このページについて
シルバーテーブルは、フィン・ユールが1948年に設計した食卓である。ハウス・オブ・フィン・ユールが製造する。2つの寸法があり、それぞれ銀の象嵌のある仕様とない仕様に分かれる。延長の板2枚が付属する。
このページでは、銀の象嵌の有無による選択、延長の板の扱い、素材の組み合わせ、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
フィン・ユールの設計思想や経歴について詳しくはフィン・ユール プロフィールページをご覧ください。
シルバーテーブルのデザインストーリーについて詳しくはシルバーテーブル紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
シルバーテーブルは、Onecollection(House of Finn Juhl)がフィン・ユール作品の正規製造権に基づき、デンマークにて生産している。すべての製品には真正性証明書(Certificate of Authenticity)が付帯する。ラージサイズとスモールサイズの2サイズ展開であり、それぞれ銀インレイ付きと銀インレイなしの仕様を選択できる。
| 正式名称 | シルバーテーブル |
|---|---|
| 現行製造 | ハウス・オブ・フィン・ユール |
| サイズ(大) | 幅2,000 × 奥行1,400 × 高さ725mm。延長の板を加えると幅3,100mm |
| サイズ(小) | 幅1,800 × 奥行1,200 × 高さ725mm。延長の板を加えると幅2,900mm |
| 天板 | 木の突板。縁は無垢材。オイルの仕上げによる。延長の板2枚が付属するが、天板の内部には収納できない |
| フレーム | 無垢材 |
| 銀の象嵌 | 銀の象嵌。大きい仕様は30枚(延長時42枚)、小さい仕様は22枚(延長時34枚)。円形の象嵌が席の位置を示す |
| 素材の組み合わせ(大) | 天板と枠の樹種を組み合わせる。4通りから選ぶ。1通りは象嵌のない仕様のみ |
| 素材の組み合わせ(小) | 天板と枠の樹種を組み合わせる。5通りから選ぶ。リノリウムの天板もある。象嵌のある仕様は1種の樹種のみ対応する |
| 最大着席人数 | 延長の板を加えた場合、最大14名 |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA と AIC が複数点を収蔵している |
| 価格 | ハウス・オブ・フィン・ユールは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
| 納期 | 受注生産。納期は取扱店に確認する |
| 付属品 | 延長の板2枚、正規品であることを示す証明書 |
天板裏面の縁に沿って設けられた溝(インデント)は、天板を引き分けてエクステンションリーフを挿入する際の手掛かりとなる。リーフを追加する際も脚部フレームは移動しないため、大人数への切り替えが容易である。純銀インレイは、4名、6名、8名、10名と着席人数に応じた配置を示す目印も兼ねる。
銀の象嵌の有無による選択
それぞれの寸法に、銀の象嵌のある仕様とない仕様がある。
象嵌は円形で、席の位置を示す。大きい仕様は30枚、小さい仕様は22枚。延長の板を加えると、それぞれ42枚と34枚になる。
象嵌のある仕様では、選べる素材の組み合わせが制限される。小さい仕様では1種の樹種のみ対応する。
銀は空気に触れて色が濃くなる。木部との対比が経年で変わる。
選び分けの目安
- 素材の組み合わせを優先する場合
- 象嵌のない仕様のほうが選択の幅が広い。
- 席の位置を示したい場合
- 円形の象嵌が目印になる。延長時にも対応する。
- 経年での見え方を想定する場合
- 銀は色が濃くなる。木部との対比が変わる。
延長の板の扱い
延長の板2枚が付属する。大きい仕様は幅2,000mmから3,100mm、小さい仕様は幅1,800mmから2,900mmまで伸ばせる。
ただし、板は天板の内部には収納できない。使わない時期は別の場所に保管する。
板は木の突板による。保管する場所の湿度と日光を確かめる。天板と色が変わる場合がある。
延長すると最大14名まで座れる。伸ばした状態での置き場所もあわせて確かめる。
選び分けの目安
- 保管の場所を確かめる場合
- 板は天板の内部に収納できない。別の場所に保管する。
- 保管の条件を考える場合
- 木の突板による。湿度と日光で天板と色が変わる場合がある。
- 延長を想定する場合
- 幅が1,100mm伸びる。伸ばした状態での置き場所を確かめる。
素材の組み合わせ
天板と枠の樹種を組み合わせる。大きい仕様は4通り、小さい仕様は5通りから選ぶ。
小さい仕様にはリノリウムの天板もある。木の天板とは手入れの条件が異なる。
天板はオイルの仕上げによる。塗膜をつくらないため、水分が染み込む。定期的な塗り直しも要る。
縁は無垢材による。突板の天板と縁で、木目の見え方が異なる。
選び分けの目安
- 手入れの手間を考える場合
- オイルの仕上げは定期的な塗り直しを要する。リノリウムとは条件が異なる。
- 組み合わせの幅で選ぶ場合
- 小さい仕様のほうが選択肢が多い。リノリウムの天板もある。
- 見え方を確かめる場合
- 天板は突板、縁は無垢材による。木目の見え方が異なる。
同種の机との比較
延長できる食卓は、板の収納と素材で性格が分かれる。
| 比較項目 | シルバーテーブル | コペンハーグ ダイニングテーブル | FJ パネルシステム |
|---|---|---|---|
| 用途 | 食卓 | 食卓 | 収納 |
| 延長 | 板2枚が付属する | 板と脚が別売 | 該当しない |
| 板の収納 | 天板の内部にはできない | 取扱店に確認する | 該当しない |
| 天板の仕上げ | オイル(塗膜をつくらない) | リノリウム/化粧板/木の突板 | 該当しない |
| 素材の組み合わせ | 天板と枠を組み合わせる | 天板と脚を別々に選べる | 部材ごとに選べる |
選び分けの目安
- 延長の部材を確かめる場合
- 板2枚が付属する。別売の製品とは条件が異なる。
- 保管の場所を考える場合
- 板は天板の内部に収納できない。別の場所が要る。
- 手入れの手間を考える場合
- オイルの仕上げは定期的な塗り直しを要する。
使用感と設置条件
寸法と搬入
大きい仕様は幅2,000 × 奥行1,400mm、小さい仕様は幅1,800 × 奥行1,200mm。高さはいずれも725mm。
奥行1,400mmでは中央に手が届きにくい場合がある。搬入経路もあわせて確かめる。
枠の構成
枠は無垢材による。脚は天板の四隅にある。
延長した状態では、板の下に脚がない範囲が生じる。撓みについては取扱店に確認する。
床との関係
脚は木のため、床に接する箇所も木による。床材によっては傷が付く。
保護材の要否を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
木の突板は日光で色が変わる。延長の板を別に保管すると、色の差が生じる場合がある。
オイルの仕上げは塗膜をつくらない。水分が染み込み、輪染みが残る場合がある。
銀の象嵌は空気に触れて色が濃くなる。木部との対比が変わる。
無垢材の枠は湿度の変化で伸縮する。急な乾燥は割れを招く。
日常の手入れ
- 天板
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分はすぐに拭き取る。定期的な塗り直しを要する。
- 銀の象嵌
- 乾いた布で拭く。研磨剤は木部に付かないよう注意する。
- 延長の板
- 天板と同じ条件で保管する。湿度と日光を避ける。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。
修理と部品
天板の補修とオイルの塗り直しについては、取扱店を通じて相談する。
銀の象嵌の補修もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
ハウス・オブ・フィン・ユールは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
受注生産にあたる。寸法、象嵌の有無、素材の組み合わせを決めてから製作される。納期を確かめる。
実物を確認する
銀の象嵌の見え方は、実物で確かめられるとよい。木部との対比も分かる。
天板と縁で木目の見え方が異なる点も確認できる。
中古の流通
当初の製作者による古い個体も流通する。製法と素材が異なる場合があるため、年式を確かめる。
確認箇所は、天板の輪染みと突板の状態、銀の象嵌の欠け、延長の板が揃っているか、枠の接合部である。
購入前チェックリスト
- 銀の象嵌の有無(素材の組み合わせが制限される)
- 寸法の選択(幅2,000mm/1,800mm)
- 延長の板を保管する場所(天板の内部には収納できない)
- 延長した状態での置き場所(幅3,100mm/2,900mm)
- 素材の組み合わせ(小さい仕様にはリノリウムもある)
- オイルの仕上げ(定期的な塗り直しを要する)
- 木の脚が床に接すること
- 受注生産の納期
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- ハウス・オブ・フィン・ユールは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。寸法、象嵌の有無、素材の組み合わせで価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- ハウス・オブ・フィン・ユールの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
- 銀の象嵌はどのようなものですか?
- 円形の象嵌が席の位置を示します。大きい仕様は30枚、小さい仕様は22枚で、延長の板を加えるとそれぞれ42枚と34枚になります。銀は空気に触れて色が濃くなり、木部との対比が経年で変わります。
- 象嵌のある仕様とない仕様で違いはありますか?
- 象嵌のある仕様では選べる素材の組み合わせが制限されます。小さい仕様では1種の樹種のみ対応します。素材の組み合わせを優先する場合は、象嵌のない仕様のほうが選択の幅が広くなります。
- 延長の板は本体に収納できますか?
- できません。天板の内部には収納できないため、使わない時期は別の場所に保管することになります。板は木の突板のため、保管する場所の湿度と日光によって天板と色が変わる場合があります。
- 何人で使えますか?
- 延長の板を加えた場合、最大14名まで座れます。大きい仕様は幅2,000mmから3,100mm、小さい仕様は幅1,800mmから2,900mmまで伸ばせます。
- 素材は選べますか?
- 天板と枠の樹種を組み合わせ、大きい仕様は4通り、小さい仕様は5通りから選べます。小さい仕様にはリノリウムの天板もあり、木の天板とは手入れの条件が異なります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 天板はオイルの仕上げで塗膜をつくらないため、水分をすぐに拭き取り定期的な塗り直しを要します。銀の象嵌は乾いた布で拭き、研磨剤が木部に付かないようご注意ください。延長の板も天板と同じ条件で保管してください。