概要
スワッグレッグデスクは、ハーマンミラー社のデザインディレクターを務めたジョージ・ネルソンが1958年に発表したデスクである。金属管をテーパー状に成形した脚と、天板奥に並ぶ仕切りを持つ。現在もハーマンミラーが製造している。
誕生の背景とスウェージ加工
木を削り出せば同じ曲線は得られるが、一本ずつ加工が要り、断面も太くなる。金属管に圧力を加えて細めながら曲げる「スウェージ加工」であれば、機械成形で同じ形を繰り返せる。管のまま曲げるため、断面は中空を保つ。製品名はこの加工に由来する。1958年、同じ脚を共有するデスク、テーブル、チェアがグループとして発表された。
造形と機能
彫刻的な脚部
脚は上部から下部へ徐々に細くなる。荷重は下へいくほど分散するため、上端を太く保てば下は細くできる。4本の脚はウォールナット材の横桟で連結される。脚先には高さを調整できるグライドが備わる。
カラフルな仕切りと収納
天板奥には色分けされた仕切りが並ぶ。区画が同じ色であれば境界は形でしか判別できないが、色を変えれば内容物の分類がそのまま示される。引き出しは2つで、取り外せる整理トレイが付属する。
素材の対比
天板には白色のラミネートを用いる。筆記や作業で摩耗する面のため、傷が付きにくい素材を選ぶ。側面と背面にはウォールナットの無垢材を配し、荷重を受ける部分と触れる部分で素材を分けている。
コンパクトな設計と組み立て
幅約990mm、奥行約720mm。デスクとしては小型にあたる。背面にはケーブルを通す穴が設けられる。
脚はネジを左右逆方向に回して締結する。完成品として輸送すれば体積が大きくなるが、分解できれば平たく梱包できる。購入者が組み立てる前提にあたる。
評価と影響
一時生産を終えたのち、ハーマンミラーが復刻した。同じネルソンによるアクションオフィス デスクは高さを二種類とし、CSS コンプリヘンシブ・ストレージ・システムは支柱に部材を掛ける。スワッグレッグは脚を共通部材として複数の家具に展開している。
スワッグレッグデスクの美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない。
ジョージ・ネルソンの設計思想や経歴について詳しくはジョージ・ネルソンプロフィールページをご覧ください。
ハーマンミラーの歴史や他の製品について詳しくはハーマンミラーブランドページをご覧ください。
基本情報
| デザイナー | ジョージ・ネルソン |
|---|---|
| ブランド | ハーマンミラー |
| 製造国 | アメリカ |
| 発表年 | 1958年 |
| 寸法 | 幅990mm×奥行720mm×高さ870mm |
| 重量 | 約34kg |
| 天板 | ホワイトラミネート |
| 側面・背面 | ソリッドウォールナット |
| 脚部 | クロームメッキスチール管(16ゲージ)、スウェージ加工 |
| 仕切り | MDF製の色付き仕切り(4枚) |
| 引き出し | ブラックプラスチック製×2(整理トレイ付) |
| 特徴 | 配線用グロメット、調整可能なグライド、組み立て式 |