このページについて
PK24 ハンモックチェアは、ポール・ケアホルムが1965年に設計しフリッツ・ハンセンが製造する寝椅子である。ステンレス鋼の台に、籐または革の座面を載せる。座面は台に接合されておらず、重力と摩擦で保持される。
このページでは、接合しない構造がもたらす条件、座面の素材の選択、正規品の識別、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ポール・ケアホルムの設計思想や経歴について詳しくはポール・ケアホルム プロフィールページをご覧ください。
PK24 ハンモックチェアのデザインストーリーについて詳しくはPK24 ハンモックチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
フリッツ・ハンセンが製造・販売する正規品PK24™の詳細仕様は以下の通りである。
| 正式名称(日本語) | PK24 ハンモックチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | フリッツ・ハンセン |
| 製造国 | デンマーク |
| 主要素材(ベース) | ステンレス鋼。つや消しの研磨仕上げによる |
| 主要素材(シート) | 籐または革から選ぶ。革は複数の種別が展開される |
| 主要素材(ヘッドレスト) | 革を張る。内部にステンレス鋼の錘を備え、位置を変えられる |
| サイズ | 幅670 × 奥行1,550 × 高さ850mm |
| 座面高 | 約140mm |
| 重量 | 約10kg |
| カラーバリエーション | 座面の素材と、頭を支える部分の革の色の組み合わせから選ぶ |
| 価格 | フリッツ・ハンセンは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。座面の素材と革の種別で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 付属品 | 頭を支える部分が標準で付く |
| スタッキング | できない |
| 構造的特徴 | 座面と台は接合されていない。重力と摩擦で保持される |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の作品では、MoMA がネストテーブル(297.1999.1-3)を収蔵している |
| 保証 | 製品登録により最大20年 |
正規品とライセンスを受けていない製品の違い
権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。
公表されている仕様
フリッツ・ハンセンは、台がステンレス鋼であること、座面が籐または革であること、座面と台が接合されず重力と摩擦で保持されること、頭を支える部分に錘を備え位置を変えられること、寸法、デンマークでの製造を公表している。
ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。座面と台の接し方は外から確認できる箇所にあたる。座面を持ち上げられるかどうかで、接合の有無を判別できる。
| 比較項目 | 正規品(フリッツ・ハンセン) | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 台 | ステンレス鋼(公表) | 公表なし |
| 座面と台の関係 | 接合しない(公表) | 公表なし |
| 頭を支える部分 | 錘を備え位置を変えられる(公表) | 公表なし |
| 製造国 | デンマーク(公表) | 公表なし |
| メーカー保証 | 製品登録により最大20年 | 対象外 |
接合しない構造
座面と台は接合されていない。重力と摩擦で保持される。
座面を持ち上げれば外れる。分解して運べるいっぽう、扱いには注意を要する。台を持って動かそうとすると、座面が残る場合がある。
座面と台が接する箇所は、繰り返しの荷重で擦れる。この箇所の状態を定期的に確かめる。
頭を支える部分は内部に錘を備え、座面の上で位置を変えられる。これも固定されていない。
選び分けの目安
- 搬入の条件が限られる場合
- 座面と台に分けて運べる。重量は約10kgである。
- 移動させる場合
- 台を持って動かすと座面が残る場合がある。座面を外してから運ぶ。
- 頭の位置を調整したい場合
- 頭を支える部分は座面の上で位置を変えられる。使う人の体格に応じて動かせる。
類似商品・競合との比較
寝椅子は、身体を支える面の素材と座面の高さで性格が分かれる。
| 比較項目 | PK24 | LC4 シェーズロング | CH25 ラウンジチェア |
|---|---|---|---|
| 身体を支える面 | 籐または革 | 張った面 | ペーパーコードを編む |
| 台との関係 | 接合しない | 載せる | 接合する |
| 座面高 | 約140mm | 製品による | 350mm |
| 奥行 | 1,550mm | 製品による | 730mm |
| 頭を支える部分 | 位置を変えられる | 製品による | 持たない |
選び分けの目安
- 通気を求める場合
- 籐の座面は編み目の隙間から空気が抜ける。革の座面では通気がない。
- 設置場所が限られる場合
- 奥行1,550mm。寝椅子としての寸法にあたり、床面に占める範囲が大きい。
- 立ち座りを重視する場合
- 座面高約140mm。床に近い位置から立ち上がることになる。
使用感と設置条件
座面の高さと寸法
座面高約140mm。床に近い位置で身体を支える。立ち上がる際は、この位置からの動作になる。
幅670×奥行1,550×高さ850mm。奥行1,550mmは寝椅子としての寸法にあたる。床面に占める範囲が大きい。
周囲を通る余裕も含めて確かめる。
座面の素材
籐と革から選ぶ。籐は編み目の隙間から空気が抜け、通気がある。革は通気がなく、身体に密着する。
籐は乾燥すると割れる。革は乾燥するとひび割れる。いずれも置き場所に注意が要る。
ステンレス鋼の台
つや消しの研磨仕上げによる。錆びにくいが、研磨の目に逆らって擦ると跡が残る。
金属のため、身体が直接触れると冷たさを感じる。座面に覆われる箇所では、この点は問題になりにくい。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
籐は経年で色が濃くなる。荷重で撓み、乾燥すると割れる。編んだ部分が切れた場合、補修は専門の作業による。
革は使用と日光によって色が濃くなる。乾燥するとひび割れるため、油分を補う。
ステンレス鋼の台は錆びにくいが、細かい傷が付く。
座面と台が接する箇所は擦れる。この箇所から傷みが進む。
日常の手入れ
- 籐の座面
- 柔らかい刷毛で編み目の埃を払う。乾燥を避ける。
- 革の座面
- 乾いた布で埃を払う。年に数回、革用のクリームで油分を補う。
- 台
- 乾いた柔らかい布で、研磨の目に沿って拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 接する箇所
- 座面と台が接する箇所の状態を定期的に確かめる。
補修
籐の編んだ部分が切れた場合、補修は専門の作業による。革の張り替えについても、取扱店を通じて相談する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、座面の素材(籐または革)、革の種別と色である。
実物を確認する
座面高約140mmという低さと、身体を支える面の撓みは実物で確かめられるとよい。立ち上がる動作もあわせて確認する。
奥行1,550mmが設置場所に対してどの程度を占めるかも、実測しておく。
中古の流通
相場は座面の素材、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、籐の割れと切れ、革のひび割れと色の変化、台の傷、座面と台が接する箇所の擦れ、頭を支える部分が付属するかである。座面と台が接合されないため、双方が揃っているかも確かめる。
購入前チェックリスト
- 座面の素材(籐/革。通気の有無が変わる)
- 設置場所の寸法(幅670×奥行1,550mm)
- 座面高約140mm(床に近い位置から立ち上がる)
- 座面と台が接合されないこと(移動の際に注意)
- 頭を支える部分が付属すること
- 籐は乾燥すると割れ、革はひび割れること
- 座面と台が接する箇所が擦れること
- 中古の場合、座面と台の双方が揃っているか
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フリッツ・ハンセンは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。座面の素材と革の種別で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- フリッツ・ハンセンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 座面と台は固定されていますか?
- 接合されていません。重力と摩擦で保持されるため、座面を持ち上げれば外れます。分解して運べるいっぽう、台を持って動かそうとすると座面が残る場合があります。移動の際は座面を外してから運んでください。
- 座面の素材はどう選べばよいですか?
- 籐と革から選べます。籐は編み目の隙間から空気が抜けて通気があり、革は通気がなく身体に密着します。籐は乾燥すると割れ、革は乾燥するとひび割れるため、いずれも置き場所にご注意ください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅670×奥行1,550×高さ850mmです。奥行1,550mmは寝椅子としての寸法にあたり、床面に占める範囲が大きくなります。周囲を通る余裕も含めてお確かめください。
- 立ち座りはしやすいですか?
- 座面高は約140mmで、床に近い位置で身体を支えます。立ち上がる際はこの位置からの動作になります。
- 頭を支える部分は動かせますか?
- 内部にステンレス鋼の錘を備え、座面の上で位置を変えられます。これも固定されていないため、使う人の体格に応じて動かせます。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 籐の座面は柔らかい刷毛で編み目の埃を払い、乾燥を避けてください。革の座面は乾いた布で埃を払い、年に数回クリームで油分を補ってください。台は乾いた柔らかい布で研磨の目に沿って拭きます。座面と台が接する箇所は擦れるため、状態を定期的にお確かめください。