このページについて
エクリッセは、ヴィコ・マジストレッティが1965年に設計した照明である。アルテミデが製造する。内側の殻を回して光の量を調整する。直径120 × 高さ180mmと小型で、壁に取り付けることもできる。
このページでは、内側の殻による調整、寸法と設置、ライセンスを受けていない製品との違い、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ヴィコ・マジストレッティの設計思想や経歴について詳しくはヴィコ・マジストレッティ プロフィールページをご覧ください。
エクリッセ テーブルランプのデザインストーリーについて詳しくはエクリッセ テーブルランプ紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
エクリッセはアルテミデが製造する。内側の殻を回して光の量を調整する構成による。
| 正式名称 | エクリッセ テーブルランプ/ウォールランプ |
|---|---|
| 寸法 | 直径120 × 高さ180mm |
| 素材 | 本体はスチール。塗装または金属の蒸着による仕上げ。内部はアルミニウムと樹脂。回す部分は樹脂による |
| 光源(日本仕様) | E17口金。最大25W。電球が付属する。LED電球にも交換できる(別売) |
| 光源(欧州仕様) | E14口金。日本仕様とは口金が異なる |
| 光の調整 | 内側の殻を360度回して調整する。電子的な調光ではなく、光を遮る量を物理的に変える |
| スイッチ | 電源コードに付く |
| 設置方法 | 卓上に置くほか、壁に取り付けることもできる。プラグ式 |
| 防水等級 | 屋内専用 |
| 価格 | アルテミデは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる |
| 収蔵 | MoMA エクリッセ テーブルランプ(1965年) 収蔵番号 1223.1968/メトロポリタン美術館 エクリッセ ランプ(1967年) 収蔵番号 1988.236.8 |
内側の殻による調整
内側の殻を360度回して光の量を調整する。電子的な調光ではなく、光を遮る量を物理的に変える構成にあたる。
そのため、調光器を要さない。電球の種別も調光への対応を問わない。
回す位置によって、光が直接出る状態から、ほぼ遮られる状態まで連続して変わる。
回す部分は樹脂による。灯した状態では本体が熱くなるため、この部分を持って操作する。
選び分けの目安
- 明るさを調整したい場合
- 内側の殻を回して変える。調光器を要さない。
- 電球を選ぶ場合
- 調光への対応を問わない。日本仕様はE17口金、最大25W。
- 操作を確かめる場合
- 灯した状態では本体が熱くなる。樹脂の部分を持って回す。
寸法と設置
直径120 × 高さ180mm。手のひらに収まる大きさにあたる。
卓上に置くほか、壁に取り付けることもできる。壁に取り付ける場合、下地の位置と種別を確かめる。
プラグ式でコンセントに挿して用いる。設置場所からコンセントまでの距離を確かめる。
屋内専用にあたる。屋外や水のかかる場所では用いない。
選び分けの目安
- 置き場所が限られる場合
- 直径120 × 高さ180mm。小型の部類にあたる。
- 壁に取り付ける場合
- 下地の位置と種別を確かめる。コンセントまでの距離も確認する。
- 置き場所を選ぶ場合
- 屋内専用にあたる。水のかかる場所では用いない。
ライセンスを受けていない製品との違い
本製品には、ライセンスを受けていない類似の製品が流通する。
| 比較項目 | 正規品 | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 製造 | アルテミデによる | 製造元は個々に異なる |
| 電気用品の適合 | 日本の基準に適合する | 個々に確認が要る |
| 保証 | メーカーの保証の対象 | 対象外 |
| 部品の供給 | 取扱店を通じて相談できる | 個々に異なる |
| 仕上げ | 公表される仕様による | 公表されない場合がある |
電気を用いる製品にあたるため、国内の基準への適合は確認する事項になる。
選び分けの目安
- 安全を確かめる場合
- 電気用品としての適合を確認する。正規品は日本の基準に適合する。
- 長く使う前提の場合
- 部品の供給と保証の対象かを確かめる。
- 仕上げを確かめる場合
- 正規品は仕様が公表される。現物と照らして確認する。
同種の照明との比較
照明は光の調整の方式と設置の条件で性格が分かれる。
| 比較項目 | エクリッセ | ポタンス |
|---|---|---|
| 光の調整 | 内側の殻を回して遮る | コードの調光器による |
| 光源 | 殻に覆われる | 露出する |
| 設置 | 卓上または壁 | 壁に固定する |
| 寸法 | 直径120 × 高さ180mm | 張り出し1,040/2,030mm |
| 可動 | 内側の殻が回る | 腕が水平に180度動く |
選び分けの目安
- 眩しさを抑えたい場合
- 光源が殻に覆われる。露出する製品とは条件が異なる。
- 置き場所が限られる場合
- 小型の部類にあたる。卓上に置ける。
- 壁に取り付けたい場合
- いずれも対応する。ただし要する下地の条件が異なる。
使用感と設置条件
光の向き
内側の殻を回すと、光の出る向きが変わる。壁や天井へ向けることもできる。
殻をほぼ閉じた状態では、光が大きく遮られる。常夜灯のような使い方にも対応する。
色の選択
塗装の仕上げと、金属の蒸着による仕上げがある。取り扱われる色は時期によって変わる場合がある。
蒸着の仕上げは周囲が映り込む。塗装の仕上げとは見え方が異なる。
電球
日本仕様はE17口金、最大25W。電球が付属する。
LED電球にも交換できる。ただし発熱と寸法を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
塗装の仕上げは擦れると下地が現れる。回す部分の周囲から進みやすい。
蒸着の仕上げは指紋が残りやすい。細かい傷も目立つ。
内側の殻を回す機構は、繰り返しの操作で緩む場合がある。
電球は消耗する。交換の際は口金と最大の電力を確かめる。
日常の手入れ
- 本体
- 電源を切り冷めてから、柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 内側
- 殻を回して開き、埃を払う。無理に力をかけない。
- 電球
- 冷めてから柔らかい布で拭く。埃が付くと明るさが落ちる。
- 回す機構
- 緩みを確かめる。滑りが悪い場合、無理に回さない。
修理と部品
電球の交換以外の修理については、取扱店を通じて相談する。
電気の部品を含むため、自分で分解しない。
どこで買うか
取扱店の調べ方
アルテミデは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
取り扱われる色は時期によって変わる場合がある。複数を揃える場合、必要な数を確かめる。
実物を確認する
内側の殻を回した際の光の変化は、実物で確かめられるとよい。
塗装と蒸着の仕上げの違いも現物で分かる。
中古の流通
1967年以降の個体が流通している。相場は仕上げ、年式、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、内側の殻の回り具合、塗装の剥がれ、電球の口金、コードとプラグの状態である。古い個体では日本の基準への適合を確かめる。
購入前チェックリスト
- 内側の殻を回して調整すること(調光器を要さない)
- 置き場所(直径120 × 高さ180mm)
- 壁に取り付ける場合、下地の位置と種別
- コンセントまでの距離
- 屋内専用であること
- 仕上げの選択(塗装/蒸着)
- 電球の口金と最大の電力(日本仕様はE17、25W)
- 中古の場合、日本の基準への適合
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- アルテミデは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。
- どこで購入できますか?
- アルテミデの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。取り扱われる色は時期によって変わる場合があります。
- 明るさは調整できますか?
- 内側の殻を360度回して調整します。電子的な調光ではなく光を遮る量を物理的に変える構成のため、調光器を要さず、電球も調光への対応を問いません。回す位置によって光が直接出る状態からほぼ遮られる状態まで連続して変わります。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 直径120×高さ180mmで、小型の部類にあたります。卓上に置くほか壁に取り付けることもできます。壁に取り付ける場合は下地の位置と種別をお確かめください。プラグ式のため、コンセントまでの距離もご確認ください。
- 屋外で使えますか?
- 使えません。屋内専用にあたります。水のかかる場所でも用いないでください。
- 正規品かどうかはどう見分けますか?
- 本製品にはライセンスを受けていない類似の製品が流通します。電気を用いる製品のため、日本の電気用品としての基準に適合しているかをご確認ください。正規品はメーカーの保証の対象となり、部品の供給についても取扱店を通じて相談できます。
- 収蔵されている美術館はありますか?
- ニューヨーク近代美術館(Eclisse Table Lamp、1965年、収蔵番号1223.1968)とメトロポリタン美術館(Eclisse Lamp、1967年、収蔵番号1988.236.8)が収蔵しています。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 電源を切り冷めてから柔らかい布で拭いてください。研磨剤は仕上げを損ないます。内側は殻を回して開き埃を払い、無理に力をかけないでください。灯した状態では本体が熱くなるため、操作の際は樹脂の部分を持ってください。