概要

マヤ(Maya)は、ノルウェーの工業デザイナー、ティアス・エクホフが1962年にノルスタール(Norstaal)のために設計したステンレススチール製のカトラリーシリーズである。エクホフにとって最初のカトラリーデザインにあたり、発売以来60年以上にわたって生産が続いている。現在はデンマークのステルトンがノルスタールのブランドとして展開している。

特徴・コンセプト

ハンドルは幅広く厚みがあり、先端に向かって三角形に細くなる。細い柄では握る位置が定まらないが、幅があれば指がかかる面ができる。先端へ絞ることで、口へ運ぶ側は軽くなる。

エッジは丸く落とされており、長く握っても手のひらに角が当たらない。スプーンのボウルは円形に近い輪郭をもつ。素材は18/8ステンレススチール、仕上げはサテンポリッシュで、食器洗い機にも対応する。

エピソード

誕生の経緯

マヤは、ノルスタールの創業者フィン・ヘンリクセンからの依頼によって生まれた。エクホフはそれまで陶磁器と銀のカトラリーの分野で仕事をしており、ステンレスのカトラリーを手がけるのはこれが最初だった。

60周年のコレクション追加

2022年、発売から60年を迎えたのに合わせて、ステーキナイフ、ロングドリンクスプーン、ケーキナイフ&サーバーがコレクションに戻された。いずれも過去に生産されていた品目で、オリジナルの図面をもとに、現在の使い方に合わせた小さな修正が加えられている。

評価と影響

マヤは、ノルウェーデザイン評議会のグッドデザイン賞と、クラシック・アワード・フォー・グッドデザインを受けている。

柄の断面で握りを決める扱いは、モノ-A カトラリーが一枚の板を絞るのとは異なる。同じステルトンではシリンダラインが円筒を基本形とする。

mv.lookup による4館照合では、V&Aにエックホフの別作品(Regent 1961年、Glohane 1951年ほか)が収蔵されているが、マヤ自体の収蔵は確認できていない。

基本情報

名称 Maya / マヤ
デザイナー Tias Eckhoff(ティアス・エクホフ)
発表年 1962年
メーカー Norstaal(ノルスタール)/ 現:Stelton(ステルトン)
デザイン国 ノルウェー
素材 18/8ステンレススチール
仕上げ サテンポリッシュ
手入れ 食器洗い機対応
受賞 グッドデザイン賞、クラシック・アワード・フォー・グッドデザイン(ノルウェーデザイン評議会)