このページについて

LC2 は、ル・コルビュジエらが1928年に設計した長椅子である。カッシーナが製造する。鋼管の枠が外から見え、座布団を受ける。詰め物を2つの仕様から選ぶ。

このページでは、枠と座布団の構成、詰め物の2つの仕様、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

LC2 はカッシーナが製造する。鋼管の枠が座布団を受ける。以下に仕様を記す。

正式名称 LC2
製造ブランド カッシーナ
鋼管。めっき、黒の塗装、色の塗装から選ぶ
詰め物 2つの仕様から選ぶ。化学繊維を用いる仕様と、羽毛を用いる仕様がある
張地 革と布から選ぶ。等級によって選べる範囲が分かれる。取扱店に確認する
サイズ(1人掛け) 1人掛けは幅760 × 奥行700 × 高さ660mm
サイズ(2人掛け) 2人掛けは幅1,300 × 奥行700 × 高さ660mm
サイズ(3人掛け) 3人掛けは幅1,800 × 奥行700 × 高さ660mm
足を置く台 足を置く台は幅725 × 奥行570 × 高さ400mm
重量 1人掛けが約20kg、2人掛けが約30kg、3人掛けが約40kg。仕様によって異なる
座面の高さ 475mm。型によらず共通する
価格 カッシーナは価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。寸法と張地で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
オプション オットマン、フェザーパッディング仕様への変更、カラーフレーム
認証 デザイナーのサイン刻印+固有シリアルナンバー(全製品に付与)
収蔵 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない

枠と座布団の構成

鋼管の枠が外から見える。座布団は枠の内側に収まる。

そのため、枠の仕上げが印象に関わる。めっき、黒の塗装、色の塗装から選ぶ。

座布団は5つに分かれる。座面、背もたれ、左右の肘掛けによる。

座布団は固定されない。座る際に整えることになる。

選び分けの目安

見え方で選ぶ場合
枠が外から見える。仕上げを3種から選ぶ。
手入れの手間を考える場合
座布団は固定されない。外して手入れできる。
座り方を考える場合
座布団が5つに分かれる。整えることになる。

詰め物の2つの仕様

詰め物は2つの仕様から選ぶ。化学繊維を用いる仕様と、羽毛を用いる仕様がある。

比較項目 化学繊維の仕様 羽毛の仕様
沈み方 形が保たれやすい 沈み込む
手入れ 整える頻度が少ない 定期的に整える
経年 沈みが生じる 形が崩れる

羽毛の仕様では形が崩れるため、定期的に整えることになる。

座り心地が分かれる。実際に座って確かめられるとよい。

選び分けの目安

座り心地で選ぶ場合
羽毛の仕様は沈み込む。実際に座って確かめる。
手入れの手間を考える場合
羽毛の仕様は定期的に整える。
形の保持を考える場合
化学繊維の仕様は形が保たれやすい。

ライセンスを受けていない製品との違い

本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。

比較項目 正規品 ライセンスを受けていない製品
製造 カッシーナによる 製造元は個々に異なる
鋼管。3種の仕上げから選ぶ 公表されない場合がある
詰め物 2つの仕様から選ぶ 個々に確認が要る
張地 革と布から選ぶ 個々に確認が要る
部品の供給 取扱店を通じて相談できる 個々に異なる

枠が外から見え座布団を受ける構成のため、枠の寸法と仕上げは見え方と座布団の収まりに関わる。確認する事項になる。

選び分けの目安

見え方を確かめる場合
枠の寸法と仕上げが関わる。座布団の収まりにも及ぶ。
座り心地を確かめる場合
詰め物の仕様が関わる。実際に座って確かめる。
長く使う前提の場合
部品の供給と張り替えの対応を確かめる。

同じ製造元・同種の長椅子との比較

長椅子は枠の見え方と座布団の扱いで性格が分かれる。

比較項目 LC2 LC1 バスキュラントチェア マラルンガ
鋼管(外から見える) 鋼管(外から見える) 鋼管とゴムの帯(隠れる)
座面 座布団を枠に収める 革または毛皮を張る 張り込むか着脱できる
座面の高さ 475mm 400mm 465mm
詰め物の選択 2つの仕様から選ぶ 型式による 該当しない
奥行 700mm 650mm 895mm

選び分けの目安

見え方で選ぶ場合
枠が外から見える。隠れる製品とは印象が異なる。
座り心地で選ぶ場合
詰め物を2つの仕様から選べる。
置き場所を確かめる場合
奥行700mm。他の製品と比べて小さい部類にあたる。

使用感と設置条件

寸法の選択

1人掛けは幅760mm、2人掛けは1,300mm、3人掛けは1,800mm。奥行はいずれも700mm。

座面の高さは475mm。型によらず共通する。長椅子としては高い部類にあたる。

足を置く台

幅725 × 奥行570 × 高さ400mm。座面の高さ475mmより低い。

組み合わせる場合、置き場所も想定する。

床との関係

枠が床に接する。金属にあたる。

床材によっては傷が付く。保護材の要否を確かめる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

革は使用によって色と質感が変わる。乾燥すると硬くなる。

羽毛の詰め物は形が崩れる。化学繊維の詰め物は沈みが生じる。

めっきの枠は湿気の多い環境で曇る。塗装の枠は擦れると下地が現れる。

座布団と枠が接する箇所は擦れる。座布団を動かす際に生じる。

日常の手入れ

革の張地
乾いた柔らかい布で拭く。水分をすぐに拭き取る。
布の張地
埃を払う。生地によって手入れの方法が異なる。取扱店に確認する。
座布団
外して手入れできる。羽毛の仕様では定期的に整える。
柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。

修理と部品

張地の交換と詰め物の補充については、取扱店を通じて相談する。

枠の再めっきの可否もあわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

カッシーナは公式サイトで取扱店を案内している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

寸法、枠の仕上げ、詰め物の仕様、張地を決めてから製作される。納期を確かめる。

実物を確認する

詰め物の仕様による座り心地の違いは、実際に座って確かめられるとよい。

枠の仕上げによる見え方も現物で分かる。

中古の流通

相場は寸法、張地、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、革の伸びと乾燥、座布団の形、枠の仕上げ、座布団が揃っているかである。

購入前チェックリスト

  • 枠が外から見えること(仕上げを3種から選ぶ)
  • 詰め物の仕様(化学繊維/羽毛)
  • 寸法の選択(幅760/1,300/1,800mm。奥行700mm)
  • 座面の高さ475mm(高い部類にあたる)
  • 座布団が5つに分かれ固定されないこと
  • 足を置く台の要否(高さ400mm)
  • 金属の枠が床に接すること
  • 羽毛の仕様では定期的に整えること

よくある質問

価格はどのくらいですか?
カッシーナは価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。寸法と張地で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
カッシーナの公式サイトで取扱店が案内されています。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
どのような構造ですか?
鋼管の枠が外から見え、座布団が枠の内側に収まります。枠の仕上げはめっき、黒の塗装、色の塗装から選べます。座布団は座面、背もたれ、左右の肘掛けの5つに分かれ固定されません。
詰め物は選べますか?
化学繊維を用いる仕様と羽毛を用いる仕様の2つから選べます。化学繊維の仕様は形が保たれやすく、羽毛の仕様は沈み込みますが定期的に整えることになります。
どのような寸法がありますか?
1人掛けは幅760mm、2人掛けは1,300mm、3人掛けは1,800mmで、奥行はいずれも700mmです。座面の高さは475mmで型によらず共通します。
足を置く台はありますか?
幅725×奥行570×高さ400mmのものがあります。座面の高さ475mmより低くなります。組み合わせる場合は置き場所も想定してください。
収蔵されている美術館はありますか?
本製品の収蔵は確認できていません。
手入れはどうすればよいですか?
革の張地は乾いた柔らかい布で拭き、水分をすぐに拭き取ってください。座布団は外して手入れでき、羽毛の仕様では定期的に整えます。枠は柔らかい布で拭き、研磨剤は仕上げを損ないます。