このページについて

PK20 ラウンジチェアは、ポール・ケアホルムが1968年に設計しフリッツ・ハンセンが製造する椅子である。ばね性のある鋼の骨組みに、革または籐の座面を組み合わせる。座面高は370mm。

このページでは、座面の素材による違い、ばね性の骨組みがもたらす条件、正規品の識別、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

以下にPK20 ラウンジチェア正規品の基本仕様を示す。レザー仕様とウィッカー(籐)仕様の2種類が展開されており、それぞれ寸法および付属品が異なる。

正式名称(日本語) PK20 ラウンジチェア
製造ブランド フリッツ・ハンセン
製造国 デンマーク
フレーム素材 ばね性のある鋼。つや消しのクロムめっきによる
座面・背もたれ素材 革または籐から選ぶ。革は5種の種別が展開される
サイズ(レザー仕様) 幅800 × 奥行710 × 高さ890mm。座面高370mm
サイズ(ウィッカー仕様) 幅800 × 奥行710 × 高さ840mm。座面高370mm
重量 約12〜14kg。仕様によって異なる
カラーバリエーション 革は種別によって選べる色が異なる。籐は無処理の地の色による
価格 フリッツ・ハンセンは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。座面の素材と革の種別で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
付属品 革の仕様には頭を支える部分が付く。籐の仕様には付かない
スタッキング できない
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA が PK24 シェーズロング(557.2010)とトリエンナーレ チェア(138.1968)を、V&A が model 11(CIRC.456-1970)を収蔵している
保証 製品登録により最大20年。標準は5年
納期目安 受注生産。納期は取扱店に確認する

正規品とライセンスを受けていない製品の違い

権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。

公表されている仕様

フリッツ・ハンセンは、骨組みがばね性のある鋼でつや消しのクロムめっきによること、座面が革または籐であること、寸法、デンマークでの製造、製品登録により最大20年の保証を公表している。

ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。骨組みの断面と溶接の箇所、座面と骨組みの接し方は外から確認できる箇所にあたる。

比較項目 正規品(フリッツ・ハンセン) ライセンスを受けていない製品
骨組み ばね性のある鋼(公表) 公表なし
仕上げ つや消しのクロムめっき(公表) 公表なし
座面 革または籐(公表) 公表なし
製造国 デンマーク(公表) 公表なし
メーカー保証 製品登録により最大20年 対象外

座面の素材による違い

座面と背もたれは革または籐から選ぶ。素材によって全体の高さと付属する部品が変わる。

比較項目
全体の高さ 890mm 840mm
頭を支える部分 付く 付かない
通気 ない 編み目の隙間から抜ける
種別 5種から選ぶ 無処理の地の色
経年での変化 色が濃くなる 色が濃くなり、伸びる

座面高370mmは共通する。全体の高さの差50mmは、頭を支える部分の有無による。

選び分けの目安

頭を支えたい場合
革の仕様には頭を支える部分が付く。籐の仕様には付かない。
通気を求める場合
籐は編み目の隙間から空気が抜ける。革では通気がない。
手入れの条件で選ぶ場合
革は油分を補う。籐は乾燥を避け、伸びた場合は編み直しになる。

類似商品・競合との比較

同じ設計者の椅子は、骨組みの構成と座面の高さで用途が分かれる。

比較項目 PK20 PK24 ハンモックチェア CH445 ウイングチェア
座面高 370mm 約140mm 390mm
座面の素材 革または籐 革または籐 張った面
骨組み ばね性のある鋼 ステンレス鋼 木とステンレス鋼
奥行 710mm 1,550mm 900mm
頭を支える部分 革の仕様に付く 付く 背もたれが囲む

選び分けの目安

設置場所が限られる場合
奥行710mm。寝椅子より小さく、囲む椅子より奥行が抑えられる。
身体を預ける姿勢を求める場合
骨組みにばね性があり、身体を預けると撓む。
座面の素材で選ぶ場合
革と籐から選べる。通気と頭を支える部分の有無が変わる。

使用感と設置条件

ばね性のある骨組み

骨組みはばね性のある鋼による。身体を預けると撓み、荷重を受け止める。

撓みが座り心地を決める構成にあたる。詰め物を持たないため、この撓みと座面の素材が沈み方を決める。

繰り返しの荷重で、撓み方が変わる場合がある。取扱店に相談する。

寸法と座り方

幅800×奥行710mm。座面高370mmは一般的な椅子(400〜450mm前後)より低い。

全体の高さは革の仕様で890mm、籐の仕様で840mm。差は頭を支える部分の有無による。

床との接し方

骨組みが床に接する。金属のため、床材によっては傷が付く。

接する箇所の状態を確かめ、必要に応じて保護材を用いる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

革は使用と日光によって色が濃くなる。乾燥するとひび割れるため、油分を補う。

籐は経年で色が濃くなる。荷重で伸び、乾燥すると割れる。編んだ部分が切れた場合、補修は専門の作業による。

つや消しのクロムめっきは湿気の多い環境で曇る。細かい傷も付く。

骨組みは繰り返しの荷重で撓み方が変わる場合がある。

日常の手入れ

革の座面
乾いた布で埃を払う。年に数回、革用のクリームで油分を補う。
籐の座面
柔らかい刷毛で編み目の埃を払う。乾燥を避ける。
骨組み
乾いた柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。水気を残さない。
床に接する箇所
状態を確かめる。床材への影響も確認する。

張り替えと補修

革の張り替えについては取扱店を通じて相談する。籐の編んだ部分が切れた場合、補修は専門の作業による。

どこで買うか

取扱店の調べ方

フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、座面の素材(革または籐)、革の種別と色である。受注生産のため、納期は取扱店に確認する。

実物を確認する

骨組みの撓みと座面の沈み方は実物で確かめられるとよい。座面高370mmが使う人の体格に合うかもあわせて確認する。

革と籐では全体の高さと頭を支える部分の有無が異なる。この差も現物で確かめられるとよい。

中古の流通

相場は座面の素材、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、革のひび割れと色の変化、籐の伸びと切れ、めっきの曇りと傷、骨組みの撓み方、床に接する箇所の状態、革の仕様では頭を支える部分が付属するかである。

購入前チェックリスト

  • 座面の素材(革/籐。通気と頭を支える部分の有無が変わる)
  • 革の種別と色(5種から選ぶ)
  • 座面高370mm(一般的な椅子より低い)
  • 設置場所の寸法(幅800×奥行710mm)
  • 全体の高さ(革890mm/籐840mm)
  • 骨組みが床に接するため床材によっては傷が付くこと
  • 骨組みの撓みが座り心地を決めること
  • 中古の場合、頭を支える部分の有無

よくある質問

価格はどのくらいですか?
フリッツ・ハンセンは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。座面の素材と革の種別で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
フリッツ・ハンセンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産のため納期もあわせてご確認ください。
革と籐はどう違いますか?
全体の高さが革の仕様で890mm、籐の仕様で840mmと異なります。差は頭を支える部分の有無によるもので、革の仕様にのみ付きます。籐は編み目の隙間から空気が抜けて通気がありますが、革では通気がありません。座面高370mmは共通します。
座り心地はどうですか?
骨組みはばね性のある鋼によるもので、身体を預けると撓み荷重を受け止めます。詰め物を持たないため、この撓みと座面の素材が沈み方を決めます。座面高370mmは一般的な椅子(400〜450mm前後)より低くなります。
収蔵されている美術館はありますか?
本製品の収蔵は確認できていません。同じ設計者の他の作品では、ニューヨーク近代美術館が PK24 シェーズロング(557.2010)とトリエンナーレ チェア(138.1968)を、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が model 11(CIRC.456-1970)を収蔵しています。
設置に必要な寸法を教えてください。
幅800×奥行710mmです。全体の高さは革の仕様で890mm、籐の仕様で840mmになります。
床に傷が付きませんか?
骨組みが床に接します。金属のため床材によっては傷が付きます。接する箇所の状態を確かめ、必要に応じて保護材をご用意ください。
手入れはどうすればよいですか?
革の座面は乾いた布で埃を払い、年に数回クリームで油分を補ってください。籐の座面は柔らかい刷毛で編み目の埃を払い、乾燥を避けてください。骨組みは乾いた柔らかい布で拭き、研磨剤は使わず水気を残さないでください。