このページについて
PP501 は、ハンス・J・ウェグナーが1949年に発表した椅子である。PPモブラーが製造する。座面は籐を手で編む。籐は定期的に湿らせることになる。
このページでは、籐の座面と手入れ、樹種と仕上げの選択、寸法と設置、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ハンス・J・ウェグナーの設計思想や経歴について詳しくはハンス・J・ウェグナー プロフィールページをご覧ください。
PP501のデザインストーリーについて詳しくはPP501 ザ・チェア 紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
正規品はデンマークのPP Møblerが製作する。座面が籐編みのものがPP501、張り座のものがPP503という型番になる。
| 正式名称 | PP501 ラウンドチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | PPモブラー |
| 樹種 | 4つの樹種から選ぶ |
| 仕上げ | 複数の仕上げから選ぶ。樹種によって選べる組み合わせが異なる |
| 座面 | 籐を手で編む |
| サイズ | 幅630 × 奥行520 × 高さ760mm。座面の高さ440mm、肘掛けの高さ700mm |
| 納期 | 受注生産。納期は取扱店に確認する |
| 価格 | PPモブラーは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。樹種と仕上げで価格が変わる |
| 収蔵 | MoMA 肘掛椅子(1949年) 収蔵番号 486.1953。当初の製造元による個体にあたる |
| 籐の扱い | 籐の座面は定期的に湿らせる。籐は消耗する部材にあたる |
張り座の PP503 ザ・チェア とは寸法が共通で、同じテーブルに混ぜて並べられる。価格は籐編みのPP501のほうが高い。
籐の座面と手入れ
座面は籐を手で編む。詰め物を持たない。
籐は乾燥すると割れる。定期的に湿らせることになる。
そのため、他の椅子より手入れの手間がかかる。方法を取扱店に確認する。
消耗する部材にあたる。傷んだ場合は編み直しになる。
選び分けの目安
- 手入れの手間を考える場合
- 籐を定期的に湿らせる。他の椅子より手間がかかる。
- 置き場所を考える場合
- 乾燥する環境では割れやすい。暖房の風を避ける。
- 長く使う前提の場合
- 籐は消耗する部材にあたる。編み直しの対応を確かめる。
樹種と仕上げの選択
4つの樹種から選ぶ。仕上げも複数から選ぶ。
樹種によって選べる仕上げの組み合わせが異なる。取扱店に確認する。
仕上げによって手入れの条件が変わる。塗膜をつくらない仕上げでは定期的な手入れを要する。
木目は個体ごとに異なる。無垢材による。
選び分けの目安
- 見え方で選ぶ場合
- 樹種と仕上げの組み合わせによる。取扱店に確認する。
- 手入れの手間を考える場合
- 仕上げによって条件が変わる。塗膜をつくらない仕上げもある。
- 木目を確かめる場合
- 個体ごとに異なる。現物で確かめられるとよい。
寸法と設置
幅630 × 奥行520 × 高さ760mm。座面の高さは440mm。
肘掛けの高さは700mm。机の下に収める場合、この高さを確かめる。
背もたれと肘掛けが連続する。後方に張り出さない。
重ねられない。複数を用いる場合はそれぞれの置き場所が要る。
選び分けの目安
- 机と組み合わせる場合
- 座面の高さ440mm、肘掛けの高さ700mm。机の高さを確かめる。
- 置き場所を決める場合
- 幅630 × 奥行520mm。実測する。
- 収納を考える場合
- 重ねられない。それぞれの置き場所が要る。
同種の椅子との比較
椅子は座面の素材と手入れの条件で性格が分かれる。
| 比較項目 | PP501 | チェスカ・チェア(B32) | シェルチェア(CH07) |
|---|---|---|---|
| 座面 | 籐を手で編む | 籐を編む/張地 | 成形した合板 |
| 籐の手入れ | 定期的に湿らせる | 埃を払う | 該当しない |
| 枠 | 無垢材 | 鋼管(片持ち) | 成形した合板 |
| 肘掛け | 背もたれと連続する | 2つの型式から選ぶ | 持たない |
| 座面の高さ | 440mm | 450mm | 350mm |
選び分けの目安
- 手入れの手間を考える場合
- 籐を定期的に湿らせる。埃を払うのみの椅子とは条件が異なる。
- 机と組み合わせる場合
- 肘掛けが背もたれと連続する。高さ700mmを確かめる。
- 見え方で選ぶ場合
- 樹種と仕上げの組み合わせによる。
使用感と設置条件
座り心地
籐の座面による。詰め物を持たない。
座布団を用いることもできる。籐の状態も確かめる。
背もたれと肘掛け
背もたれと肘掛けが連続する。一本の曲線を描く。
接合の箇所は木で組む。外から見える。
床との関係
木の脚が床に接する。無垢材による。
床材によっては擦れる。動かす際に確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
籐は乾燥すると割れる。定期的に湿らせないと進む。
籐は日光でも色が変わる。編み目が緩む場合もある。
無垢材は日光で色が変わる。湿度の変化で伸縮する。
接合の箇所は木で組む。緩みが生じる場合がある。
日常の手入れ
- 籐の座面
- 定期的に湿らせる。方法を取扱店に確認する。編み目の埃も払う。
- 木部
- 乾いた布で拭く。仕上げに応じた手入れを取扱店に確認する。
- 接合の箇所
- 緩みを定期的に確かめる。木で組む箇所にあたる。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。籐の割れと木部の変化を招く。
修理と部品
籐の編み直しについては、取扱店を通じて相談する。消耗する部材にあたる。
木部の補修と仕上げの塗り直しもあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
PPモブラーは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
受注生産にあたる。樹種と仕上げを決めてから製作される。納期を確かめる。
実物を確認する
籐の座面の感触は、実際に座って確かめられるとよい。
樹種と仕上げの組み合わせも現物で分かる。
中古の流通
当初は別の製造元によるものであった。年式と製造元を確かめる。
確認箇所は、籐の割れと編み目、木部の色の変化と割れ、接合の箇所の緩み、脚の擦れである。
購入前チェックリスト
- 籐を定期的に湿らせること(手入れの手間)
- 籐が消耗する部材であること(編み直しの対応)
- 樹種と仕上げの組み合わせ(樹種によって異なる)
- 座面の高さ440mm、肘掛けの高さ700mm
- 置き場所(幅630 × 奥行520mm)
- 詰め物を持たないこと
- 乾燥する環境を避けること
- 受注生産の納期
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- PPモブラーは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。樹種と仕上げで価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- PPモブラーの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
- 籐の手入れを教えてください。
- 定期的に湿らせてください。籐は乾燥すると割れるため、他の椅子より手入れの手間がかかります。方法は取扱店にご確認ください。編み目の埃も払ってください。
- 籐が傷んだらどうなりますか?
- 消耗する部材のため編み直しになります。対応を取扱店にご確認ください。
- 樹種は選べますか?
- 4つの樹種から選べ、仕上げも複数から選べます。樹種によって選べる仕上げの組み合わせが異なるため取扱店にご確認ください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅630×奥行520×高さ760mm、座面の高さは440mm、肘掛けの高さは700mmです。机の下に収める場合は肘掛けの高さをお確かめください。
- 座り心地はどうですか?
- 籐の座面で詰め物を持ちません。座布団を用いることもできます。背もたれと肘掛けが連続し一本の曲線を描きます。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館が収蔵しています(肘掛椅子、1949年、収蔵番号486.1953)。当初の製造元による個体にあたります。