チャールズ ベッドは、アントニオ・チッテリオが2004年にB&B Italiaのために設計したダブルベッドである。1997年のチャールズ ソファから派生した製品で、同じ逆L字型の脚を持つ。

ソファのコレクション名は、アメリカの設計者チャールズ・イームズに由来する。1950年代から60年代の家具への参照が、シリーズ全体の出発点にある。

特徴・コンセプト

このシリーズを特徴づけているのは、ダイキャストアルミニウム製の逆L字型の脚である。細く、床から本体を持ち上げる。ベッドという大きな塊が床に接する面積を絞ることで、量感が抑えられる。仕上げは光沢または塗装のブラッシュドアルミニウム。

本体には二つの仕様がある。一つは側面がマットレスより外側へ張り出し、マットレスがわずかに落ち込んで見えるもの。もう一つは側面とマットレスの高さを揃えた簡潔なもの。前者は輪郭が強く出て、後者は面として納まる。

内部フレームは鋼管と鋼のプロファイル。その上に低反発の冷間成形ポリウレタンフォームを載せ、ポリエステル繊維で覆う。表面はファブリックまたはレザーで張られ、ファブリック仕様はカバーを完全に取り外せる。

脚の構成は複数用意される。四脚すべてを逆L字とするもの、前脚を逆L字として後方に車輪を付けるもの、前方に円筒形の脚を落とし込み後方に車輪を付けるもの。移動の必要に応じて選べる。マットレスの支持には木製のすのこベースを組み合わせる。

専用のヘッドボードシステムが用意されており、独立させても壁付けにしてもよい。ベッドの側面に沿って動かせるため、壁の寸法に合わせて位置を調整できる。天面にはブロンズガラスの板や、置き型の引き出しを組み合わせられる。

背景

チッテリオは1972年に設計事務所を開き、建築とインテリアの双方を手がけてきた。B&B Italiaとの協働は長く、ディエシス(1979年)にさかのぼる。

チャールズ シリーズは1997年のソファから始まり、1998年に小テーブル、2003年に座面奥行を深くしたチャールズ ラージ、2004年にベッド、2010年に屋外仕様が加わった。すべてが逆L字型の脚を共有する。

2017年、ソファの発表20周年にあたり、B&B Italiaはチッテリオに更新の意思を尋ねた。彼の答えは、チャールズはいまも現代的に見えるから必要ない、というものだった。設計はその後も変更されていない。

評価

実務では、脚が細く床が見えるため、寝室が広く感じられる。ロボット掃除機がベッド下を通る点も現代の住宅では実際的な利点になる。

一方、脚の接地面積が小さいため、柔らかいカーペットの上では沈み込みや跡が出やすい。同じB&B Italiaでは、コロナードが構造を張り地の内側に収める構成をとり、脚を見せるチャールズとは方向が異なる。

基本情報

デザイナーアントニオ・チッテリオ / Antonio Citterio
発表年2004年(元となったチャールズ ソファは1997年)
ブランドB&B Italia
カテゴリーベッド(ダブル)
内部フレーム鋼管+鋼プロファイル、冷間成形ポリウレタンフォーム、ポリエステル繊維
ダイキャストアルミニウム(逆L字型、光沢または塗装ブラッシュド仕上げ)
仕様側面張り出し型 / 側面フラット型、車輪付きの選択可
張り地ファブリック(全脱着可)またはレザー
オプションヘッドボードシステム(独立/壁付け)、ブロンズガラス天板、置き型引き出し
シリーズチャールズ(ソファ1997 / 小テーブル1998 / ラージ2003 / ベッド2004 / 屋外2010)