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ペタル クロックは、ジョージ・ネルソン・アソシエイツが1957年頃に設計しヴィトラが製造する壁掛け時計である。花弁の形をした4枚の板を重ね、中央に真鍮の目盛りと針を置く。板の外形がそのまま時計の輪郭になる。

このページでは、正規品の仕様と設置に要する条件、同シリーズの他の時計との比較、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

ヴィトラ・デザイン・ミュージアムが所蔵する資料に基づいて再生産される。

正式名称(日本語) ペタル クロック
正式名称(英語) Petal Clock
別名 ラッキー クローバー(Lucky Clover)
製造 ヨーロッパ
ペタル(花弁)素材 中密度繊維板(MDF)に黒のラッカー塗装
時刻指標・中央部 真鍮
時針・分針 スチールに白のラッカー塗装
ムーブメント クオーツ
電源 単3電池1本(付属)
サイズ 直径448mm × 奥行76mm(メーカー公表値)
重量 約2.2kg
カラー 黒と真鍮の組み合わせ。1種のみ
参考価格(税込目安) ヴィトラは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。輸入品のため為替の影響も受ける
製品コード 20126002
取り付け方法 背面のフックによる壁掛け
収蔵 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じシリーズでは、MoMA がボールクロック(1276.2018)、アスタリスク(1273.2018)ほかを収蔵している
保証 メーカー保証の対象

黒のラッカー塗装を施したMDFの板に、真鍮の目盛りと円を配する。針は白のラッカー塗装のスチールで、黒地との明暗差で位置が判別できる。用いる色は黒・真鍮・白の3つに限られる。

類似商品・競合との比較

同じシリーズの時計は、いずれも数字を持たない。面を持つか、棒や球で構成するかによって、壁との関係が変わる。

比較項目 ペタル ボールクロック アイ クロック
構成 花弁の形の板を4枚重ねる 12個の球を先端に付けた棒 左右へ伸びる枠と中央の円盤
面の有無 あり(板が面をつくる) なし(壁が背景になる) 中央に円盤
外形 花弁状(直径448mm) 円(直径330mm) 細長い(幅760×高さ340mm)
素材 MDFに塗装、真鍮 木と金属 ウォールナットと真鍮
重量 約2.2kg 軽い 製品による

選び分けの目安

壁の色に左右されたくない場合
ペタルは板が面をつくるため、壁の色が時計の見え方に影響しにくい。棒や球で構成する製品では、壁が背景として見える。
壁面の広さが限られる場合
直径448mmは同シリーズの中間にあたる。250mmや330mmの製品より大きく、760mmの製品より小さい。
フックの耐荷重が限られる場合
約2.2kgと、同シリーズのなかで重い部類にあたる。壁の下地とフックの耐荷重を確かめる。

使用感と設置条件

時刻の読み取り

中央に真鍮の目盛りと針を配する。周囲の花弁状の板は黒く塗装されており、真鍮との明暗差で目盛りの位置が判別できる。数字は持たない。

板が面をつくるため、壁の色が時計の見え方に影響しにくい。棒や球で構成する製品では壁が背景として見えるが、この製品では板が背景になる。

設置に要する寸法

直径448mm、奥行76mm。板を4枚重ねる構成のため、奥行が同シリーズのなかでは大きい。壁から相応に出るので、斜めから見たときの厚みが目に入る。

重量は約2.2kg。取り付けは背面のフックによるが、壁の下地とフックの耐荷重を確かめる。石膏ボードの壁では、下地の位置に合わせるかアンカーを用いる。

電源

単3電池1本で、配線を要さない。設置場所がコンセントの位置に制約されない。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

板はMDFに塗装を施したものである。塗膜が剥がれると下地のMDFが露出し、水分を吸って膨らむ。とくに板の縁は欠けやすい。

光沢のある黒の塗装は、細かい傷と指紋が目立つ。

真鍮の目盛りと中央部は空気に触れて酸化し、色が濃くなる。磨けば元の色に戻るが、周囲の塗装面に研磨剤が付かないよう注意する。

日常の手入れ

ふだん
乾いた柔らかい布で拭く。板の重なりの隙間に埃が溜まる。
避けるもの
研磨剤は塗装面を削る。水分は塗膜の剥がれた箇所からMDFに入るため、水拭きは避ける。
真鍮
色の変化を戻す場合、真鍮用の研磨剤を綿棒などで部分的に用いる。変化をそのまま残す選択もある。

修理

正規品はメーカー保証の対象となる。ムーブメントの交換などは、取扱店を通じて相談する。塗装の剥がれや板の欠けは補修が難しい。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ヴィトラは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

色や仕上げの選択肢はなく、黒と真鍮の組み合わせの1種のみである。

実物を確認する

板の重なりは正面からでは分かりにくく、斜めから見たときに厚みとして現れる。奥行76mmが壁からどの程度出るかは、実物で確かめられるとよい。

中古の流通

1999年以降の再生産品と、当時のハワード・ミラー製の個体が流通している。両者は仕様が異なる。相場は年式と状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、板の縁の欠けと塗装の剥がれ、剥がれた箇所からのMDFの膨らみ、真鍮の状態、針の曲がり、時計が動くかである。

購入前チェックリスト

  • 掛ける壁面の寸法(直径448mm)
  • 壁の下地とフックの耐荷重(約2.2kg)
  • 壁からの出方(奥行76mm。板を4枚重ねる構成)
  • 数字を持たないこと
  • 色や仕上げの選択肢がないこと
  • 塗装面のため水拭きを避けること
  • 中古の場合、板の縁の欠けと塗装の状態

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ヴィトラは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
ヴィトラの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
設置に必要な寸法を教えてください。
直径448×奥行76mmです。板を4枚重ねる構成のため、奥行が同シリーズのなかでは大きくなります。重量は約2.2kgあり、壁の下地とフックの耐荷重をご確認ください。石膏ボードの壁では下地の位置に合わせるかアンカーを用いることになります。
数字がなくて読めますか?
中央に真鍮の目盛りと針を配します。周囲の花弁状の板は黒く塗装されており、真鍮との明暗差で目盛りの位置が判別できます。数字は持たないため、針の位置を目盛りと照らし合わせて判断することになります。
壁の色によって見え方は変わりますか?
板が面をつくるため、壁の色が時計の見え方に影響しにくくなっています。同じシリーズでも棒や球で構成する製品では壁が背景として見えますが、この製品では板が背景になります。
色は選べますか?
選べません。黒と真鍮の組み合わせの1種のみです。
真鍮の色は変わりますか?
変わります。空気に触れて酸化し、色が濃くなります。真鍮用の研磨剤で元の色に戻せますが、周囲の塗装面に研磨剤が付かないよう綿棒などで部分的にお使いください。変化をそのまま残す選択もあります。
手入れはどうすればよいですか?
乾いた柔らかい布で拭きます。板の重なりの隙間に埃が溜まります。研磨剤は塗装面を削るため使えません。板はMDFに塗装を施したもので、塗膜が剥がれた箇所から水分が入ると下地が膨らむため、水拭きは避けてください。