このページについて
ビートライトは、トム・ディクソンが2004年に発表した吊り下げる照明である。真鍮の板を手で叩いて成形するため、表面と寸法に個体差が生じる。取り付けの方式によっては電気工事を要する。
このページでは、取り付けの方式、手叩きによる個体差、形状の選択、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ビートライトのデザインストーリーについて詳しくはビートライト紹介ページをご覧ください。
トム・ディクソンの設計思想や経歴について詳しくはトム・ディクソン プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
ビートライトはトム・ディクソンが製造する。真鍮の板を手で叩いて成形する。
| 正式名称 | ビートライト |
|---|---|
| 製法 | 真鍮の板を型に当てて成形し、溶接したのち手で叩いて仕上げる。1個あたり数日を要する |
| 素材 | 手で叩いて成形した真鍮。外面は塗装または研磨の仕上げ。内面は真鍮の地または銀のめっきによる |
| 仕上げ | 4種から選ぶ。外面と内面の組み合わせが仕上げによって異なる |
| 光源(LED版) | LEDを組み込む仕様。調光に対応する(対応する調光器を用いる場合)。LEDの部分は交換できる |
| ケーブル | 布で覆ったケーブル。約2.5m。長さを詰められる。天井側の部品は直径125mm |
| IP規格 | 屋内専用 |
| 個体差 | 手で叩いて成形するため、表面の凹凸と寸法に個体差が生じる |
| 価格 | トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 取付方式(日本版) | 天井に直接取り付ける方式(電気工事を要する)と、引掛シーリングに取り付ける方式から選ぶ |
取り付けの方式
日本向けには2つの方式がある。天井に直接取り付ける方式と、引掛シーリングに取り付ける方式である。
天井に直接取り付ける方式では電気工事を要する。有資格者による作業になるため、購入前に手配を確認する。
引掛シーリングに取り付ける方式では、既設の器具と交換できる。ただし引掛シーリングが設置されていることが前提になる。
ケーブルは約2.5m。長さを詰められるが、詰める作業も取り付けの際に行うことになる。
選び分けの目安
- 既設の器具と交換する場合
- 引掛シーリングに取り付ける方式がある。設置されていることが前提になる。
- 天井に直接取り付ける場合
- 電気工事を要する。有資格者による作業になる。
- 吊り下げる高さを決める場合
- ケーブルは約2.5m。詰める作業も取り付けの際に行う。
手叩きによる個体差
真鍮の板を型に当てて成形し、手で叩いて仕上げる。そのため、表面の凹凸が一点ごとに異なる。
寸法にも個体差が生じる。複数を並べて吊る場合、大きさが揃うとは限らない。
叩いた跡は光を受けて陰影をつくる。写真と同じ見え方にはならない。
内面が真鍮の地による仕上げでは、叩いた跡が光を反射する。見上げる位置から見える。
選び分けの目安
- 見え方を確かめたい場合
- 表面の凹凸が一点ごとに異なる。可能であれば現物を確認する。
- 複数を並べて吊る場合
- 寸法にも個体差が生じる。大きさが揃うとは限らない。
- 見上げる位置から見る場合
- 内面の仕上げによって見え方が変わる。真鍮の地では叩いた跡が反射する。
形状と仕上げの選択
複数の形状が展開される。細長いもの、幅の広いもの、丸みのあるものなどがある。
形状によって光の広がり方が変わる。細長い形状では下方向に絞られ、幅の広い形状では広がる。
仕上げは4種から選ぶ。外面と内面の組み合わせが仕上げによって異なる。
複数を並べて吊る場合、形状を揃えるか混ぜるかで見え方が変わる。
選び分けの目安
- 光の広がりで選ぶ場合
- 細長い形状では下方向に絞られ、幅の広い形状では広がる。
- 見上げたときの見え方で選ぶ場合
- 内面の仕上げが関わる。真鍮の地と銀のめっきで異なる。
- 複数を並べる場合
- 形状を揃えるか混ぜるかを決める。寸法には個体差が生じる。
同種の照明との比較
照明は設置の方式と個体差の現れ方で性格が分かれる。
| 比較項目 | ビートライト | ジェルデ シグナル SI333 | AJ フロアランプ |
|---|---|---|---|
| 設置 | 天井から吊る | 置く(台による) | 床に置く |
| 工事 | 方式により要する | 要さない | 要さない |
| 個体差 | 表面の凹凸と寸法 | 塗装の色むらと傷 | 生じにくい |
| 光源 | LEDを組み込む | 電球(E14) | 電球(E26、付属) |
| 調光 | 対応する | 本体では対応しない | 本体では対応しない |
選び分けの目安
- 設置の手間を考える場合
- 方式によっては電気工事を要する。置くだけの製品とは条件が異なる。
- 明るさを調整したい場合
- 調光に対応する。対応する調光器を用いる。
- 個体差を確かめる場合
- 表面の凹凸と寸法に生じる。塗装の個体差とは性質が異なる。
使用感と設置条件
吊り下げる高さ
ケーブルは約2.5m。長さを詰めて高さを決める。
食卓の上に吊る場合、頭が当たらない高さを想定する。座った状態からの見え方も確かめる。
光源
LEDを組み込む仕様がある。電球を交換する構成ではない。
LEDの部分は交換できる。方法は取扱店に確認する。
調光に対応する。対応する調光器を用いる。
重量
真鍮による。形状によって重量が変わる。
天井の下地が荷重を支えられるかを確かめる。取り付けの際に確認する。
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
真鍮の地を活かす仕上げは空気に触れて色が濃くなる。塗装の仕上げでは変化が現れにくい。
塗装の仕上げは擦れると下地が現れる。叩いた跡の凸部から進みやすい。
叩いた跡の凹部には埃が溜まる。上面ではとくに溜まりやすい。
LEDは消耗する。交換の方法を確かめておく。
日常の手入れ
- 外面
- 電源を切り冷めてから、柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 叩いた跡の凹部
- 柔らかい刷毛で埃を払う。上面にも溜まる。
- 内面
- 柔らかい布で拭く。真鍮の地による仕上げでは指紋が残る。
- ケーブル
- 埃を払う。布で覆われるため汚れが付きやすい。
修理と部品
LEDの交換については取扱店に確認する。方法が定められている。
天井に取り付けられた状態での作業になる。電気の部品を含むため、自分で分解しない。
どこで買うか
取扱店の調べ方
トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
形状と仕上げから選ぶ。取扱店によって扱う範囲が異なる。納期も確かめる。
実物を確認する
表面の凹凸は一点ごとに異なる。灯した状態の陰影も現物で分かる。
内面の仕上げは見上げる位置から見える。実物で確かめられるとよい。
設置前の確認
取り付けの方式を決める。天井に直接取り付ける場合、電気工事の手配を確認する。
吊り下げる高さと、天井の下地が荷重を支えられるかもあわせて確かめる。
購入前チェックリスト
- 取り付けの方式(電気工事の要否)
- 引掛シーリングが設置されているか
- 吊り下げる高さ(ケーブル約2.5m、詰められる)
- 天井の下地が荷重を支えられるか
- 形状の選択(光の広がり方が変わる)
- 仕上げの選択(外面と内面の組み合わせ)
- 手叩きによる表面と寸法の個体差
- LEDの交換の方法
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- トム・ディクソンは公式サイトで価格を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- トム・ディクソンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。形状と仕上げから選ぶため、取扱店によって扱う範囲が異なります。
- 取り付けに工事は必要ですか?
- 日本向けには2つの方式があります。天井に直接取り付ける方式では電気工事を要し、有資格者による作業になります。引掛シーリングに取り付ける方式では既設の器具と交換できますが、引掛シーリングが設置されていることが前提です。
- 同じ形のものが届きますか?
- 真鍮の板を型に当てて成形し手で叩いて仕上げるため、表面の凹凸が一点ごとに異なります。寸法にも個体差が生じ、複数を並べて吊る場合は大きさが揃うとは限りません。
- 形状は選べますか?
- 細長いもの、幅の広いもの、丸みのあるものなど複数の形状が展開されます。形状によって光の広がり方が変わり、細長い形状では下方向に絞られ、幅の広い形状では広がります。
- 明るさは調整できますか?
- 調光に対応します。対応する調光器を用いてください。
- 電球は交換できますか?
- LEDを組み込む仕様のため、電球を交換する構成ではありません。LEDの部分は交換でき、方法は取扱店にご確認ください。天井に取り付けられた状態での作業になります。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 電源を切り冷めてから柔らかい布で拭いてください。研磨剤は仕上げを損ないます。叩いた跡の凹部には埃が溜まるため、柔らかい刷毛で払ってください。上面にも溜まります。