生み出すことが可能である。この構造はサイズ対応にとどまらず、寝室という空間に構成する楽しみをもたらす。ソファコレクション「Extra Wall」で確立されたモジュラーの思想が、ベッドにおいても一貫して表現されている。

素材と構造

フレームはポプラ材と松材の二重パネル構造を採用し、密度の異なるポリウレタンフォームで入念にパディングされる。下地にはニードルパンチ加工を施したポリエステルファイバーがポリアミドベルベット裏地と一体化され、張り地を美しく支える。ベッドのアセンブリーとスラットベース支持には、ブラックエポキシ粉体塗装のスチールフレームが用いられ、構造としての堅牢さを担保する。張り地はファブリック仕様であればベルクロによる全面着脱が可能であり、クリーニングやカバーの交換にも対応する。レザー仕様は固定式となる。

サイズ展開とオプション

マットレスサイズは160×200cm、180×200cm、200×200cmのヨーロッパ規格に加え、アメリカンクイーン(153×203cm)およびキング(193×203cm)にも対応する。さらに、スラットベースを持ち上げるガスリフトピストン機構をオプションで選択でき、ベッド下の収納スペースを有効活用することも可能である。高さ調整用のスペーサーにより、4cmの嵩上げにも対応する。

Extra Wallシリーズの系譜

エクストラウォール ベッドの母体となる「Extra Wall」ソファは、2002年にデザインされた。正方形を基調とするモジュールを自由に組み合わせ、多様なシーティングコンフィギュレーションを構築できるシステムソファとして、Living Divaniのコレクションにおける中核的存在となった。その島のようなデザインは、モジュールと張り地の組み合わせによって多様な構成を生み出せる点が支持されてきた。

2004年に発表されたベッドバージョンは、このモジュラーの思想をベッドルームへ展開したものである。現在はExtra Wallソファ、Extrasoftソファ・ベッド、NeoWallソファ・ベッド、Softwallベッドなど、ソファに起源をもつベッドコレクションがLiving Divaniのラインナップを構成している。

基本情報

商品名 エクストラウォール ベッド / Extra Wall Bed
デザイナー Piero Lissoni(ピエロ・リッソーニ)/ イタリア / 1956年生
ブランド Living Divani(リビング ディバーニ)
デザイン年 2004年(ソファ版 Extra Wall: 2002年)
製造国 イタリア
主要素材 ポプラ・松二重パネルフレーム、密度差ポリウレタンフォーム、ポリエステルファイバー/ポリアミドベルベット下地、ブラックエポキシ粉体塗装スチールフレーム
張り地 ファブリック(ベルクロ着脱式)またはレザー(固定式)
サイズ例(キング) W 230 × D 270 × H 43〜60 cm
対応マットレスサイズ 160×200 / 180×200 / 200×200 / Queen 153×203 / King 193×203 cm
オプション ガスリフトピストン機構(スラットベース持ち上げ)、高さ調整スペーサー(+4cm)
納期 受注生産 約12〜20週間
カテゴリ ベッド