このページについて
PK71 ネストテーブルは、ポール・ケアホルムが1957年に設計しフリッツ・ハンセンが製造する小型のテーブルである。ステンレス鋼のフレームにアクリルの天板を載せる。大・中・小の3点組で、入れ子にして収められる。
このページでは、3点組の寸法と入れ子にする条件、素材ごとの手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ポール・ケアホルムの設計思想や経歴について詳しくはポール・ケアホルムプロフィールページをご覧ください。
PK71 ネストテーブルのデザインストーリーについて詳しくはPK71 ネストテーブル紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
PK71は、フリッツ・ハンセン社がデンマーク国内の自社工房で製造する正規品である。以下に主要な仕様を整理した。
| 正式名称(日本語) | PK71 ネストテーブル |
|---|---|
| 製造ブランド | フリッツ・ハンセン |
| 製造国 | デンマーク |
| 素材(フレーム) | ステンレス鋼。つや消しの仕上げによる。溶接で組み、ネジやボルトを用いない |
| 素材(天板) | アクリル |
| サイズ(大) | 幅280 × 奥行280 × 高さ285mm |
| サイズ(中) | 幅265 × 奥行265 × 高さ270mm |
| サイズ(小) | 幅250 × 奥行250 × 高さ255mm |
| カラーバリエーション | 天板は黒または白から選ぶ |
| 価格 | フリッツ・ハンセンは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。天板の色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 付属品 | 正規品の証明書、通し番号 |
| 構成 | 大・中・小の3点組 |
| スタッキング | 入れ子にして収められる |
| 収蔵 | MoMA ネストテーブル(1963年) 収蔵番号 297.1999.1-3 |
3点組の寸法
大・中・小の3点で構成される。寸法の差は幅と奥行が15mm、高さも15mmである。
| 寸法 | 幅・奥行 | 高さ |
|---|---|---|
| 大 | 280mm | 285mm |
| 中 | 265mm | 270mm |
| 小 | 250mm | 255mm |
この15mmの差により、小を中の下へ、中を大の下へ収められる。3点を重ねると、大1点分の場所に収まる。
選び分けの目安
- 収納の場所が限られる場合
- 3点を入れ子にすると、幅280×奥行280mmの範囲に収まる。
- 並べて使う場合
- 高さが15mmずつ異なるため、並べると段差が生まれる。同じ高さの面としては使えない。
- 載せられる範囲
- 最も大きいものでも幅280×奥行280mm。載せるものの大きさを踏まえる。
類似商品・競合との比較
入れ子にできる小型のテーブルは、素材と構成の点数で性格が分かれる。
| 比較項目 | PK71 | ネストテーブル(アイソコン) | DLM サイドテーブル / ドント・リーブ・ミー サイドテーブル |
|---|---|---|---|
| 構成 | 3点組 | 2つの寸法 | 単体 |
| 素材 | ステンレス鋼とアクリル | 樺合板 | 粉体塗装のスチール |
| 入れ子にできるか | 3点を重ねられる | 2つを重ねられる | できない |
| 天板の寸法 | 250〜280mm | 幅415〜460mm | 直径による |
| 高さ | 255〜285mm | 352/370mm | 440/650mm |
選び分けの目安
- 複数を使い分ける場合
- 3点組のため、必要に応じて1点だけ使う、3点を並べるといった使い方ができる。
- 低い位置で使う場合
- 高さ255〜285mmは、同種の小型テーブルのなかでも低い。ソファの座面よりかなり低い位置になる。
- 天板の広さが要る場合
- 最も大きいもので幅280×奥行280mm。より広い天板が要る場合、別の製品が該当する。
使用感と設置条件
フレームの構造
ステンレス鋼のフレームは溶接で組み、ネジやボルトを用いない。接合部が外に現れない構成である。
そのかわり、変形した場合の調整ができない。溶接による構造のため、部材ごとの交換も成り立たない。
天板の素材
天板はアクリルで、黒または白から選ぶ。ガラスより軽く、割れにくい。
いっぽうでガラスより傷が付きやすい。細かい傷が蓄積すると曇る。
高さ
高さ255〜285mm。一般的なソファの座面(400mm前後)よりかなり低い。座った位置から手を伸ばす際、下方に手を下ろすことになる。
3点で高さが15mmずつ異なるため、並べると段差が生まれる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
ステンレス鋼は錆びにくい。つや消しの仕上げは細かい傷が目立ちにくいが、研磨の目に逆らって擦ると跡が残る。
アクリルはガラスより傷が付きやすい。細かい傷が蓄積すると曇る。有機溶剤に触れると表面が変質する。
入れ子にする際、天板とフレームが接する箇所で擦れる。頻繁に出し入れする場合、この箇所から傷みが進む。
日常の手入れ
- フレーム
- 乾いた柔らかい布で、研磨の目に沿って拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 天板
- 柔らかい布で拭く。研磨剤と溶剤はアクリルを傷める。乾いた埃が付いたまま擦ると、細かい傷が入る。
- 入れ子にする前
- 埃を払ってから重ねる。付いたまま重ねると接する箇所が擦れる。
修理
フレームは溶接による構造のため、変形した場合の調整が難しい。天板の交換については取扱店に確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決めるのは天板の色である。3点組での販売にあたる。
実物を確認する
高さ255〜285mmという低さは、使う場面での位置関係を実物で確かめられるとよい。
アクリルの天板の質感も、現物で確認する。
中古の流通
相場は天板の色、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、3点が揃っているか、天板の傷と曇り、フレームの変形と傷、正規品の証明書と通し番号の有無である。溶接による構造のため、変形した個体の調整は難しい。
購入前チェックリスト
- 天板の色(黒/白)
- 3点組であること
- 入れ子にした状態の寸法(幅280×奥行280mm)
- 高さ255〜285mm(一般的なソファの座面よりかなり低い)
- 並べると段差が生まれること
- 天板がアクリルで傷が付きやすいこと
- 溶接による構造のため変形の調整が難しいこと
- 中古の場合、3点が揃っているか
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フリッツ・ハンセンは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。天板の色で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- フリッツ・ハンセンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 3点の寸法はどう違いますか?
- 幅・奥行は280/265/250mm、高さは285/270/255mmです。それぞれ15mmずつ異なり、この差により小を中の下へ、中を大の下へ収められます。3点を重ねると大1点分の場所に収まります。
- 並べて使えますか?
- 使えますが、高さが15mmずつ異なるため段差が生まれます。同じ高さの面としては使えません。
- どんな高さですか?
- 高さ255〜285mmで、一般的なソファの座面(400mm前後)よりかなり低くなります。座った位置から手を伸ばす際、下方に手を下ろすことになります。
- 天板は傷が付きやすいですか?
- 天板はアクリルで、ガラスより軽く割れにくいいっぽう、ガラスより傷が付きやすくなっています。細かい傷が蓄積すると曇ります。有機溶剤に触れると表面が変質します。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(Nesting Tables、1963年、収蔵番号297.1999.1-3)。
- 手入れはどうすればよいですか?
- フレームは乾いた柔らかい布で、研磨の目に沿って拭いてください。天板は柔らかい布で拭き、研磨剤と溶剤は使わないでください。乾いた埃が付いたまま擦ると細かい傷が入ります。入れ子にする際も、埃を払ってから重ねてください。