Bottle Grinder(ボトルグラインダー)は、デンマークのライフスタイルブランドMENU(現Audo Copenhagen)から発表されたソルト&ペッパーミルです。ボトルのような有機的なフォルムと、グラインダー機構を上部に配置する独創的な構造が特徴で、2011年のFormland Design Awardにノミネートされて以来、北欧デザインを代表するテーブルウェアの一つとして知られています。
一見するとオイルやドレッシングのボトルのように見える佇まいでありながら、実際にはスパイスを挽くという意外性が、日常の調理に小さな楽しさをもたらします。機能性と造形美を両立させた、ミニマルな食卓の道具です。
デザインコンセプトと特徴
Bottle Grinderの最大の特徴は、従来は下部にあったグラインダー機構を上部へ移したことにあります。この構造により、使用後にテーブルや調理台へ余分なスパイスが散らからず、挽いたスパイスは使用時のみ下に落ちます。清潔で扱いやすい、実用性を重視した設計です。
製品の形状は意図的にボトルを思わせるものとなっており、調味料入れというよりも液体のボトルのように見えます。この遊び心のあるフォルムが、使う人とプロダクトの間に親しみのある関係を生みます。
内蔵されたセラミック製のミル機構は、塩・胡椒だけでなく、各種スパイス、穀物、ナッツ、種子、ドライフルーツまで挽くことができます。挽き目の粗さは上部のノブで無段階に調整でき、料理に応じた粒度を選べます。セラミック刃は塩分による腐食に強く、塩用と胡椒用を分ける必要がない点も実用的です。
素材と仕上げのバリエーション
Bottle Grinderは、多様な素材と仕上げで展開されています。基本モデルはシリコンコーティングされたプラスチック製で、手に馴染みやすく、清掃も容易です。アッシュ、カーボン、ハンティンググリーン、ベージュなど、北欧らしい落ち着いた色調が揃います。
上位モデルとして、マットな釉薬仕上げのセラミック製モデルも用意されています。アイボリーやグレーの釉薬仕上げには、手作りならではの微細な表情が残されています。さらに、ブラッシュドブラスやブロンズドブラスといった真鍮製のモデルは、より落ち着いた高級感のある佇まいを見せます。
蓋の素材もウォールナット、ビーチ、ステンレススチールから選べ、それぞれの仕上げと調和するよう組み合わされています。
お手入れ
本体は直射日光を避け、柔らかい乾いた布で拭き取ります。汚れには薄めた中性洗剤を使用でき、化学薬品や研磨剤を含むクリーナーの使用は避けます。セラミック製のミル機構は摩耗に強く、適切に手入れすれば長く使えます。スパイスを補充する前にはグラインダー内部を十分に乾燥させることで、湿気による固まりや異音を防げます。
基本情報
| デザイナー | Norm Architects(Jonas Bjerre-Poulsen & Kasper Rønn) |
|---|---|
| ブランド | MENU(現Audo Copenhagen) |
| 発表年 | 2011年 |
| デザイン国 | デンマーク |
| 受賞歴 | Formland Design Award 2011 ノミネート |
| 素材 | スチール、セラミック、プラスチック、シリコンラバー、木材(ビーチ/ウォールナット)、真鍮 |
| サイズ(スモール) | H11.5cm × Ø6.8cm(容量:1dl) |
| サイズ(ラージ) | H20.5cm × Ø8cm(容量:2.2dl) |
| カラー展開 | アッシュ、カーボン、ハンティンググリーン、ベージュ、バーレー、ブルース、ヌード、サンド、アイボリー他 |
| 価格帯 | 90〜225USドル(サイズ・素材により異なる) |
| 分類 | キッチン |