このページについて

AJ ウォールランプは、アルネ・ヤコブセンが1957年に設計しルイスポールセンが製造する壁付けの照明である。開口を斜めに切ったシェードを腕で支える。取り付けには、電気工事を要する方式とコードを用いる方式がある。

このページでは、2つの取り付けの方式、シェードの角度と光の向き、正規品の識別、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

以下は、ルイスポールセンが製造・販売するAJ ウォールランプ正規品の主要仕様である。カラーや仕様により一部スペックが異なる場合があるため、購入時は正規販売店にて最新情報をご確認いただきたい。

正式名称(日本語) AJ ウォールランプ
製造ブランド ルイスポールセン
製造国 デンマーク
主要素材 シェードと腕はスチール、台は鋳造した亜鉛による。シェードの内側は白の塗装
サイズ 幅約145 × 奥行約318 × 高さ約180mm。台の板は直径約122mm
重量 約1.1kg
カラーバリエーション 無塗装のステンレス鋼と、複数の色の塗装から選ぶ。真鍮と組み合わせた仕様もある
光源 E14口金、最大25W。LEDの電球に対応する。電球は別売
取付方法 壁に直接取り付ける方式(電気工事を要する)と、コードを用いる方式(約2,400mm)がある
シェード可動域 上下と左右に角度を変えられる
スイッチ 台の板にスイッチが付く仕様がある
価格 ルイスポールセンは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。仕上げと取り付けの方式で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない
保証 正規品はメーカーの保証の対象。期間は取扱店に確認する

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が広く流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

ルイスポールセンは、シェードと腕がスチールであること、台が鋳造した亜鉛であること、シェードの内側が白の塗装であること、シェードが上下と左右に角度を変えられること、寸法、重量、デンマークでの製造を公表している。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。斜めに切った開口の縁の処理と、シェードと腕の接合部は外から確認できる箇所にあたる。

比較項目 正規品(ルイスポールセン) ライセンスを受けていない製品
シェードと腕 スチール(公表) 公表なし
鋳造した亜鉛(公表) 公表なし
シェードの可動 上下と左右に角度を変えられる(公表) 公表なし
製造国 デンマーク(公表) 公表なし
メーカー保証 対象 対象外

2つの取り付けの方式

壁に直接取り付ける方式と、コードを用いる方式がある。電気工事の要否が分かれる。

比較項目 壁に直接取り付ける方式 コードを用いる方式
電気工事 要する 要さない
配線 壁の内部を通す 約2,400mmのコード
設置後の位置変更 再度の工事を要する 取り付け直せる
コードの見え方 現れない 壁面に現れる
電源 壁の配線 コンセント

選び分けの目安

賃貸の住居の場合
コードを用いる方式では電気工事を要さない。壁に直接取り付ける方式は、工事の可否を確認することになる。
配線を見せたくない場合
壁に直接取り付ける方式では、コードが現れない。
設置場所を後から変える可能性がある場合
コードを用いる方式では取り付け直せる。壁に直接取り付ける方式では再度の工事を要する。

シェードの角度と光の向き

シェードの開口は斜めに切られている。上下と左右に角度を変えられるため、光の向きを設置後に調整できる。

開口を下へ向けると、光が壁面に沿って落ちる。前方へ向けると、室内側へ光が出る。

シェードが電球を覆う構成のため、開口以外からは光が出ない。上方への光がないため、天井は明るくならない。

斜めの開口のため、正面から見ると光源が見える角度がある。取り付ける高さと、通行する位置との関係を確かめる。

類似商品・競合との比較

壁付けの照明は、取り付けの方式とシェードの可動で扱いが変わる。

比較項目 AJ ウォールランプ モデル238/1 AJ テーブルランプ
取り付け 壁に直接またはコード 壁に直接(電気工事) コンセントに差す
シェードの可動 上下と左右 球体の向きを変えられる 上下
壁からの出 約318mm 300mm 該当しない
口金 E14 E27 E26
電球 別売 付属する 別売

選び分けの目安

電気工事を避けたい場合
コードを用いる方式が該当する。壁付けの照明でこの方式を選べる製品は限られる。
光の向きを細かく調整したい場合
上下と左右の双方に角度を変えられる。
電球を用意する場合
E14口金で最大25W。他の製品とは口金の規格が異なる。

使用感と設置条件

壁からの出

奥行約318mm。壁から前方へ張り出す寸法にあたる。

通路に面した壁に取り付ける場合、この寸法が通行の妨げにならないかを確かめる。頭や肩が当たる高さも確認する。

シェードの角度によって、張り出す範囲も変わる。

電球

E14口金で最大25W。LEDの電球に対応する。電球は別売のため、購入時に用意する。

E14口金は一般的なE26口金より小さい。用意する際に確認する。

スイッチ

台の板にスイッチが付く仕様がある。壁のスイッチで操作するか、本体で操作するかによって選ぶ。

取り付ける高さによっては、本体のスイッチに手が届かない場合がある。

経年変化とメンテナンス

仕上げごとに起きること

塗装の仕上げは擦れると下地が現れる。角度を変える際に手が触れる箇所から傷みが進む。

無塗装のステンレス鋼は錆びにくいが、細かい傷が付く。指紋も残りやすい。

シェードの内側は電球に向いている。埃が溜まると反射に現れる。

角度を変える箇所は、繰り返しの操作で緩む場合がある。

日常の手入れ

塗装の仕上げ
乾いた柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
ステンレス鋼の仕上げ
乾いた柔らかい布で拭く。指紋が残りやすい。
シェードの内側
柔らかい布で軽く拭く。埃が溜まると反射に現れる。
角度を変える箇所
無理に動かさない。緩みを確かめる。

部品の交換

シェードが変形または破損した場合、交換の可否を取扱店に確認する。壁に取り付けた状態での交換の手順もあわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ルイスポールセンは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、仕上げ、取り付けの方式、スイッチの有無である。壁に直接取り付ける方式を選ぶ場合、電気工事の手配もあわせて相談する。

実物を確認する

シェードの角度を変えたときの光の向きは、点灯した状態で確かめられるとよい。正面から光源が見える角度も確認する。

壁からの出約318mmが通行の妨げにならないかも、実測して確認する。

中古の流通

相場は仕上げ、取り付けの方式、状態で幅があり、一定していない。廃番となった色は中古でしか入手できない。

確認箇所は、シェードの凹みと傷、塗装の剥がれ、角度を変える箇所の緩み、内側の埃と傷、配線と取り付けの部品が揃っているかである。

購入前チェックリスト

  • 取り付けの方式(壁に直接/コード。電気工事の要否が分かれる)
  • 賃貸の場合、工事の可否
  • 壁からの出約318mm(通行の妨げにならないか)
  • 取り付ける高さ(正面から光源が見えないか)
  • 仕上げ(無塗装のステンレス鋼/塗装の色)
  • 電球は別売(E14口金、最大25W)
  • スイッチの有無と手が届く位置か
  • 中古の場合、配線と取り付けの部品

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ルイスポールセンは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕上げと取り付けの方式で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
ルイスポールセンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
取り付けに工事は必要ですか?
方式によります。壁に直接取り付ける方式は電気工事を要し、配線を壁の内部に通します。コードを用いる方式(約2,400mm)は電気工事を要さず、コンセントから電源をとります。賃貸の住居では後者が選択肢になります。
設置後に位置を変えられますか?
コードを用いる方式では取り付け直せます。壁に直接取り付ける方式では再度の工事を要します。
光の向きは変えられますか?
シェードは上下と左右に角度を変えられます。開口を下へ向けると光が壁面に沿って落ち、前方へ向けると室内側へ光が出ます。シェードが電球を覆う構成のため開口以外からは光が出ず、天井は明るくなりません。
設置に必要な寸法を教えてください。
幅約145×奥行約318×高さ約180mmです。奥行約318mmは壁から前方へ張り出す寸法にあたり、通路に面した壁では通行の妨げにならないか、頭や肩が当たる高さかをご確認ください。シェードの角度によって張り出す範囲も変わります。
電球は付属しますか?
別売です。E14口金で最大25W、LEDの電球に対応します。E14口金は一般的なE26口金より小さいため、ご用意の際にご確認ください。
手入れはどうすればよいですか?
塗装の仕上げは乾いた柔らかい布で拭き、研磨剤は使わないでください。角度を変える際に手が触れる箇所から傷みが進みます。無塗装のステンレス鋼は指紋が残りやすくなります。角度を変える箇所は無理に動かさないでください。