概要
パリサード テーブルは、ロナン&エルワン・ブルレックがデンマークのHAYのために設計したアウトドアテーブルである。2015年のメゾン・エ・オブジェで公開され、翌2016年に発売された。名はフランス語で柵や囲いを意味し、等間隔に並ぶスチールのスラットに由来する。テーブル、チェア、ベンチ、ラウンジチェアなどからなるコレクションの一部をなす。
特徴・コンセプト
スラットが水を逃がす
天板は一枚の面ではなく、細い鋼材(スラット)を並べて構成される。隙間があるため、雨が降っても水が天板に溜まらず流れ落ちる。乾きも早い。屋外に置いたままにする家具では、水が抜けることが劣化を抑える条件になる。装飾に見える構成が、そのまま耐候性を担っている。
天板のスラットは、座面のスラットより間隔が狭く設計されている。食器や小物を置く面として成立させるためであり、同じ構成でも用途に応じて間隔が調整されている。
ビストロの椅子からの読み替え
ブルレック兄弟は、フランスの伝統的な金属製のガーデンファニチャー、とりわけパリのビストロで用いられてきたスチールの椅子やテーブルを出発点としている。比例を調整し、縁の処理をやわらげ、耐候性のある表面処理に置き換えることで、見慣れた形を現在の製品としてまとめ直した。天板の縁はわずかに傾斜しており、この曲面がスチールの硬さを和らげている。
連結して伸ばす
別売りの中間脚を用いると、テーブル同士を連結して一本の長いテーブルにできる。人数が変わる場面で、天板を追加するだけで長さを変えられる。フラットパックで梱包され、六角レンチで組み立てる。
表面処理
電気亜鉛メッキした鋼にプライマーと屋外用の粉体塗装を重ねた仕様が基本で、2019年には溶融亜鉛メッキ(ホットガルバナイズド)の仕様が加わった。溶融亜鉛メッキは塗膜ではなく金属層で覆うため、より過酷な環境に向く。
評価と影響
特定の場所を想定せずに設計されたことをブルレック兄弟自身が述べており、公共空間、カフェ、個人の庭やバルコニーなど、置く場所を選ばない。コレクションは発売後もアイテムが追加され、シリーズとして展開が続いている。シリーズ全体の構成については パリサード コレクション にまとめている。
二人の設計思想や経歴について詳しくはロナン・ブルレック、エルワン・ブルレックの各プロフィールページをご覧ください。
HAYの歴史や他の製品について詳しくはHAYブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | パリサード テーブル / Palissade Table |
|---|---|
| デザイナー | ロナン&エルワン・ブルレック(Ronan & Erwan Bouroullec) |
| ブランド | HAY(ヘイ) |
| 発表年 | 2016年(2015年 メゾン・エ・オブジェで公開) |
| デザインの成立国 | デンマーク |
| 分類 | ガーデンファニチャー/アウトドアテーブル |
| 主要素材 | 電気亜鉛メッキ鋼+粉体塗装(プライマー+アウトドアパウダーコートの2層)、または溶融亜鉛メッキ鋼 |
| 構造 | 溶接チューブラースチール+フラットバー補強。天板はスラット構成 |
| 組み立て | フラットパック梱包、六角レンチによる組立 |
| オプション | 中間脚(テーブル連結用)、固定用ブラケット |
Reference
- Palissade | HAY
- https://hay.dk/en/hay/furniture/palissade/