コピーキャットは、マイケル・アナスタシアデスが2015年にフロスのために設計したテーブルランプである。大小二つの球体が一点で接する。大きい方は乳白ガラスで発光し、小さい方は金属の塊で光らない。
アナスタシアデス自身はこの構成を、二つの球が触れ合い、小さく貴い素材の球が大きな球の影に置かれている状態として説明している。
特徴・コンセプト
大きい球は手吹きの乳白ガラスで、内部のLEDを拡散させるディフューザーとして働く。小さい球は無垢のアルミニウムから削り出され、ポリッシュ、塗装、メッキのいずれかで仕上げられる。この球は発光せず、大きい球の光を受けて表面に反射像を結ぶ。
二つの球の接点が構造上の要になっている。小球が大球を支え、同時に接地面としても働く。追加の脚や台座を持たないため、輪郭は二つの円だけで完結する。
寸法は幅約300mm、高さ約297mm、小球の径は約98mm。電源ケーブル上に調光スイッチが付く。
光る球と光らない球を並べるという構成は、照明を機能から切り離して二つの物体の関係として扱う試みにあたる。小さい球は光源でも支柱でもなく、大きい球に対する応答として置かれている。
背景
アナスタシアデスはロンドンを拠点とする設計者で、照明を主軸に活動している。フロスとの協働からはコーディネイツなども生まれている。
評価
実務では、サイドテーブルやコンソールの上に置く小型の照明として選ばれる。全高約297mmは視線より下に収まり、光源が直接目に入らない。調光により就寝前の照度まで落とせる。
一方、光量そのものは作業灯としては足りない。読書灯を求める用途には向かず、空間に光の点を置くという性格が強い。同じアナスタシアデスのコーディネイツは、直交する発光バーを組んで規模を変えられる構成をとる。
マイケル・アナスタシアデスの設計思想や経歴について詳しくはマイケル・アナスタシアデスプロフィールページをご覧ください。
フロスの歴史や他の製品について詳しくはフロスブランドページをご覧ください。
基本情報
| デザイナー | マイケル・アナスタシアデス / Michael Anastassiades |
|---|---|
| 発表年 | 2015年 |
| ブランド | フロス / Flos |
| カテゴリー | テーブルランプ |
| 素材 | 手吹き乳白ガラス(大球)、無垢アルミニウム削り出し(小球) |
| 仕上げ | ポリッシュ / 塗装 / メッキ |
| サイズ | 幅 約300mm × 高さ 約297mm(小球径 約98mm) |
| 調光 | 電源ケーブル上のスイッチで可 |