ネオウォールは、ピエロ・リッソーニがリビング・ディバニのために設計したモジュラーソファである。2011年発表。寸法の異なる複数のユニットを組み合わせて構成をつくる。

座面が低く、水平方向に伸びる姿をとる。縁の角には目立つフレンチステッチが入り、詰め物の厚みが輪郭として現れる。

特徴・コンセプト

フレームはポプラとパインの二重パネル構造で、ゴムを被覆した弾性ベルトを交差させて張る。この上に密度の異なるポリウレタンフォームを積む。

詰め物には二つの仕様がある。一つは、洗浄・殺菌したグースダウンを区画ごとに縫い分けたキルティングマットで覆うもの。もう一つは、密度の異なるポリウレタンフォームとビスコソフト「Xtra-pur」をアクリル繊維で覆うもの。前者は沈み込みが深く、後者は形の保持に優れる。

座面の奥行は680mm、940mm、1,340mmから選べる。940mmを超える設定は、通常のソファというより床に近い島のような使い方になる。座面、背もたれ、肘掛けのそれぞれに複数の寸法が用意され、自由に組み合わせられる。肘掛けは低いものが460mm、高いものが630mm。

脚は黒のPVC製で高さ調整ができるほか、マットサテン仕上げのステンレス鋼も選べる。張り地はファブリックとレザーの双方に対応し、ベルクロとファスナーで完全に取り外せる。ユニットどうしはフックで連結する。

背景

ピエロ・リッソーニはリビング・ディバニのアートディレクションを長く務めてきた設計者である。抑制された輪郭と、素材の質で語る手法を特徴とする。

ネオウォールという名称は、壁のように空間を区切る家具という発想を示す。低く長い塊を配置することで、間仕切りを立てずに領域を分ける。オープンな間取りの住宅が増えた時期に、この考え方は実用的な意味を持った。

同じリッソーニがリビング・ディバニのために手がけた製品としては、エクストラソフトやエクストラウォール ソファがあり、いずれも低く水平に伸びる構成を共有する。角の立った輪郭をとるエクストラウォールに対し、ネオウォールはフレンチステッチによる丸みを持つ。

評価

実務では、天井が高く床面積に余裕のある空間に向く。座面が低いため視線が下がり、部屋が広く感じられる。一方、天井高が2.4m程度の一般的な住宅では、低さが間延びして見える場合がある。

張り地を完全に取り外せる構成のため、経年後の交換や季節ごとの使い分けに対応する。奥行940mm以上の設定を選ぶ場合は、搬入経路と設置後の動線を事前に確認しておく必要がある。ソファベッド版も供給されている。

基本情報

デザイナーピエロ・リッソーニ / Piero Lissoni
発表年2011年
ブランドリビング・ディバニ / Living Divani
カテゴリーモジュラーソファ
フレームポプラ+パインの二重パネル、ゴム被覆の弾性ベルト
詰め物密度差ポリウレタンフォーム+グースダウンのキルティングマット、または+ビスコソフト「Xtra-pur」
座面奥行680 / 940 / 1,340mm
肘掛け高低 460mm / 高 630mm
黒PVC(高さ調整可)またはステンレス鋼(マットサテン)
張り地ファブリック / レザー(ベルクロ・ファスナーで全脱着可)
連結フックによるユニット接合