このページについて
スタラグマイト・ベース・ダイニングテーブル PE-102 は、ポール・エヴァンスのスタジオが製作し、ディレクショナルが販売した食卓である。鋼の芯に樹脂を盛って彫り、青銅色に仕上げた台に、ガラスの天板を載せる。生産は終了しており、中古でのみ入手できる。
このページでは、仕様と個体差、食卓として使う際の条件、中古で確かめる箇所、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ポール・エヴァンスの設計思想や経歴について詳しくはポール・エヴァンス プロフィールページをご覧ください。
スタラグマイト・ベース・ダイニングテーブルのデザインストーリーについて詳しくはスタラグマイト・ベース・ダイニングテーブル紹介ページをご覧ください。
作品の基本情報:仕様・素材・技法
以下は競売会社の目録の記載による。同じ素材の低い机 PE-128 もある。
| 正式名称 | Stalagmite dining table, model PE-102 |
|---|---|
| 台 | 鋼の上に樹脂を盛り、青銅色に仕上げる(bronzed resin over steel) |
| 天板 | ガラス |
| 寸法の例 | 高さ約74×幅約236×奥行約109cm(1969年の個体)。手作業のため個体差がある |
| 刻印 | 台に「PE」と製作年の下2桁を刻んだ例がある(例: PE 69) |
| 生産状況 | 生産は終了している。中古でのみ入手できる |
手彫りによる個体差
台の表面は手で彫られるため、凹凸の現れ方と色味が一点ごとに異なる。注文による製作はできず、流通している個体から選ぶことになる。
天板の大きさは個体によって異なり、座れる人数も変わる。出品の記載で実寸を確かめる。
食卓として用いる際の条件
台は天板の中央寄りにあるため、席の位置によっては足元に台が来る。座る位置と台の位置関係を確かめる。
ガラスの天板を通して台が上から見える。台の凹凸には食べこぼしや埃が入りやすい。
中古で確かめる箇所
製作から50年ほどを経ているため、状態の確認が購入の判断に関わる。
| 箇所 | 確かめること |
|---|---|
| 台の表面 | 仕上げの剥がれ、欠け、ひび割れ、補修の跡 |
| ガラスの天板 | 傷、欠け、厚さ。当初の天板か交換されたものか |
| 天板と台の関係 | 安定して載るか。緩衝材の有無 |
| 刻印 | 「PE」と製作年 |
台の表面は手彫りと着色による仕上げのため、補修すると当初の見え方には戻らない。
同じ設計者の他の製品との比較
同じ設計者の製品は、用途と天板で条件が分かれる。
| 比較項目 | PE-102 | PE-128 スタラグマイト・コーヒーテーブル(円形ガラス天板) | シティスケープ・クレデンザ |
|---|---|---|---|
| 用途 | 食卓 | 低い机 | 収納 |
| 天板 | ガラス | 円形のガラス | 型による |
| 表面 | 彫った凹凸を青銅色に仕上げる | 彫った凹凸を青銅色に仕上げる | クロムめっきした鋼、真鍮、木の突板などの板を並べる |
| 入手 | 中古のみ | 中古のみ | 中古のみ |
使用感と設置条件
寸法と搬入
天板と台は分けて運べる。大判のガラスは重く、搬入経路の幅と曲がり角を実測しておく。
天板の扱い
ガラスの天板は台に載せる構造である。硬いものが当たると縁が欠ける。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
台の仕上げは擦れると下地が現れ、凸部から進みやすい。凹凸には埃と食べこぼしが溜まる。
日常の手入れ
- 台の凹凸
- 柔らかい刷毛で埃を払う。研磨剤と溶剤は仕上げを傷める。
- ガラスの天板
- 柔らかい布で拭く。下面にも埃が付く。
どこで買うか
入手の経路
生産は終了しており、20世紀の家具を扱う販売店と競売で中古の個体が流通する。価格は状態、製作年、寸法、来歴によって幅がある。
購入前チェックリスト
- 中古でのみ入手できること
- 実物の寸法と座れる人数
- 台の位置と席の関係
- 台の仕上げの剥がれ、欠け、補修の跡
- ガラスの天板が当初のものか、傷と欠け
- 刻印
- 搬入経路(天板と台は分けて運べる)
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まります。状態、製作年、寸法、来歴によって幅があります。
- どこで購入できますか?
- 20世紀の家具を扱う販売店と競売で、中古の個体が流通しています。
- 新品は買えますか?
- 買えません。生産は終了しており、中古でのみ入手できます。寸法や仕様を指定して注文することもできません。
- 台は何でできていますか?
- 鋼の上に樹脂を盛って手で彫り、青銅色に仕上げています。競売の目録では bronzed resin over steel と記載されます。
- 寸法を教えてください。
- 1969年の個体の例では高さ約74cm、幅約236cm、奥行約109cmです。個体によって差があるため、出品の記載で実寸をご確認ください。
- 食卓として使う際の注意点を教えてください。
- 台は天板の中央寄りにあるため、席の位置によっては足元に台が来ます。台の凹凸には食べこぼしや埃が入りやすくなります。
- 中古で何を確かめればよいですか?
- 台の仕上げの剥がれや欠け、補修の跡、ガラスの天板の傷と欠け、天板が当初のものか、天板が安定して載るか、刻印をご確認ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 台の凹凸は柔らかい刷毛で埃を払ってください。研磨剤と溶剤は仕上げを傷めます。ガラスの天板は柔らかい布で拭いてください。